さまざまなレポートとウィンドウに、Written、%Used、Location、および Mode などのパラメータを使って、ストレージボリュームの状態が報告されます。この節では、ボリュームに関するレポートに頻繁に使われる用語の定義を示します。
Backup 管理プログラムで表示されるボリューム名は、ボリュームラベルの名前と同じです。ボリューム名の末尾には、次の記号が表示されることがあります。
(A) - アーカイブストレージボリューム
(R) -「読み取り専用」のボリューム
Written の値は、ボリュームに書き込まれた正確な値を示しています。
%Used の値は、ボリュームの総容量の推定値に基づいています。この推定値は、デバイスリソースの「Media Type」に指定されている値から得られます。Backup では、ボリュームへの書き込みを行うかどうかを決めるために %Used の値は使用しません。ボリュームが 100% 使用されているとマークされていても (%Used の値が 100% であるということは、Written の値がボリュームの推定値以上であることを示す)、ボリュームが「full」とマークされるまで、ボリュームへの書き込みが続行されます。メディアの終わりに達するか、書き込みエラーが検出された時点で、ボリュームに「full」のマークが付きます。
ストレージボリュームの位置は、「Volumes」リソースに定義した文字フィールドを示し、使用している環境内での意味のある物理的位置を表しています (例 : 2nd shelf, Cabinet 2, Room 42)。
表 4-3 に、Backup で使用できるストレージボリュームモードとその定義を示します。
表 4-3 ストレージボリュームモード
モードの値 |
意味 |
説明 |
---|---|---|
appen |
追加可能 |
このボリュームには空き領域がある。このボリュームが属しているプールの受け入れ基準を満たすデータを追加できる |
man |
手動再利用 |
このボリュームは自動再利用の対象からは外されている。このモードは手動でのみ変更できる |
(R) |
読み取り専用 |
このボリューム上のセーブセットは読み取り専用である。このモードは手動でのみ変更できる |
recyc |
再利用可能 |
このボリュームは自動再利用の対象となる (ボリュームを上書きする前に、ラベルを付け直す必要がある) |
一般に、ストレージボリュームは、そのボリューム上にあるすべてのセーブセットが「再利用可能」の状態にならないと再利用できません。セーブセット状態の詳細は、「セーブセットの状態値」を参照してください。