Solstice Backup 5.1 ご使用にあたって

サーバーソフトウェアのインストールの要件

Backup をインストールするには、/var/tmp ファイルシステムに 50M バイト以上の空き領域が必要です。

サーバー上には、Backup クライアントとサーバーのインデックスとメディアデータベースを格納できるだけの十分な大きさのディレクトリ (通常は /nsr) が必要です。インストールスクリプトは空き領域をチェックし、インデックスとメディアデータベースを格納できるデフォルトの候補を表示します。

ファイルのバックアップや復旧を行うには、Backup サーバーが使用する 1 つ以上のストレージデバイスにシステムパス名を付ける必要があります。ストレージデバイスとしてテープを使用する場合は、非巻き戻し型式のものでなければなりません。たとえば、Solaris 2.6 システムでの有効なパス名は、/dev/rmt/0mbn です。データのバックアップと復旧に光学式オートチェンジャを使用する場合は、そのデバイス名をそのまま使用します。たとえば、/dev/rdsk/c0t1d0s2 のようにします。

オンラインの Backup のマニュアルページをインストールする場合は、十分な空き領域のあるディレクトリが必要です (たとえば、/usr/man)。

HTML および PDF 形式のマニュアルファイルをインストールする場合は、十分な空き領域のあるディレクトリが必要です。Acrobat Reader がインストールされていない場合は、Acrobat Reader ソフトウェア (http://www.adobe.com/ から入手可能) をインストールする必要があります。

デフォルトディレクトリをそのまま使用する場合は、Return キーを押すとインストールスクリプトは、表 1-2 に示すディレクトリを選択します。

表 1-2 デフォルトディレクトリと、ソフトウェアとマニュアルのファイルに必要な容量

ソフトウェア/マニュアルのファイル  

Backup サーバーのデフォルトディレクトリ  

必要な容量  

pkgadd の一時領域

/var/tmp

50M バイト  

Backup GUI のプログラムファイル  

/usr/bin

23M バイト 

Backup デーモンとユーティリティーコマンドファイル 

/usr/sbin

22M バイト 

オンラインのクライアントファイルとサーバーインデックス、メディアデータベース 

/usr/lib/nsr

2M バイト 

Backup デバイスドライバ 

/etc/LGTOuscsi

1M バイト 

Backup のマニュアルページ 

/usr/man

1M バイト 

Backup ソフトウェアのインストールスクリプトは、インストール処理の間に以下のシステムファイルを変更します。

これらのファイルのオリジナルバージョンのコピーを保存してから、Backup をインストールします。

デバイスドライバを含めて、使用可能な Backup ソフトウェアをすべて一度にインストールする場合は、インストールするパッケージの選択をサーバーのインストールスクリプトが求めてきた時に、デフォルトの all を選択して Return キーを押してください。

使用可能な Backup ソフトウェアのうちの一部だけをインストールする場合は、クライアント、ストレージノード、およびサーバーのパッケージから次の順序で選択します (13、および 4 を選択)。