Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

ストレージボリュームのラベル付け

Backup では、各ストレージボリュームに、1 つのプールに対応する一意の内部ラベルを付けて初期化します。バックアップやその他の操作の際に、特定のボリュームが属するプールをそのラベルによって識別できます。Backup では、ラベルテンプレートを使用して、ボリュームごとに一意の内部ラベルを作成します。

Backup はラベルテンプレートとプール構成設定を使用して、メディアボリューム上のデータのソート、格納、および追跡を行います。データを復旧する必要が生じると、Backup は必要なデータが入っている特定のボリュームのボリューム名とシーケンス番号をユーザーに示します。

Backup でのラベルテンプレートの使用方法

Backup では、特定のデータセットが特定のプールに書き込まれます。Backup が、特定のボリュームが正しいプールに属していることを認識するためには、ボリュームに、正しいプールに関連付けるための内部識別ラベルを付けなくてはなりません。ボリュームラベルの内容は、「Label Templates」リソースの中で作成した特定のラベルテンプレートに定義されている規則に従います。ユーザーは、ラベルテンプレートを「Pools」リソースの中の特定のプールに関連付けます。データを特定のプールに関連付けていない場合には、事前構成済みの「Default」プールと、それに対応する「Default」ラベルテンプレートが使用されます。図 4-1 に、プール構成において、関連付けられたラベルテンプレートを使ってボリュームにラベルを付ける方法を示します。「Pools」リソースでカスタマイズしたテンプレートを使用するためには、プールを構成する前に、それに対応するラベルテンプレートを構成しておく必要があります。

図 4-1 Backup がラベルテンプレートを使ってボリュームにラベルを付ける方法

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