ラベルテンプレートをカスタマイズするには、「Label Template」リソースを表示し、次に示す属性の値を指定します。
「Name」
データの編成が管理者とユーザーからわかりやすいように、ラベルの「Name」とプールの「Name」には一貫性を持たせます。まったく同じ名前、またはよく似ている名前を使います。たとえば、「Accounting Full」という名前のプールに属するボリュームに対して、「AcctFull」という名前のラベルテンプレートを作成します。
ラベルテンプレートの作成に使用できるのは英数字だけです。Backup では、ラベルテンプレート名に、次に示す文字は使用できません。
/ ¥ * [ ] ( ) $ ! ^ ' ; ` ‾ < > & | { }
さらに、次に示す 4 つの文字は、ラベルテンプレートの中では区切り文字として使用されるので使用できません。
コロン (:)
ダッシュ (-)
ピリオド (.)
下線 (_)
「Field」
ラベルテンプレートは 1 つまたは複数のフィールドから構成されています。各フィールドすなわち要素は、システム編成を細分化するための 1 つの階層に相当します。要素の数は自由に決められますが、できれば 2、3 個に抑えて、テンプレートを単純なものにすることをお勧めします。ラベルの合計の長さは 64 文字以内にしてください。
使用できる要素には、4 つのタイプがあります。
数値の範囲 (例 : 001-999)
小文字の範囲 (例 : aa-zz)
大文字の範囲 (例 : AA-ZZ)
文字列 (例 : Accounting)
個々の範囲は、開始値、ダッシュ (-)、および終了値で指定します。開始値と終了値の文字数は同じにします。たとえば、1-99 ではなく 01-99 を、aa-zzz ではなく aaa-zzz を使用します。この規則は文字列または単語を並べる場合には適用されません。文字列は空白文字で区切られます。
「Fields」テンプレートの各要素の入力順序には意味があります。Backup は、各要素を左から右の順序で適用します。表 4-1 に、ラベルテンプレートによってこれらの要素からボリュームラベルの数値シーケンスが生成される方法を示します。
要素のタイプ |
フィールド |
結果として得られる数値シーケンス |
ラベルの総数 |
---|---|---|---|
数値の範囲 |
001-100 |
001, 002, 003,...100 |
100 |
文字列 数値の範囲 |
SalesFull 001-100 |
SalesFull.001,... SalesFull.100 |
100 |
小文字の範囲 数値の範囲 |
aa-zz 00-99 |
aa.00,...aa.99, ab.00,...ab.99, ac.00,...ac.99, : az.00...az.99, ba.00,...ba.99 : zz.00,...zz.99 |
67,600 (262 x 102) |
バックアップメディアストレージシステムの拡張に備えて、ラベルテンプレートには余裕を持たせます。たとえば、テープ 10 本分のテンプレートを作成して、ラベルが足りなくなるよりも、テープ 100 本分のテンプレートを作成して、その一部だけを使用する方が望ましいといえます。テンプレートの数値シーケンスの終わりに達すると、開始値に戻ります。たとえば、表 4-1 では、67,600 番目のラベルである zz.99 の次の 67,601 番目のラベルは aa.00 になります。
「Separator」
各要素を区切る記号を選択します。ラベルテンプレートの各要素の区切りには、ピリオド、ダッシュ、コロン、または下線が使用できます。区切り文字を選択しないと、ラベル要素に区切り文字が使われず (例 : AA00aa)、ラベルが読みづらくなります。
「Next」
Backup が (このテンプレートに従って) ボリュームのラベルに書き込む次のシーケンス番号を選択します。特定の値からラベル付けを開始したい場合は、その開始値を入力します。テンプレートの規則に従って、その値からラベルが生成されます。Backup に最初のラベルを自動的に生成させたい場合は、この属性を空白のままにしておきます。
Backup がストレージボリュームを再利用しても、そのボリュームが同じプールに属している限り、ボリュームラベルは変更されません。つまり、Dev.006 というラベルが付けられたストレージボリュームが再利用されても、そのボリュームラベルは Dev.006 のままで変更されず、次のシーケンス番号を持つ新しいラベルが付けられることはありません。