この章では、意思決定と、N1 Service Provisioning System 4.1 のインストールに必要な全情報の収集に役立つ情報とワークシートを提供します。 この章の内容は次のとおりです。
インストールプログラムは、N1 Service Provisioning System 4.1 の構成情報の入力を求めるプロンプトを表示します。 インストールを開始する前に、以下の各節の情報を利用して、必要事項を決定してください。
Solaris OS、Red Hat Linux、または IBM AIX システムでインストールを実行している場合、JRE をインストールするか、JRE への有効なパスを入力するように求めるプロンプトが表示されます。 Windows システムでインストールを実行している場合、JRE はインストールプログラムによって自動的にインストールされます。プロンプトは表示されません。
Red Hat Linux システムでインストールを実行している場合、インストールスクリプトにより、マシン上のデフォルトの場所に JRE のインスタンスがあるかどうかがチェックされます。 JRE がデフォルトの場所にない場合は、インストールする必要があります。 JRE がデフォルトの場所にある場合、JRE を再インストールするかどうかを選択できます。
Solaris OS またはIBM AIX システムでインストールを実行しているとき、JRE をインストールしない設定を選択すると、インストールスクリプトは、有効なJRE のパスの入力を要求するプロンプトを表示します。 続いて、この JRE がサポートされているかどうかが検証されます。 この JRE がサポートされていない場合 (サポートされている JRE よりバージョン番号が大きい場合)、サポートされていない JRE で処理を続行するかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。 N1 Service Provisioning System 4.1 でサポートされているバージョンの JRE を指定した場合、インストールスクリプトにより、JRE_HOME 変数に指定の JRE が設定されます。 続いて、JRE ディレクトリをポイントするシンボリックリンク N1SPS4.1-home/common/jre が作成されます。 シンボリックリンクにより、N1 Service Provisioning System 4.1 アプリケーションは、他のアプリケーションが依存している可能性のある場所 を変更しないでJRE を使用できます。
バンドル版の JRE は、各マシンに 1 回だけインストールします。 たとえば、Master Server、Local Distributor、CLI クライアントを同一マシンにインストールする場合、JRE は Master Server と同時にインストールします。Local Distributor や CLI クライアントと同時にはインストールしません。
インストールプログラムは、インストールするアプリケーションを所有するユーザーとグループの選択を促すプロンプトを表示します。 SSH 通信を行うようにアプリケーションを構成したい場合は、Master Server、Local Distributor、Remote Agent を同じユーザー ID でインストールします。
スーパーユーザー (root) は、Master Server の所有者にはなれません。 Master Server は、Master Server を所有するユーザーの ID でインストールします。スーパーユーザー (root) としてアプリケーションをインストールし、プロンプトが表示されたら root を所有するユーザーを指定するという方法も選択できます。
Remote Agent に、この Remote Agent の実行マシンの root 権限を許可したい場合は、スーパーユーザー (root) としてインストールプログラムを実行する必要があります。 スーパーユーザー (root) 以外のユーザーを Remote Agent の所有者に指定した場合も、Remote Agent にその実行マシンの root 権限を許可したい場合は、スーパーユーザーとしてインストールプログラムを開始します。
インストールプログラムは、ソフトウェアアプリケーション間の通信に使用するネットワークプロトコルの選択を促すプロンプトを表示します。 ソフトウェアをインストールする前に、使用する暗号化方式、TCP/IP、SSH、または SSL を決定します。 SSL を選択した場合は、使用する暗号群、認証なしの暗号化、または認証ありの暗号化も指定します。
ネットワークプロトコルの詳細については、「ネットワークプロトコル」を参照してください。
CLI クライアントをインストールする際、インストールプログラムは、マシンに Jython がインストールされているかどうかを指定するプロンプトを表示します。 CLI クライアントは、Jython プログラミング言語を使って、対話型モードで実行できます。 なお、CLI クライアントは、Jython なしでも実行できます。 Jython と CLI クライアントの詳細については、「コマンド行インタフェースクライアント」を参照してください。
個々の N1 Service Provisioning System 4.1 アプリケーションのインストールスクリプトは、共通の準備作業を実行し、ディレクトリとファイルに関する共通の質問に答えると実行されます。 次のワークシートを使って、個々の N1 Service Provisioning System 4.1 アプリケーションのインストールに必要な情報を収集します。
表 3–1 全アプリケーション用ワークシート
必要な情報 |
回答 |
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ソフトウェアをインストールするベースディレクトリ | |
JRE がインストール済みの場合、JRE のパス (たとえば /usr/local/jre または JAVA_HOME 環境変数の値) | |
インストールするアプリケーションを所有するユーザー | |
Solaris OS、Red Hat Linux、および IBM AIX システムで、インストールするアプリケーションを所有するグループ |
Master Server のインストールに必要な情報を収集する際に、次のワークシートを使用します。
表 3–2 Master Server 用ワークシート
必要な情報 |
回答 |
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Master Server マシンのホスト名または IP アドレス | |
CLI クライアントが Master Server との接続に使用する IP ポート番号 | |
ソフトウェアが電子メール通知の送信に使用する SMTP メールサーバーのホスト名または IP アドレス | |
ソフトウェアから送信される電子メール通知の件名 | |
電子メール通知の差出人のユーザーアカウント (ユーザー名) | |
ネイティブコマンドの実行時にソフトウェアが使用するユーザーアカウント | |
Postgres データベースが待機するポート番号 | |
Web インタフェースを使用できるポート番号 | |
Postgres データベースを自動的に最適化するか? 最適化する場合は、Master Server データベースを最適化する時刻 日次ベースでデータベースを最適化する場合、crontab ファイル内にエントリが作成される |
Y/N |
HH:MM |
次のワークシートを使って、Local Distributor のインストールに必要な情報を収集します。
表 3–3 Local Distributor 用ワークシート
必要な情報 |
回答 |
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Local Distributor マシンの IP アドレスまたはホスト名 | |
この Local Distributor が待機するポート番号 |
次のワークシートを使って、Remote Agent のインストールに必要な情報を収集します。
表 3–4 Remote Agent 用ワークシート
必要な情報 |
回答 |
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Remote Agent の実行マシンの IP アドレスまたはホスト名 | |
Remote Agent が待機するポート番号 |
次のワークシートを使って、CLI クライアントに必要な情報を収集します。
表 3–5 CLI クライアント用ワークシート
必要な情報 |
回答 |
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コマンド行ユーザーインタフェースの Master Server の IP アドレスまたはホスト名 | |
Master Server の IP ポート番号 | |
このマシンに Jython がインストールされている場合、Jython のパス (例: /usr/local/jython) |