パッチやソフトウェアパッケージを使用して、イメージをアップグレードすることができます。 この節では、イメージをアップグレードする方法を説明します。 イメージのアップグレードでは、イメージの作成に使用する手順やコマンドと同じものを使用しますが、image -p コマンドと -i image_name オプションを併用する点が異なります。
イメージをアップグレードする場合には、新しくコピーされたイメージをアップグレードできるように、オリジナルイメージのコピーが新しいディスクに配置されます。 image -r コマンドを使用して新しいイメージをリリースする前に、その新しいイメージに一意の名前を指定する必要があります。
次のコマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
image -ls IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER DISK_VOL_ID SIZE OS 2 solaris __grid__ 22001/5 8631 Solaris 1087 solaris_dhcpfix __grid__ 22001/22 8631 Solaris |
次のコマンドを入力します。
image –p [-z] [-iimage_name]server_type disk_type controller_typ disk_size |
以下に例を示します。
image -p –z –i master_image sun_svr_420R local ide 30004789248 |
ソフトウェアをインストールするために N1 Provisioning Server DVD やその他の共有メディアへのアクセスが必要である場合は、-z オプションを使用してこれを指定します。
リソースプールサーバーにログオンします。
N1 Provisioning Server 監視パッケージの更新など、要件に従ってイメージを修正します。 詳細については、「イメージの N1 Provisioning Server エージェントのアップグレード」を参照してください。
コントロールプレーンサーバーから image —r コマンドを実行します。
このコマンドにより、ユーザーが image —p コマンドを使用して作成したファームがリリースされます。 ファームのリリースには次の処理が含まれます。
イメージのスナップショットの取得。 スナップショットは、作成直後の新しいイメージとして機能します。
リソースプールに対するリソースプールサーバーのリリース。
イメージへの参照を使用した N1 Provisioning Server データベースの更新。
image -r -f farm_ID [-S image_size]-i image_name |
以下に例を示します。
image -r -f 171 -S 9050849280 -i image_name |
farm-ID オプションの値は、ユーザーが手順 3 で image —p コマンドを使用して作成したファームの ID です。
次のように入力してファームを削除します。
farm -Df farm-ID