場合によっては、たとえばオペレーティングシステムを CD からインストールしていて、作成し直すべき固有の構成が非常に少ない場合などには、オペレーティングシステムを全体的にインストールし直すほうが迅速に復旧できることがあります。部分的再インストールでは、使用しているバックアップデバイスとネットワークの速度によっては、Backup で残りのファイルと構成を復旧するのに、全体的再インストールよりも時間がかかる場合があります。
オペレーティングシステムによって直接サポートされていないデバイスをデフォルトの構成で使う場合は、インストールの際に、次のようにデバイスの構成ファイルを変更しなければなりません。
DLT (ディジタルリニアテープ) ドライブをサポートするのに、/kernel/drv/st.conf ファイルを変更しなければならないことがあります。
SunOS システムの場合は、/usr/sys/scsi/targets/st_conf.legato.h ファイルを変更します。
残りのデータを復旧する時点で、インストールし直したばかりのオペレーティングシステムのファイルを、Backup でバックアップされたオペレーティングシステムのファイルに置き換えるかどうかを決められます。障害以前と同じ構成に確実に戻したい場合には、再インストール時に作成したファイルと構成を元のものに置き換えます。