Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

サイロデバイスの管理

多くのデバイス管理タスクには、Backup 管理プログラム、または nsradmin プログラムを使用できます。一部のタスクでは、システムプロンプトでコマンドを入力する必要があります。

サイロデバイスの定義

サイロに新しいデバイスを追加して、それを Backup が認識し、使用できるようにするには、次の 2 つの方法のいずれかでサイロを構成し直して、新しいデバイスにアクセスできるようにします。

サイロデバイスを定義するには (jbconfig)

  1. サイロを使用している Backup サーバーまたはストレージノードマシンで、スーパーユーザーになります。

  2. サイロの定義を削除します。

    Backup 管理プログラムまたは nsradmin プログラムを使います。

  3. jb_config プログラムを実行して、サイロを構成し直します。

    前とまったく同じサイロ名を使い、新しいデバイスを追加します。

サイロデバイスを定義するには (nsradmin -c)

  1. サイロを使用している Backup サーバーまたはストレージノードマシンで、スーパーユーザーになります。

  2. nsradmin -c コマンド (ビジュアルモード) を入力して、サイロ定義を変更します。

    1. 「Options」メニューで「Dynamic」と「Hidden」を選択します。

    2. 「nsr jukebox」を選択します。

    3. 「Edit」を選択します。

  3. 新しいデバイス名を「Devices」属性に追加します。

    デバイス名の間はコンマで区切ります。

  4. 「Number Devices」属性のデバイス数を 1 だけ増やします。

  5. 次の属性の各行に、行末のセミコロンの前にコンマを付けて空文字列 (, " ") を追加します。

    1. 「Loaded Volumes」

    2. 「Loaded Barcodes」

    3. 「Loaded Slots」

  6. 「STL Device Names」属性に新しいデバイス名を追加します。

    デバイス名は引用符で囲みます。

  7. 「Allocated Devices」属性に次のエントリを追加します。


    ,No 
    

例 : サイロデバイスの定義

次の例では、1 つのデバイスを追加する前後の nsradmin の属性の違いを示します。

デバイス追加前


devices: /op1;
number devices: 1;
allocated devices: No;
loaded volumes: "";
loaded bar codes: "";
loaded slots: "";
STL device names: "0,0,2,0";

デバイス追加後


devices: /op1, /op2;
number devices: 2;
allocated devices: No, No;
loaded volumes: "", "";
loaded bar codes: "", "";
loaded slots: "", "";
STL device names: "0,0,2,0", "0,0,2,1";

1 つのサイロで複数のデバイスを Backup で使用するように定義する場合は、「Jukeboxes」リソースでそれらのデバイスを特別な順序で並べる必要はありません。ただし、「Devices」属性と「STL Device Names」属性では、デバイスを同じ順序で並べなければなりません。

デバイスの共有

デバイスの共有に必要な基本的機能は Backup に組み込まれていますが、現在の Backup プラットフォームの SCSI ハードウェアには制限事項があるため、実際にはデバイス共有機能は使えません。デバイスを予約するコマンドを使ってもエラーにはなりませんが、実際にはデバイスは予約されません。Backup 管理プログラムと nsradmin プログラムの「STL Device Sharing」属性と「STL Device Reservation」属性を指定しても、Backup の動作には何も影響しません。

デバイスのクリーニング

Backup では、サイロに対して自動クリーニング機能を有効にしないでください。サイロ内のデバイスをクリーニングする方法は、サイロ管理ソフトウェアのマニュアルを参照してください。Backup の自動デバイスクリーニング機能は、スロット数が一定であることを前提にしているので、サイロでは使えません。