Trusted Solaris オペレーティング環境は、Trusted Solaris 7 ホストと次の 4 種類のホスト間におけるネットワーク通信をサポートします。
Trusted Solaris 2.x オペレーティング環境またはそれ以降のバージョンを実効するホスト
TCP/IP をサポートするが、セキュリティ属性を認識しないオペレーティングシステムまたはオペレーティング環境を実行するホスト (Solaris、他の UNIX システム、Windows、および MacOS など)
一部の Trusted Solaris 7 および 2.x セキュリティ属性を認識する他のトラステッドオペレーティングシステムを実行するホスト (Trusted Solaris 1.x ホストなど)
ネットワーク通信およびネットワークサービスは、次に挙げるさまざまな Trusted Solaris サブシステムによって管理されます。
マウントされたファイルシステムの管理に使用されるトラステッド NFS
Trusted Solaris 7 ホスト間のマウントならびに、Trusted Solaris 7 ホストと NFS を認識する他のホスト間のマウントをサポートします。マウントの設定方法については、第 11 章「ファイルおよびファイルシステムの管理」を参照してください。
ホスト、ネットワーク、ユーザーが定義された構成ファイルの集中管理に使用される NIS+
Trusted Solaris 環境における NIS+ の違いについては、第 12 章「NIS+ 管理」を参照してください。
ユーザーおよびホストの集中管理に使用される Solstice AdminSuite ツール
NIS+ マスターサーバーの NIS+ テーブルに保持される管理データの大半は、Solstice ツールによって管理されます。NIS+ に依存せずホストごとのローカルファイルを更新することも可能です。
新しいワークステーション (ディスクレスワークステーションも含む) やサーバーを構成済みの分散システムに追加する場合は、マニュアル『Trusted Solaris のインストールと構成』を参照してください。Solstice ツールを使用してユーザーを管理したり、ホストのセキュリティ属性を設定する方法については、このマニュアルの別の章で説明しています。
データベースマネージャは資格を設定しません。ホストテーブルやローカルファイルにホスト用のエントリを作成するだけです。ホストマネージャはホストの資格も確立するため、新しいホストを追加するときに使います。
トラステッドネットワーク通信をサポートするトラステッドネットワークと拡張ルーティングソフトウェア
セキュリティ管理者役割は、ネットワーク上のホスト間の通信をそのサイトが要求する程度にあわせ、開放または制御します。方法については、「トラステッドネットワークの目的」を参照してください。