ユーザーマネージャの「編集 (Edit)」メニューから、「追加 (Add)」、「変更 (Modify)」、「コピー (Copy)」、「デフォルトの設定 (Set Defaults)」、「削除 (Delete)」のいずれかを選択します。
admin 役割は、「編集 (Edit)」メニューの任意のオプションを使用することができます。admin 役割によってアカウントが作成されると、secadmin 役割は、「変更 (Modify)」 を使用することができます。secadmin は、「デフォルトの設定 (Set Defaults)」を使用することもできます。
「編集 (Edit)」メニューから任意のオプションを選択すると、「ナビゲータ (Navigator)」ダイアログボックスが表示されます。ナビゲータのボタンを使用して、さらに他のダイアログボックスを表示させてそこに挙げられた情報を入力することができます。次の図に、「ユーザーマネージャ: ナビゲータ (追加) (User Manager: Navigator (Add))」ダイアログボックスと、「ユーザーマネージャ: ナビゲータ (変更) (User Manager: Navigator (Modify))」ダイアログボックスを示します。
管理役割がユーザーマネージャを起動した時に、これらのボタンのうちのどれかがグレー表示になっていた場合、そのボタンを使用するのに必要となる承認が、現在の役割の持つ実行プロファイルに割り当てられていないことを意味します。
ナビゲータから起動するどのダイアログボックスでも「適用 (Apply)」ボタンをクリックすると、データを保存し、ダイアログボックスを表示したままにします。それに対して、「了解 (OK)」ボタンをクリックすると、データを登録し、ナビゲータの上に重ねて表示されていたダイアログボックスを閉じます。
「監査 (Audit)」ボタンは、有効にはなっていません。個々のユーザー向けに監査機能を設定する方法については、マニュアル『Trusted Solaris の監査管理』を参照してください。
すべての新しいアカウントに対してデフォルト値を適用するには、「デフォルトの設定 (Set Defaults)」を選択し、各ボタンをクリックすると、指定の種類の情報をデフォルト値で更新できます (オプション)。
次の表に、各ダイアログボックスの設定可能なデフォルトを示します。現在の役割が設定できないデフォルトはグレー表示されます。
表 5-5 ユーザーマネージャのダイアログボックスで設定可能なデフォルト値
ダイアログボックス |
デフォルト値が設定可能な事項 |
設定手順 |
---|---|---|
「識別情報 (Identity)」 |
一次グループ |
「識別情報」と 「識別情報を指定または変更するには」を参照のこと。 |
二次グループ |
||
ログインシェル |
||
ユーザータイプ |
||
「パスワード (Password)」 |
すべて |
「パスワード」と 「パスワード情報を指定または更新するには」を参照のこと。 |
「ホーム (Home)」 |
パス以外のすべて |
「ホームディレクトリ」と 「ホームディレクトリ情報を指定または変更するには」を参照のこと。 |
「ラベル (Labels)」 |
すべて |
「ラベル」と 「ラベル情報を指定または変更するには」を参照のこと。 |
「プロファイル (Profiles)」 |
すべて |
「プロファイル 」と 「プロファイルを指定または変更するには」を参照のこと。 |
「役割 (Roles)」 |
すべて |
「役割」と 「役割を指定または変更するには」を参照のこと。 |
「アイドル (Idle)」 |
すべて |
「アイドル」と 「アイドル制限を指定または変更するには」を参照のこと。 |
新しいアカウントを追加する場合は、「追加 (Add)」または「コピー (Copy)」を選択し、「識別情報を指定または変更するには」 に移ります。
「コピー (Copy)」を選択すると、既存のアカウント用の指定済みのフィールドを編集することで新しいアカウントを作成できます。このオプションを使うと、他のユーザーアカウントのエントリのうち使いたいものを保持しながら、新しいアカウント用の異なる情報だけを変更できます。
既存のアカウントを変更するには、「変更 (Modify)」を選択し、「識別情報を指定または変更するには」、「パスワード情報を指定または更新するには」、「ホームディレクトリ情報を指定または変更するには」、「ラベル情報を指定または変更するには」、「プロファイルを指定または変更するには」、「役割を指定または変更するには」、または 「アイドル制限を指定または変更するには」に移ります。
アカウントを削除するには「削除 (Delete)」を選択し、「ユーザーの読み込みまたは終了(オプション)」 に移ります。