Trusted Solaris のラベル管理

ユーザーマネージャでの設定

プロセスのラベル表示の設定でシステム全体の設定値を変更することができます。プロセスのラベル表示は、内部用 (Internal) 外部用 (External) 、Sys デフォルト (Sys Default) のいずれかに設定されます。Sys デフォルトの場合のラベル表示には、label_encodings ファイルのデフォルト値が設定されます。プロセスのラベル表示は、次のようにして間接的に設定されます。

図 1-2 ユーザーマネージャの「ラベル (Labels)」ダイアログボックス

Graphic

ラベル表示は、/etc/security/tsol/tsoluser ファイルのアカウントエントリの labelview フィールドに保存される最初の値で、その後に showsl または hidesl が続きます。次の例では、labelview フィールドの最初の設定値が internal であるため、ラベル表示はローカルに生成された auditadmin 管理役割アカウントとして内部用に設定されます。


例 1-4 監査管理役割アカウントの tsoluser エントリの例


auditadmin:fixed:automatic:Audit Control,Audit Review,Media Restore,:none:5:
lock:internal,showsl:0x000000000000000000000000000000000000000
00000000000000000000000000000:0x7fffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffff
ffffffffffffff:utadm:res1:res2:res3


注 -

tsoluser(4) ファイルは、直接編集しないでください。アカウントのラベル表示の変更は、ユーザーマネージャの「ラベル (Labels)」ダイアログボックスを使用して下さい。