Trusted Solaris 管理の手順

MLD 接頭辞と SLD 接頭辞の例

次の例では、.MLD. 接頭辞を使って、NEED TO KNOW ENG ラベルにおける MLD の /tmp ディレクトリの内容一覧を表示しています。MLD 内にある 2 つの SLD は、そのラベルが NEED_TO_KNOW ラベルよりも優位であるため表示されていません。つまり、ls は 現在のラベル以下の SLD を表示します。


trustworthy% 	ls /.MLD.tmp/.*
 /.MLD.tmp/.SLD.0
bt+_errlog.26629 
dtbcache_:0 bt+_errlog.26630 
ps_data
/.MLD.tmp/.SLD.4
bt+errlog.631
mpa000_M mailBAAa000K4
ps_data mpa000.E
sel_mgr.err 

次の例では、getlabel(1) コマンドを使って、自分のラベルよりも優位な 2 つの SLD の名前を表示しています。しかし、getlabel.SLD.1.SLD.2 のラベルよりも優位でないため、これらの SLD には「Not Owner」というエラーが表示され、ラベルの名前は表示されません。


trustworthy% ls /.MLD.tmp/.*
 /.MLD.tmp/.SLD.0
bt+_errlog.26629      
dtbcache_:0 bt+_errlog.26630      
ps_data  /.MLD.tmp/.SLD.4 bt+errlog.631         
mpa000_M mailBAAa000K4         
ps_data mpa000.E              
sel_mgr.err 
trustworthy% getlabel /.MLD.tmp/.*
.SLD.0 PUBLIC [PUBLIC]
.SLD.1 Not owner
.SLD.2 Not owner
.SLD.4 PUBLIC [NEED TO KNOW ENG]