Sun Management Center 3.5 Update 1 追補マニュアル

第 3 章 Java Console の機能にアクセスする方法

Sun Management Center 3.5 Update 1 には、次のような特長があります。 これらの特長を利用すると、管理機能を実行するときに、好みのインタフェース機構 (コマンド行または Java ベースコンソール) を使用できます 。

さらに、Java Console を使用すると、マウスで行う操作をキーボードで行うことができます。

Java Console に関する次の特長について説明します。

キーボードによる一般的な移動

Java Console は、アクティブなウィンドウコンポーネント (つまり、フォーカス) を示すために、カーソルを点滅させたり、ボタンやチェックボックスの境界線を青色で表示します。 画面によっては、デフォルトのボタンの境界線を黒色で表示することもあります。 キーボードでフォーカスを変更したり、ボタンをアクティブにするには、次の方法があります。

キーボードショートカット

キーボードショートカットとは、キーボードからメニュー項目をアクティブにするキーストロークの組み合わせであり、そのコマンドのメニューを表示しなくても利用できます。 キーボードショートカットは通常、修飾キーと文字キーから構成されます。たとえば、Ctrl+Z です。あるいは、F1Delete のような特別なキーもあります。 ニーモニックとは異なり、キーボードショートカットを使用した場合、メニューは表示されません。 割り当てられたアクションが直接実行されます。

表 3–1 に、Java Console がサポートする標準のキーボードショートカットの一覧を示します。

表 3–1 Java Console で一般的なアクションを行うキー

キーボード操作  

アクション 

Tab 

次のフォーカス可能なコンポーネントに移動します。  

Shift+Tab  

 前のフォーカス可能なコンポーネントに移動します。

Control+Tab  

次のフーカス可能なコンポーネントに移動します。 このショートカットは、現在のコンポーネントがタブを使用できる場合 (つまり、Tab キーでは移動できない場合) に便利です。 

左矢印  

1 つ左の文字またはコンポーネントにフォーカスを移動します。 

右矢印  

1 つ右の文字またはコンポーネントにフォーカスを移動します。 

上矢印  

1 つ上の行またはコンポーネントにフォーカスを移動します。 

下矢印  

1 つ下の行またはコンポーネントにフォーカスを移動します。 

Page Up  

1 つ上のページに移動します。 

Page Down  

1 つ下のページに移動します。 

Home  

データの始まり (表の場合は、行の最初のセル) に移動します。 

End  

データの終わり (表の場合は、行の最後のセル) に移動します。 

Return  

デフォルトのコマンドボタンを実行します。 

Escape 

変更を適用せずに、メニューまたはダイアログボックスを消します。あるいは、操作中のドラッグ&ドロップ操作を取り消します。 

Spacebar 

キーボードフォーカスがあるコンポーネントを実行します。 

ニーモニック

ニーモニックとは、マウスに代わる、もう一つのキーボード操作のことです。 メニュータイトルやメニュー項目などのインタフェースコンポーネントにおいて下線が付いた英数字がニーモニックです。 Alt キーを押しながら、このニーモニックを示す英数字キーを押すと、そのニーモニックに対応するコマンドが実行されます。

キーボードフォーカスがテキスト要素にない場合は、Alt キーを使用する必要がないこともあります。 たとえば、「ファイル」メニューから「終了」コマンドを選択するには、まず、Alt キーを押しながら F キーを押して、「ファイル」メニューを表示し、次に、Alt キーを離して、X キーを押します。

キーボードショートカットでメニューを表示させると、次に押すキーは表示されているメニュー内のコマンドだけに対応します。 たとえば、 Alt+F で「ファイル」メニューを表示した後で A キーを押した場合は「名前を付けて保存」コマンドが実行されますが、Alt+E で「編集」メニューを表示した後で A キーを押した場合は「すべて選択」コマンドが実行されます。

Sun Management Center 3.5 Update 1 では、すべてのメニュー項目にニーモニックがあります。 同じ文字でも、メニューやウィンドウによって、実行される機能は異なります。

イメージとグラフ

Java Console では、イメージは画面移動を示します。 このようなイメージに (マウスまたはキーボードで) フォーカスを当てると、そのイメージを説明するテキストが表示されます。 また、いくつかのグラフには、データをテキストだけの表で示す表示があります。 この表示はグラフウィンドウで選択できます。