Solaris Container Manager 1.1 インストールと管理

コンテナのプロパティ

コンテナには、次のプロパティがあります。

コンテナに割り当てる名前は変更できません。プロジェクト名も同様です。コンテナのその他の識別情報は変更できます。

コンテナはソフトウェアによって保存され、コンテナが削除されるまで繰り返し使用できます。プロジェクトは、ホストに関連付けられているコンテナです。プロジェクトは、ホストに関連付け、リソース予約を設定したときに有効になります。

定義とリソース予約が同じ複数のプロジェクトを複数の異なるホストで同時に有効にできるので、コンテナを使用してデータセンター全体のプロジェクトを簡単に管理できます。コンテナを保存したら、そのコンテナを使用して、任意のホストでプロジェクトを有効にできます。つまり、コンテナは、新規プロジェクト作成用のテンプレートとして使用できます。

コンテナは、複数のプロジェクトのテンプレートとして機能します。コンテナでは、プロジェクトの共通のプロパティが 1 個所に保存されます。プロジェクトの共通のプロパティは、次のとおりです。

CPU シェアやメモリー制限などのその他のプロパティは、プロジェクトが有効になっているホストに固有です。Solaris Container Manager 1.1 では、この一連の共通のプロパティをコンテナといいます。コンテナが特定のホストで有効になると、Solaris プロジェクトとしてインスタンス化され、/etc/project に保存されます。

たとえば、電子メールアプリケーション用のコンテナを設定するとします。プロジェクトの共通のプロパティは、次のとおりです。

コンテナが特定のホストで有効になると、プロジェクトをインスタンス化し、リソースプール、CPU シェア数、およびメモリー制限を指定できるようになります。

図 3–1 コンテナとプロジェクト

コンテナは、複数のプロジェクトを作成するためのテンプレートとして機能

コンテナを使用して複数のゾーンやホストに複数のプロジェクトを作成できます。たとえば、単一のコンテナを使用して、3 つの異なるホストに 3 つの有効なプロジェクトを作成した場合、1 つのコンテナと、そのコンテナに 3 つのプロジェクトができます。コンテナの情報を変更すると、そのコンテナに基づいているすべてのプロジェクトが変更されます。

新規プロジェクトウィザードでは、すべての手順を完了したときに有効になるプロジェクトを作成できます。同時にコンテナが作成され、その名前が GUI に保存されます。コンテナだけを作成し、ウィザードに従ってプロジェクトを後で有効にすることもできます。

コンテナは、GUI を使用して次の操作を行うことができます。

プロジェクトは、GUI を使用して次の操作を行うことができます。