Trusted Solaris 管理の手順

sec_response パケット

基本的な Solaris システムでは、in.routed(1M) が各インタフェースのリクエストパケットを転送し、他のホストから送られてくるリクエストパケットや応答パケットを待ちます。一方、Trusted Solaris システムの in.routed は、応答パケットを送信する際に必ず sec_response パケットも送信します。このパケットには、ルートのメトリック以外に SRI も含まれています。応答パケットと同様に、sec_response パケットも、1 ホップずつメトリックと SRI を調整しながらルートを伝達していきます。

sec_response パケットは、Trusted Solaris ゲートウェイからは伝送されても、Trusted Solaris 以外の (以下、非 Trusted Solaris と呼びます) ゲートウェイからは伝送されません。2 台の Trusted Solaris ホスト間で、Trusted Solaris ルーターから 非 Trusted Solaris ゲートウェイにルートのセキュリティ情報を送信するには、クラスタのエッジにある Trusted Solaris ルーターにトンネリングを設定する必要があります。こうすることによって、Trusted Solaris ホストとその他のオペレーティングシステムまたは環境で実行されるホストが混在するイントラネットでも、経路制御が可能になります。次の「クラスタ / 雲」および 「トンネリング」を参照してください。