コントラクトの種類によって、ファーム (複数可) への適用を許可された変更を制限するために使用するリソースプロビジョニング権のプロファイルまたはテンプレートを定義することができます。 たとえば管理者は、サーバーの追加と削除だけを許可し、ファームに対するその他のあらゆる変更を制限するようなコントラクトの種類を作成できます。 結果、そのコントラクトの種類にリンクされているすべてのファームでは、サーバー数の変更しか許可されません。
コントラクトの種類はグローバルであり、特定のアカウントには所属しません。 コントラクトの種類をテンプレートにして、各サーバーファームに固有のコントラクトを派生させることができます。 コントラクトの種類により、ファームコントラクトの基盤となるリソースプロビジョニング権が定義されます。 次の図は、I-Fabric 内のコントラクトの種類、コントラクト、管理者、アカウント、アカウントマネージャ、ファームの関係を示しています。
コントラクトの種類により、次の方法でリソースプロビジョニングを設定できます。
ファーム内のさまざまなリソースの最小および最大の制限 (追加、変更、および削除)。 コントラクトの種類を変更することにより、アクティブなファームに対してこれらの制限を設定したり、変更したりできます。
「フレックス」という語は、ファーム内の計算リソースの追加または削除機能を表します。 フレキシングは、サーバーグループに追加サーバーを追加する機能を表します。 ファームの追加、削除、再設計、または再構成を「フレキシング」と呼ぶ場合もあります。
個々のデバイスを抽象化して、計算サービスのようなユーティリティを有効にする方法です。 I-Fabric リソースの管理戦略としてサービス単位を実装する場合は、Sun サービスプロバイダまでお問い合わせください。
コントラクトの種類の名前では、英字の大文字と小文字が区別されます。
メイン画面で、ナビゲーションバーの「Admin」をクリックします。
「Configuration」ツールバーの「Contract Types」ボタンをクリックします。
「Add Contract Type」をクリックします。
「Name」フィールドに、コントラクトの名前を入力します。
文字数は 30 字以下とします。
同じ名前のコントラクトがすでにシステム内にある場合は、エラーメッセージが表示され、コントラクトの名前の変更を求めるプロンプトが表示されます。
「Description」フィールドに、255 文字以内でコントラクトの種類の簡単な説明を入力します。
「Minimum System」ドロップダウンメニューから最小システムを選択します。 その他の選択可能なオプションとして、「No Minimum」、「SUs Only」、「Hardware Types only」、「SUs and Hardware Types」があります。
選択したファームの種類の最小または最大パラメータが「SUs only」または「SUs and Hardware Types」である場合は、「SU」フィールドに 0 から 2147483647 の範囲の値を入力する必要があります。ただし、「No Maximum」が選択されている場合を除きます。
「コントラクトパラメータを設定する」を参照してください。
「Maximum System」ドロップダウンメニューから最大システムを選択します。 その他の選択可能なオプションとして、「No Maximum」、「SUs Only」、「Device Types only」、「SUs and Hardware Types」があります。
I-Fabric の実装中に定義された SU は、制限がサービス単位の合計に基づいていることを示すだけです。一方、「Device Types」は、制限がデバイスの種類と数に基づいていることを示します。
「Active Farms」ウィンドウの「Flex Permissions」で、リソースの種類を選択したり選択を解除したりして、リソースの種類に対してさまざまな処理を実行する権限を付与したり禁止したりできます。
アクティブなファームにリソースを追加する権限をユーザーに付与するには「Create」を選択する
アクティブなファームからリソースを削除する権限をユーザーに付与するには「Remove」を選択する
フレックス権は、Control Center のユーザーとアカウントマネージャのプロファイルにのみ適用されます。 管理者の場合、Editor での作業中にこのような制限を受けることはありません。 ファームのフレックスアップまたはフレックスダウンを行い、変更を適用することができます。 ただし、この要求を行うと、 I-Fabric 内にフレックス要求がブロックされたことを示す BLOCKED_REQUEST が生成されます。 この場合は、I-Fabric 内にリソースが存在するかどうかを確認し、フレキシングを有効にするため要求のブロックを解除することができます。 ファーム要求のブロックを解除する方法については、「ファーム起動要求のブロックを解除する 」を参照してください。
コントラクトの種類の作成を開始するには、「Commit Changes」をクリックします。
使用中のコントラクトの種類は削除できません。
メイン画面で、ナビゲーションバーの「Admin」をクリックします。
「Configuration」ツールバーの「Contract Types」ボタンをクリックします。
「Contract Type List」からコントラクトの種類を選択します。
「Delete Contract Type」ボタンをクリックします。
確認のダイアログボックスが表示されたら、「OK」をクリックします。
フレックス権を追加または削除したり、ファーム内で許容される最小および最小システムを変更したりして、コントラクトの種類を更新できます。
メイン画面で、ナビゲーションバーの「Admin」をクリックします。
「Configuration」ツールバーの「Contract Types」ボタンをクリックします。
「Contract Type List」からコントラクトの種類を選択します。
「Description」フィールドに、255 文字以内でコントラクトの種類の簡単な説明を入力します。
必要に応じて、「Minimum System」と「Maximum System」の値を変更します。
必要に応じて、「Flex Permissions for Active Farms」の値を変更します。
コントラクトの種類の更新が完了したら、「Commit Changes」をクリックします。
コントラクトパラメータを設定して、各ファームに固有のリソースプロビジョニング権を提供します。 コントラクトパラメータの設定時には、選択したコントラクトの種類によって定義されているデフォルトのリソースプロビジョニングを受け入れることができます。 ファームごとにリソースプロビジョニング権を調整することもできます。 「Contract Parameters」ダイアログボックスでは、第 3 章「アカウントの管理 」の説明に従って定義済みのコントラクトの種類をファームに関連付けることができます。
メイン画面で、ナビゲーションバーの「Admin」をクリックします。
Control Center の「Administration」画面が表示されます。
画面の左側で適切なアカウントとファームを選択します。
「Farm Management」ツールバーの「Contract Parameters」をクリックします。
「Farm Contract Type」ドロップダウンリストには、現在システム内に定義されているすべてのコントラクトの種類が表示されます。ここからコントラクトの種類を選択します。
選択したコントラクトの種類の「Minimum」および「Maximum」パラメータによって、サービス単位、I-Fabric 内のすべてのハードウェア、またはその両方に最小値と最大値を指定できます。 選択したファームの種類の最小または最大システムパラメータが「Service Units (SU) only」か「SUs and Hardware Types」の場合は、「Service Units」フィールドに 0 から 2147483647 の範囲の値を入力する必要があります。ただし、最大値が無制限である場合を除きます。
サービス単位の定義により、個々のデバイスを抽象化し、計算サービスをユーティリティのように使用することができます。 フレキシブルな従量課金制の計算リソースをユーザーに提供する方法として、SU の使用をお考えの場合は、SU ベースのサービスモデルについて Technical Support までお問い合わせください。
任意指定の「Start Date」と「End Date」で、ファームのコントラクトの種類の有効期間を指定します。 「Start Date」フィールドには、デフォルトで、ファームの送信時に入力した開始日が入ります。 「Submit」を選択すると変更が保存されます。「Reset」を選択すると一番最近保存されたファームのコントラクトの種類の再読み込みが行われます。
「Submit」をクリックします。