「Level」属性に「manual」と指定すると、手動バックアップによるデータを受け取るためのカスタマイズプールを作成できます。ただし、手動バックアップによるデータを、通常のスケジュールされたバックアップとは違う方法でソートします。手動バックアップはスケジュールされたバックアップグループの一部として実行されるのではないため、データにはグループ名が関連付けられていません。このため、手動バックアップを実行するときには 1 つのクライアントのセーブセットデータだけが保存され、そのクライアントのセーブセットに通常関連付けられているグループは、プールの割り当ての基準としては使われません。したがって、手動バックアップによるデータは、このクライアントのセーブセットのデータが通常のスケジュールされたバックアップ操作の際に格納されるプールとは別のプールに送ることができます。
手動バックアップによるデータを受け取るカスタマイズプールを作成していない場合には、「Default」プールが使用されて、手動バックアップのデータの書き込み先となるマウントされたボリュームを「Default」プールから探します。Backup はバックアップされたすべてのデータのボリューム位置を記録しているので、手動でバックアップされたデータがどのボリュームに含まれているかをユーザーが覚えておく必要はありません。データを復旧する必要が生じた時点で、Backup が正しいボリュームを指定して要求します。
手動バックアップの場合には、クライアントインデックスとサーバーブートストラップはバックアップされません。クライアントとサーバーマシンについて通常のスケジュールされたバックアップをまったく行わないと、障害時にデータ復旧に必要な情報を入手できなくなります。