PRM のシステム稼働時間レポートは、shutdown や init などの Solaris コマンドによって記録された /var/adm/wtmpx ファイルの内容に基づいて、システムの稼働時間と停止時間を計算します。
エージェントマシンの PRM モジュールは、5 分ごとに更新されるタイムスタンプを管理することによって、電源停止または wtmpx ファイルを更新しないコマンドによるシステム停止時間を計算します。 wtmpx に状況が記録されていない場合は、判明している最後のタイムスタンプをおおよその停止時間の記録として使用することによって、システム停止時間を計算します。
電源停止または wtmpx ファイルを更新しないコマンドによるシステム停止時間を計算するには、エージェントとサーバーの両方のマシンに PRM 3.5 Update 1 インストールが必要です。
Sun Management Center 3.5 Update 1 では、稼働時間に関する 3 つの新しい標準レポートが追加されました。
稼働時間ステータスレポート — 指定されたホストと期間におけるシステムの稼働期間と停止期間を表示します。
稼働時間率レポート — 指定されたホストと期間におけるシステムの稼働時間と停止時間をパーセンテージで表示します。 稼働時間率レポートには 2 つの動作モードがあります。 「詳細」と「合計」です。
稼働時間率 (詳細) — 指定された期間におけるシステムの稼働時間と停止時間の平均パーセンテージを、日、週、または月ごとに表示します。 詳細稼働時間率で表示される値は複数あり、指定する期間としてデータベースで使用できるデータレベル (日、週、または月) に応じて、日、週、または月ごとの稼働時間や停止時間の平均パーセンテージを表す値を示します。
稼働時間率 (合計) — 指定された期間におけるシステムの合計稼働時間と停止時間をパーセンテージで表示します。 合計稼働時間率では合計稼働時間の値がパーセンテージで 1 つ示されます。
総稼働時間レポート — 指定されたホストと期間におけるシステムの稼働時間と停止時間の合計時間を表示します。 総稼働時間レポートには 2 つの動作モードがあります。 「詳細」と「合計」です。
総稼働時間 (詳細) — 指定された期間におけるシステムの稼働時間または停止時間の合計時間を、日、週、または月ごとに表示します。 詳細総稼働時間で表示される値は複数あり、指定する期間としてデータベースで使用できるデータレベル (日、週、または月) に応じて、日、週、または月ごとの稼働時間や停止時間の合計時間を表す値を示します。
総稼働時間 (合計) — 指定された期間におけるシステムの稼働時間または停止時間の合計時間を表示します。 総稼働時間では合計稼働時間の値が時間で 1 つ示されます。
稼働時間ステータスレポート、稼働時間率 (合計) レポート、および 総稼働時間 (合計) レポートを生成できるのは、エージェントをサーバーホストのトポロジに追加してから 90 分後です。
稼働時間率 (詳細) レポートと総稼働時間 (詳細) レポートを生成できるのは、サーバーを起動してから 1 日後です。