Backup は、バックアップされた個々のセーブセットに対してバックアップの成否とセーブセットデータの経過日数に基づいた状態を割り当てます。セーブセットの状態は次の場合に変わります。
セーブセットのブラウズポリシーの期限が切れたとき。ブラウズポリシーの詳細は、「ブラウズポリシーの効果」を参照
セーブセットの保持ポリシーの期限が切れて、そのセーブセットに依存するすべてのセーブセットの保持ポリシーの期限も切れたとき。保持ポリシーの詳細は、「保持ポリシーの動作」を参照
ユーザーがセーブセットの状態を手動で変更したとき
表 5-1 に、セーブセットの状態の取りうる値を示します。
表 5-1 セーブセットの状態値
状態値 |
意味 |
説明 |
---|---|---|
abort |
中止 |
このセーブセットのバックアップを手動で中止した、または操作の途中でクラッシュが発生した。このセーブセットはただちに再利用の対象となる |
brows |
表示可能 |
このセーブセット内のファイルは、クライアントファイルインデックスにエントリが残っている。すべてのファイルはインデックスに基づく復旧操作によって復元可能 |
inpro |
処理中 |
このセーブセットは、現在バックアップの処理中である |
recov |
復旧可能 |
このセーブセット内のファイルは、クライアントファイルインデックスの中に表示可能なエントリとして残っていないが、保持ポリシーの期限はまだ切れていない |
recyc |
再利用可能 |
このセーブセットと、復旧のためにこのセーブセットに依存しているすべてのセーブセットで、保持ポリシーの期限が切れている |
scann |
scanner 実行済み |
このセーブセットのクライアントファイルインデックスエントリは scanner プログラムを使って復元された。このエントリは、手動で削除されるまで、クライアントファイルインデックスとメディアデータベースの中に残っている |
susp |
要確認 |
このセーブセットの復旧に失敗した。recover プログラムで、セーブセットのすべてのブロックを読み込むことができなかった。これはテープに不良箇所があった場合などに起こる |