ほぼすべてのファーム操作は、非同期で実行されます。つまり、N1 Provisioning Server に対して要求 (メッセージ) がキューイングされ、要求を受け取った順序で N1 Provisioning Server は要求を処理します。 N1 Provisioning Server でのすべての保留状態および実行中の要求を表示するには、request コマンドを使用します。
ファーム操作の実行時に発生したすべてのクリティカルエラーは、監視システムを介して監視マネージャにより報告されます。 また、クリティカルメッセージは、N1 Provisioning Server の /var/adm/messages ファイルにも記録されます。 クリティカルエラーは、現在のファーム操作を終了させ、ファームをエラー状態に移行させます。 ファームがエラー状態である場合は、エラーが手動でクリアされるまで、キュー内の要求は処理できません。 エラーの原因である問題を解決した後、停止していた操作を再開できるように、ファームのエラー状態をリセットする必要があります。
/var/adm/messages ファイルだけでなく、ファイル /var/adm/tspr.debug にはさまざまなデバッグメッセージが記録されます。 このファイルの情報量は、/etc/opt/terraspring/tspr.properties ファイルで設定されているデバッグレベルによって決まります。 デフォルトのデバッグレベルは 9 です。クリティカルエラーが発生した場合、エラー原因の判定には、/var/adm/tspr.debug ファイルにある追加情報が役立ちます。
N1 Provisioning Server に関する問題を診断するには、図 7–1 の手順に従ってください。