システムが 1 つの機密ラベルだけで実行するように設定されていると、そのシステムの管理的な立場にないユーザーアカウントの作業はすべてその 1 つの機密ラベルに制限されます。このようなシステムでは、すべてのユーザーアカウントの認可上限は、必然的にそのアカウントの最下位の機密ラベルと同等に設定されます。
複数の機密ラベルで実行するシステムでは、セキュリティ管理者役割がアカウントの認可上限を最下位の機密ラベルと同等に設定していれば、すべてのアカウントの作業が 1 つの機密ラベルに制限されます。
複数の機密ラベルを含むアカウントラベルの範囲を持つアカウントをセキュリティ管理者役割が設定していれば、ユーザーは任意に作業中のセッションを 1 つの機密ラベルに限定できます。詳細については、次の項の「複数の SL を持つアカウントによる各セッションの SL の指定方法」を参照してください。