N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition システム管理ガイド

メッセージ

N1 Provisioning Server ソフトウェアは、ファームと監視作業に関連するメッセージを、CPDB の中央リポジトリまたは外部の NMS に送信する、メッセージルーティングフレームワークを提供します。

N1 Provisioning Server ソフトウェアは、次の 3 種類のメッセージを生成します。

すべてのメッセージは N1 Provisioning Server に転送されます。 続いて N1 Provisioning Server により、メッセージは CPDB のメッセージリポジトリに送信されます。 ファームサーバーの監視データは、Control Center の監視画面から表示できます。

オプションで、CPDB を構成してメッセージを外部の NMS に転送することもできます。 詳細については、「管理情報ベースの定義」を参照してください。

CPDB へのメッセージの流れ

I-Fabric コンポーネントから CPDB へのメッセージの流れは自動的に行われます。 CPDB からオプションのサードパーティ製 NMS へのメッセージの流れは、ユーザーが構成できます。 次の図に、I-Fabric 要素から、I-Fabric の CPDB メッセージリポジトリへのメッセージの流れを示します。

図 4–1 I-Fabric 要素から CPDB へのメッセージの流れ

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NMS へのメッセージの転送

NMS に送信されるすべての N1 Provisioning Server 監視メッセージは SNMP トラップの形式であるため、NMS にメッセージを転送する場合は、SNMP 接続を設定する必要があります。 SNMP では、トラップのバージョンを実装するための管理情報ベース (MIB) を実装する必要あります。 N1 Provisioning Server の監視メカニズムでは、バージョン 2 のトラップのみが送信されます。 ただし、CPDB はトラップのバージョンを変換できます。 NMS へメッセージを転送するように監視メカニズムを構成するには、/etc/opt/terraspring ディレクトリの tspr.properties ファイルで次のように編集します。

com.terraspring.mlg.SnmpConf.forwardingIP=IP address of NMS

このプロパティを構成した後、次のように SnmpTrap デーモンを再起動します。


/opt/terraspring/sbin/snmpd stop
/opt/terraspring/sbin/snmpd start

監視プロパティの詳細については、第 2 章「I-Fabric の操作」を参照してください。

メッセージルーティングの構成

/etc/opt/terraspring ディレクトリの tspr.properties ファイルでは、次のように、CPDB と NMS の一方にどの種類のメッセージ (ファーム、ビリング、または情報) を送信するかを構成できます。

表 4–1 メッセージルーティングプロパティの構成

プロパティ 

説明 

com.terraspring.mlg.MonLogPolicy.userMsgMode=DB

ファームメッセージをどこに送信するかを指定する。 

  1. 可能な値: DB、NMS、NONE

  2. デフォルト: DB

com.terraspring.mlg.MonLogPolicy.infoMsgMode=DB

情報メッセージをどこに送信するかを指定する。 

  1. 可能な値: DB、NMS、NONE

  2. デフォルト: NMS