要求は、N1 Provisioning Server でよく使用するメインの通信機構です。 通常、要求は Control Center から開始されます。後続の要求は制御プレーン内で生成され、Control Center の要求の完了を支援します。 代わりに、コマンド行インタフェースを使って、ID に直接要求を送信することもできます。
通常、Control Center は、要求を制御プレーンに送信することにより、ファーム処理を開始します。 このファーム要求は、まず Segment Manager に渡されます。続いて、Segment Manager は、Farm Manager に要求を送信して処理を委託します。
Control Center 要求から制御プレーンへの 1 対 1 の関係はありません。 Control Center からの 1 つのファーム要求は、実際は、さまざまな要求サーバーに宛てられた複数の要求によって完了します。 1 つの Control Center 要求を完了するために必要な実際の要求数は、実装によって異なります。
Control Center または CLI (クライアント) によって待ち行列に入れられる場合、要求は制御プレーン (サーバー) によって処理されるか、取り消されます。
要求のライフサイクルは、QUEUED_BLOCKED または QUEUED 状態から開始し、CANCELLED、TIMEOUT、DONE、INTERNAL_ERROR、DELETED のいずれかの状態で終了します。
表 6–2 に、要求のライフサイクルのステータスを一覧します。
表 6–2 要求ライフサイクルのステータス
要求の状態 |
状態の説明 |
---|---|
QUEUED または QUEUED_BLOCKED |
すべての要求の初期状態 |
INPROGRESS |
要求はサーバー側の RequestHandler によって処理されている |
DONE |
サーバー側で要求の処理が完了した |
INTERNAL_ERROR |
サーバー側で処理中にエラーが発生した |
CANCELLED |
要求が取り消された (通常、要求を取り消すのは要求元) |
DELETED |
要求が削除された |
TIMEDOUT |
要求が指定の時間内に完了しなかった |
FAILED |
要求の処理中にエラーが発生した |