一方、部分的再インストールでは、Backup サーバーをすばやく起動できる場合があり、とりあえずサーバーの起動は済ませておいて、続けて障害復旧に専念できます。オペレーティングシステムの残りのファイルは、あとで Backup を使って復旧できます。構成作業が必要なクライアントとデバイスがネットワーク上に多数ある場合は、IP アドレスとホスト名を探して、構成を作成し直すのに時間がかかるので、部分的再インストールによって特に時間を節約できます。
さらに、オペレーティングシステムの残りのファイルを Backup で復旧できるようになってから、サーバー、クライアント、デバイスを障害発生前とまったく同じように構成し直すことができます。
部分的再インストールを選択すると、次の作業が必要になります。
必要に応じて、システムのドメインを選択する
オペレーティングシステムの基本的なファイルとデバイスドライバソフトウェアをインストールする
ネットワーク上でのシステムの正常な通信を確立する
全体的再インストールの場合も部分的再インストールの場合も、オペレーティングシステムをインストールし直したあと、tar コマンドを使って、テープドライブが正常に動作しているかどうかを検証します。