Trusted Solaris 環境では、管理役割を担うユーザーであっても最初から直接ログインしてはいけません。管理役割であれ非管理役割であれ、特定の役割を担うユーザーは次の手順で、ウィンドウシステム内で作業を開始しなければなりません (管理役割と非管理役割の違いは、下記の手順において最後の 2 項目だけです)。
セキュリティ管理者の役割は User Manager Roles ダイアログを使って特定のユーザーアカウントに管理役割または非管理役割を割り当てます。
セキュリティ管理者の役割はユーザーに対して、そのユーザーアカウント用のパスワードとそのユーザーアカウントが果たす特定の役割用のパスワードを付与します。
特定の役割になれるよう設定されたユーザーは、自分自身のユーザー名とパスワードを使ってログインします。
通常のユーザーワークスペースが生成されます。ユーザーワークスペースは、多くのプログラムによって検査されるトラステッドパス属性を持ちません。
ユーザーはトラステッドパスメニューから「役割になる (assume role)」オプションを選択し、役割用パスワードのダイアログボックスにパスワードを入力します。
管理役割ワークスペースがトラステッドパス属性でアクティブになり、そのユーザーは管理役割に割り当てられた管理作業を実行できるようになります。