Control Center はソフトウェアイメージと、サーバーおよびスイッチの構成を管理します。 Control Center は、グローバルイメージとアカウントイメージという 2 つのカテゴリのイメージの作成と管理をサポートします。
グローバルイメージには、 通常 I-Fabric で動作するように構成された基本オペレーティングシステムと監視ソフトウェアが含まれます。 グローバルイメージを配備する目的は、I-Fabric 内の異なるアカウントおよび異なるファームにわたってアクセス可能な基本ブートイメージを利用可能にすることです。 グローバルイメージに基づいて、後に行われた修正および構成が含まれる新しいサーバーイメージを作成できます。 グローバルイメージを作成するには、N1 Provisioning Server に対する管理者レベルのアクセス権が必要です。 グローバルイメージは、Control Center CLI を使用してのみ作成できます。 オペレーティングシステムおよび監視ソフトウェアのほかに、別のソフトウェアコンポーネントをイメージに含めることもできます。
I-Fabric は、Solaris 8、Solaris 9、および Red HatTM Linux 2.1 オペレーティング環境に基づくイメージをサポートします。
アカウントイメージは、特定のアカウント用であり、次のいずれかの項目のアカウント固有のカスタマイズで構成されています。
グローバルイメージ
ブランクディスク
アプリケーションおよびデータイメージ
これらのイメージは、論理サーバーファーム内の使用中のディスクのスナップショットにより生成されます。 生成されたイメージは、アカウントのファームによる使用が可能になります。 アカウント固有のソフトウェアが含まれるイメージは、グローバルイメージかアカウントイメージのいずれかです。 この分類は、生成方法に依存します。 つまり、既存のグローバルイメージを変更することで生成されたか、論理サーバーファーム内の使用中のディスクのスナップショットから生成されたかです。 したがって、どちらの生成方法でも同一のイメージを作成することができ、イメージはその作成方法の点だけで別個であると見なされます。
N1 Provisioning Server ソフトウェアパッケージは、Solaris 8 および Solaris 9 の基本オペレーティングシステムイメージに付属しています。このイメージは、snapshot ツールを使用してコピーしたり、カスタマイズすることができます。
Control Center から利用できる snapshot ツールを使用して、ソフトウェアイメージをキャプチャしてイメージライブラリに格納したり、引き続きそのイメージを使用して同様のデバイスを構成することができます。 これらのイメージは、グローバルイメージやアカウントイメージに使用できます。 ディスクのスナップショットは、ローカルディスクイメージのマスターコピーを作ることと論理的に同じです。 オリジナルのイメージはイメージライブラリに格納され、イメージへの参照は CPDB に入力されます。 Ifabric1 の構成に応じて、イメージはローカルディスクか、遠隔 NFS ファイルサーバーに存在します。 スナップショットイメージは、Control Center のイメージライブラリで名前が指定され分類されます。 イメージライブラリは、「Control Center server configuration」ダイアログボックスにリストされます。 あらかじめ構築されているイメージから、サーバーまたはサーバーグループに関連付けるイメージを選択することができます。
任意のサーバー (個々のサーバーやサーバーグループ内の特定のサーバー) に関連付けられる、任意のソフトウェアイメージのスナップショットを撮ることができます。 スナップショット機能は、自動的にサーバーをシャットダウンするため、生成されるイメージは安定した、導入準備完了のオリジナルイメージの複製になります。 スナップショットが完了したあと、Control Center は自動的にサーバーを再起動します。
スナップショット機能により、サーバーフレキシングやサーバーフェイルオーバーなどの機能が可能になります。 サーバーで障害が発生した場合、システムは、障害が生じたサーバーの最新のスナップショットを使用して新しいサーバー用のイメージを作成し、このサーバーを代替サーバーで自動的に置き換えることができます。