有効なコンポーネントを作成するためには、コンポーネントを構築する必要があります。
構築が完了すると、そのコンポーネント内で使用されるリソースのバージョンが選択されます。 また、コンポーネントにバージョン番号が割り当てられます。したがって、特定のバージョンのコンポーネントは、常に特定のバージョンのリソースに関連付けられることになります。
コンポーネントには、次の属性があります。
パス - ユーザー定義可能な、コンポーネントの格納場所。 元々多数の組み込み型コンポーネントがあるのに加え、ユーザーもコンポーネントを作成するので、コンポーネント数が非常に多くなり、必要なコンポーネントを探し出すのが困難になることがあります。 プロビジョニングソフトウェアでは、コンポーネントを階層型のファイリングシステムに編成することにより、その検索と使用を簡便化することができます。
コンポーネント - (名前) ユーザー定義可能な、コンポーネントを識別するテキスト文字列。 「Component Details」ページなど、一部のページでは、コンポーネント (名) に関連パスが含まれます。 その他のページ、たとえば「Components」ページでは、そのようなことはありません。
型 - ファイルディレクトリなどのソースオブジェクトや設定の収集 / 配備処理を管理するサービスとして機能するオブジェクト (コンポーネント型) の名前。ユーザー定義可能です。 コンポーネント型オブジェクトは、ソース情報の処理方法の制御に使用する別のコンポーネントです。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアには、WebLogic、Windows、UNIX、一部の汎用モデルをサポートする多数のコンポーネント型が用意されています。
バージョン - プロビジョニングソフトウェアは、コンポーネントの変更のたびに新しいバージョン番号を割り当てて、バージョン管理を行います。 このバージョン番号は、メジャー番号 (整数部分) とマイナー番号 (小数部分) で構成されます。 マイナー番号またはメジャー番号の増やし方は、ユーザーが設定できます。
プラットフォーム - 配備先ホストにとって適切なオペレーティングシステムを指定します。
チェックイン - コンポーネントがチェックインされた日付と時刻。 日付と時刻は、コンポーネントのチェックインの際にスタンプされます。
チェックインしたユーザー - プロビジョニングソフトウェアは、コンポーネントをチェックインしたユーザーのユーザー ID を格納することにより、監査トレール機能を提供します。
ラベル - コンポーネントの分類やグループ化に使用するユーザー定義可能なテキスト文字列。 「Components」ページの並べ替え基準として使用できます。
カテゴリ - コンポーネントの一覧のフィルタリングに使用するユーザー定義可能なオブジェクト。 カテゴリは、「Administrative」ページからカテゴリのページにアクセスして作成します。 カテゴリの適用は、「Components」ページで行います。 コンポーネントページの下にある「Apply Categories...」リンクをクリックしてカテゴリを作成する方法もあります。
説明 - コンポーネントオブジェクトについて説明するテキスト文字列。任意でユーザー定義可能です。 この属性はプロビジョニングソフトウェアでは使用されませんが、ユーザーにとって有用な情報を提供するという点で重要です。 説明内容が的確であれば、ユーザーにとっての有用性も増します。
ソース - コンポーネントのソース情報の出所を示します。パスも含まれます。 ソースとしては、配備対象のオブジェクト (単純コンポーネント) のほか、その他のコンポーネントや配備対象のオブジェクトを構成するコンポーネント (複合コンポーネント) があります。
コンポーネント変数 - コンポーネントリソースの配備に必要な値を格納するユーザー定義可能なコンテナ。 コンポーネント変数の詳細については、「コンポーネント変数」を参照してください。
手続き - リソースや変数の処理内容を指示する命令群。
非表示コンポーネント - このフラグの付いたコンポーネントは、一覧から除外されます。 非表示コンポーネントは、特に要求がないかぎり一覧には表示されません。
HTML ユーザーインタフェースを使ってコンポーネントを定義する場合、コンポーネントは保存と同時に自動的に構築されます。
構築済みのコンポーネントは、次のいずれかの作業時に配備できます。
HTML ユーザーインタフェースを使ってインストール手続きを直接実行することにより、コンポーネントを単一のホストセットにインストールするとき
複数のターゲットホストセットにコンポーネントをインストールするプランを作成するとき
プランについては、第 6 章「プラン」を参照してください。