Backup をインストールするには、/var/tmp ファイルシステムに 50M バイト以上の空き領域が必要です。
サーバー上には、Backup クライアントとサーバーのインデックスとメディアデータベースを格納できるだけの十分な大きさのディレクトリ (通常は /nsr) が必要です。インストールスクリプトは空き領域をチェックし、インデックスとメディアデータベースを格納できるデフォルトの候補を表示します。
ファイルのバックアップや復旧を行うには、Backup サーバーが使用する 1 つ以上のストレージデバイスにシステムパス名を付ける必要があります。ストレージデバイスとしてテープを使用する場合は、非巻き戻し型式のものでなければなりません。たとえば、Solaris 2.6 システムでの有効なパス名は、/dev/rmt/0mbn です。データのバックアップと復旧に光学式オートチェンジャを使用する場合は、そのデバイス名をそのまま使用します。たとえば、/dev/rdsk/c0t1d0s2 のようにします。
オンラインの Backup のマニュアルページをインストールする場合は、十分な空き領域のあるディレクトリが必要です (たとえば、/usr/man)。
HTML および PDF 形式のマニュアルファイルをインストールする場合は、十分な空き領域のあるディレクトリが必要です。Acrobat Reader がインストールされていない場合は、Acrobat Reader ソフトウェア (http://www.adobe.com/ から入手可能) をインストールする必要があります。
デフォルトディレクトリをそのまま使用する場合は、Return キーを押すとインストールスクリプトは、表 1-2 に示すディレクトリを選択します。
表 1-2 デフォルトディレクトリと、ソフトウェアとマニュアルのファイルに必要な容量|
ソフトウェア/マニュアルのファイル |
Backup サーバーのデフォルトディレクトリ |
必要な容量 |
|---|---|---|
|
pkgadd の一時領域 |
/var/tmp |
50M バイト |
|
Backup GUI のプログラムファイル |
/usr/bin |
23M バイト |
|
Backup デーモンとユーティリティーコマンドファイル |
/usr/sbin |
22M バイト |
|
オンラインのクライアントファイルとサーバーインデックス、メディアデータベース |
/usr/lib/nsr |
2M バイト |
|
Backup デバイスドライバ |
/etc/LGTOuscsi |
1M バイト |
|
Backup のマニュアルページ |
/usr/man |
1M バイト |
Backup ソフトウェアのインストールスクリプトは、インストール処理の間に以下のシステムファイルを変更します。
/etc/rpc
/etc/syslog.conf
これらのファイルのオリジナルバージョンのコピーを保存してから、Backup をインストールします。
デバイスドライバを含めて、使用可能な Backup ソフトウェアをすべて一度にインストールする場合は、インストールするパッケージの選択をサーバーのインストールスクリプトが求めてきた時に、デフォルトの all を選択して Return キーを押してください。
使用可能な Backup ソフトウェアのうちの一部だけをインストールする場合は、クライアント、ストレージノード、およびサーバーのパッケージから次の順序で選択します (1、3、および 4 を選択)。