拡張メトリック (Extended Metric) は、標準のルーティングメトリックと SRI の両方から成り、ルーティングテーブルにルートのエントリ単位で保存されます。ルーティングソフトウェアは、これらの拡張メトリックを比較することによって、セキュリティ条件を満たす最短の経路を選択します。拡張メトリックは、route(1M) を使用して、静的ルート用に手動で入力することもできます。ルートを手動で定義する方法については、「認可チェック」を参照してください。
動的ルーティングが使用される場合は、ルーティングデーモンの in.routed がセキュリティ強化された特殊な応答パケットを送信し、検出されたルートを伝達します。
送信側と受信側ホストの間には、複数のゲートウェイを経由する数種類のルートが存在する場合があり、ルートごとに拡張メトリックが異なることもあります。このような場合は、ルーティングソフトウェアによって、SRI がパケットのセキュリティ属性と一致するルートが選択されます。