コンポーネントとは、アプリケーションを定義するソース情報 (ファイルやディレクトリ構造、またはその他のコンポーネント) とこれらのソース情報の処理方法を指示する命令群を論理的なグループにまとめたものです。 たとえば、ファイルやディレクトリの集合、EAR (J2EE Enterprise Archive) や COM コンポーネントのような自律的なアーカイブ、BEA WebLogic のような完全なアプリケーション、パッチやサービスパックのようなオペレーティングシステムレベルの更新を「コンポーネント」と呼ぶことができます。 また、コンポーネントは他のコンポーネントを参照することもできます。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアは、次のような方法でコンポーネントの管理性を向上させます。
コンポーネントモデルの作成。コンポーネントごとに、ソフトウェアリソースグループを慎重に定義します。コンポーネントのインストール方法、設定方法、分析方法の定義も行います。
コンポーネントの格納。必要に応じて以前のバージョンのコンポーネントを取り出せるように、バージョン制御を行いながらコンポーネントをリポジトリに格納します。
プランがコンポーネントを使用できるようにする。段階を追ってデータセンター操作を実行し、個々のコンポーネントモデルに組み込まれている知識情報を利用します。
その他のコンポーネントとの比較。コンポーネント同士の比較や、コンポーネントとソフトウェアインストールの比較を行います。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアによるコンポーネントとプランの管理の概要については、『「N1 Service Provisioning System ソフトウェア のオブジェクトモデル」』を参照してください。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアでは、コンポーネントのモデリングを非常に柔軟に行うことができます。 モデリングするアプリケーションによって、次のいずれかのモデリング方法を選択できます。
完全な自動モデリング
XML オーサリングによる組み込みリソース型の拡張
XML でのコンポーネントモデルのオーサリング
ゴールドサーバーまたはソースコード制御システムでコンポーネントをチェックインし、プロビジョニングソフトウェアにコンポーネントモデルを自動生成させます。その後、このコンポーネントモデルを使ってインストール、構成、比較の作業を行います。 これらの作業中、ユーザーがコンポーネントモデルの XML コンテンツを表示したり編集したりする必要はありません。
Windows 環境では、この方法でコンポーネントのモデリングを行うことをお勧めします。 プロビジョニングソフトウェアの組み込みリソース型を使って、Windows アプリケーションコンポーネントを構成する一般的なリソースを自動的にモデリングすることができます。 リソース型テンプレートには、インストールをはじめとする基本的な操作の手続きがあらかじめ組み込まれています。このため、一般的なリソース型の基本操作なら、プランを作成せずに行うことができます。
すべてのリソース型の一覧については、「組み込みコンポーネント型」を参照してください。
上記の手順でコンポーネントモデルを自動生成した後、XML を編集して、このコンポーネントモデルをカスタマイズします。 コンポーネントモデルの XML を編集するには、コンポーネントの「Component」>「Details」ページの「Advanced Edit」機能を使用します。XML をローカルシステムにダウンロードし、Turbo XML などの XML スキーマ検査エディタを使って編集する方法もあります。
XML の編集後は、次の作業が可能になります。
変数を追加してコンポーネントをカスタマイズする
拡張制御サービスに、IIS や Windows サービスの開始 / 停止などのコール (呼び出し) を追加する
XML エディタとこの章で紹介するコンポーネントスキーマを使って、コンポーネントモデルをゼロから作成することもできます。 ただし、作成したコンポーネントモデルを使用可能な状態にするためには、コンポーネントの XML ファイルとリソースをリポジトリにチェックインする必要があります。
表 5–1 に、HTML ユーザーインタフェースを使用する場合と CLI を使用する場合のコンポーネントのモデリングの手順を示します。 これらの手順の詳細については、この章の「手続き」を参照してください。
表 5–1 コンポーネントの作成手順の概要
有効なコンポーネントを作成するためには、コンポーネントを構築する必要があります。
構築が完了すると、そのコンポーネント内で使用されるリソースのバージョンが選択されます。 また、コンポーネントにバージョン番号が割り当てられます。したがって、特定のバージョンのコンポーネントは、常に特定のバージョンのリソースに関連付けられることになります。
コンポーネントには、次の属性があります。
パス - ユーザー定義可能な、コンポーネントの格納場所。 元々多数の組み込み型コンポーネントがあるのに加え、ユーザーもコンポーネントを作成するので、コンポーネント数が非常に多くなり、必要なコンポーネントを探し出すのが困難になることがあります。 プロビジョニングソフトウェアでは、コンポーネントを階層型のファイリングシステムに編成することにより、その検索と使用を簡便化することができます。
コンポーネント - (名前) ユーザー定義可能な、コンポーネントを識別するテキスト文字列。 「Component Details」ページなど、一部のページでは、コンポーネント (名) に関連パスが含まれます。 その他のページ、たとえば「Components」ページでは、そのようなことはありません。
型 - ファイルディレクトリなどのソースオブジェクトや設定の収集 / 配備処理を管理するサービスとして機能するオブジェクト (コンポーネント型) の名前。ユーザー定義可能です。 コンポーネント型オブジェクトは、ソース情報の処理方法の制御に使用する別のコンポーネントです。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアには、WebLogic、Windows、UNIX、一部の汎用モデルをサポートする多数のコンポーネント型が用意されています。
バージョン - プロビジョニングソフトウェアは、コンポーネントの変更のたびに新しいバージョン番号を割り当てて、バージョン管理を行います。 このバージョン番号は、メジャー番号 (整数部分) とマイナー番号 (小数部分) で構成されます。 マイナー番号またはメジャー番号の増やし方は、ユーザーが設定できます。
プラットフォーム - 配備先ホストにとって適切なオペレーティングシステムを指定します。
チェックイン - コンポーネントがチェックインされた日付と時刻。 日付と時刻は、コンポーネントのチェックインの際にスタンプされます。
チェックインしたユーザー - プロビジョニングソフトウェアは、コンポーネントをチェックインしたユーザーのユーザー ID を格納することにより、監査トレール機能を提供します。
ラベル - コンポーネントの分類やグループ化に使用するユーザー定義可能なテキスト文字列。 「Components」ページの並べ替え基準として使用できます。
カテゴリ - コンポーネントの一覧のフィルタリングに使用するユーザー定義可能なオブジェクト。 カテゴリは、「Administrative」ページからカテゴリのページにアクセスして作成します。 カテゴリの適用は、「Components」ページで行います。 コンポーネントページの下にある「Apply Categories...」リンクをクリックしてカテゴリを作成する方法もあります。
説明 - コンポーネントオブジェクトについて説明するテキスト文字列。任意でユーザー定義可能です。 この属性はプロビジョニングソフトウェアでは使用されませんが、ユーザーにとって有用な情報を提供するという点で重要です。 説明内容が的確であれば、ユーザーにとっての有用性も増します。
ソース - コンポーネントのソース情報の出所を示します。パスも含まれます。 ソースとしては、配備対象のオブジェクト (単純コンポーネント) のほか、その他のコンポーネントや配備対象のオブジェクトを構成するコンポーネント (複合コンポーネント) があります。
コンポーネント変数 - コンポーネントリソースの配備に必要な値を格納するユーザー定義可能なコンテナ。 コンポーネント変数の詳細については、「コンポーネント変数」を参照してください。
手続き - リソースや変数の処理内容を指示する命令群。
非表示コンポーネント - このフラグの付いたコンポーネントは、一覧から除外されます。 非表示コンポーネントは、特に要求がないかぎり一覧には表示されません。
HTML ユーザーインタフェースを使ってコンポーネントを定義する場合、コンポーネントは保存と同時に自動的に構築されます。
構築済みのコンポーネントは、次のいずれかの作業時に配備できます。
HTML ユーザーインタフェースを使ってインストール手続きを直接実行することにより、コンポーネントを単一のホストセットにインストールするとき
複数のターゲットホストセットにコンポーネントをインストールするプランを作成するとき
プランについては、第 6 章「プラン」を参照してください。
コンポーネント手続きには、コンポーネントのインストール、アンインストール、制御の方法を示すロジックが含まれています。 1 つのコンポーネントに定義できる手続きの数に制限はありません。 たとえば、コンポーネントのインストールやアンインストールの方法を何通りか定義してもかまいません。 制御手続きの 1 例として、サーバーを起動 / 停止するロジックがあります。
手続きのインストール、アンインストール、および制御は、HTML ユーザーインタフェースの「Advanced Edit」機能を使って行います。CLI の XML チェックインプロセスを使用する方法もあります。
複合コンポーネントを作成すると、このコンポーネントは、デフォルトで、デフォルトのインストール手順とデフォルトのアンインストール手順を継承します。 一般に、コンポーネントはそのコンポーネント型から手続きを継承します。 継承の詳細については、「コンポーネントの継承」を参照してください。
何かほかのものから特定の属性を取得することを「継承」と言います。 たとえばコンポーネントを作成すると、このコンポーネントは、デフォルトで、そのコンポーネント型の変数、スナップショット、手続きなどを継承 (取得) します。
この特性は、コンポーネントモデルの強度と柔軟性の向上に役立ちます。 たとえば、IIS アプリケーションコンポーネント型を拡張するコンポーネントが 1,000 個あるとします。これらのコンポーネントに機能を追加する場合、追加処理を 1,000 回繰り返す必要はありません。これらのコンポーネントが拡張する基本コンポーネント型に、必要な機能を 1 回追加するだけでよいのです。 1000 個のコンポーネントすべてがコンポーネント型から変更を継承します。
アクセスモードと修飾子は、コンポーネントの属性の使用方法や使用者を制御します。 また、組み込み型コンポーネント、コンポーネント変数、手続き、およびソースデータに影響を及ぼします。
基本的には、公開、非公開、パス、保護の 4 つのアクセスモードがあります。 すべての属性に適用されるものもあれば、そうでないものもあります。 修飾子は、final と abstract の 2 種類です。
「継承」、「アクセスモードと修飾子」の 2 つの概念は、どちらも Java 言語のそれと同様に機能します。 これらの概念についての詳細は、Java における継承、アクセスモード、修飾子の解説書と、『Plan and Component Language Specification』を参照してください。
コンポーネントのアクセス属性は、コンポーネントの配備方法を制御します。 「パス」と「公開」の 2 つのモードがあります。 「パス」に設定した場合、このコンポーネントは同じパス内のコンポーネントからしか参照できません。また、ユーザーがこのコンポーネントを直接インストールすることはできません。 「公開」に設定した場合、この制限はありません。 コンポーネントは、パスとは関係なく、ほかのどのコンポーネントからでも参照可能です。また、ユーザーはこのコンポーネントを直接配備することができます。 コンポーネントのデフォルトのアクセスモードは「公開」です。
コンポーネントの修飾子、abstract と final は、配備オプションを指定します。 修飾子を abstract に設定した場合、コンポーネントはインストールされず、 その他のコンポーネントの拡張の基本コンポーネントとして機能します。 abstract 子要素を宣言できるのは、abstract コンポーネントだけです。 修飾子を final に設定した場合、このコンポーネントはほかのコンポーネントによって拡張できません。 修飾子を省略した場合、コンポーネントの拡張とインストールが可能になります。
コンポーネント変数のアクセス属性は、その変数にアクセスできるものを制御します。 アクセスモードは、公開、非公開、パス、保護の 4 つです。 アクセスモードを「公開」に設定した場合、変数へのアクセスは制限されません。 「保護」に設定した場合、変数にアクセスできるのは同じパス内の派生コンポーネントとエンティティだけです。 「パス」に設定した場合、変数にアクセスできるのは同じパス内のエンティティだけになります。 「非公開」に設定した場合、変数にアクセスできるのはその変数を含むコンポーネントだけになります。 コンポーネントのデフォルトのアクセスモードは「公開」です。
コンポーネント変数の修飾子、abstract と final は、コンポーネント変数のデフォルト値と優先指定を指定します。 修飾子を abstract に設定した場合、変数のデフォルトの属性は無視されます。この値は、非 abstract の派生コンポーネントで指定する必要があります。 変数を abstract と宣言できるのは、コンポーネントが abstract と宣言されている場合のみです。 abstract 変数は非公開にはできません。 非 abstract 変数はデフォルト値を宣言する必要があります。 修飾子を final に設定した場合、変数を派生コンポーネントで上書きすることはできません。 修飾子を省略した場合、変数を上書きするかどうかは派生コンポーネント側で選択します。
コンポーネントソースのアクセス属性はサポートされていません。したがって、「公開」となります。
コンポーネントソースの修飾子、abstract と final は、コンポーネントソースの場所の優先指定を指定します。 修飾子を abstract に設定した場合、ソースの場所は無視されます。この値は、非 abstract の派生コンポーネントで指定する必要があります。 コンポーネントのソースの場所を abstract と宣言できるのは、コンポーネントが abstract と宣言されている場合のみです。 ソースの場所が non-abstract と宣言されている場合は、ソースの場所を指定する必要があります。 修飾子を final に設定した場合、ソースの場所を派生コンポーネントで無効にすることはできません。 修飾子を省略した場合、ソースデータの場所を上書きするかどうかは派生コンポーネント側で選択します。
<component> タグは、コンポーネントを定義するための基本タグです。 <component> を使って、コンポーネント名とバージョン番号を指定します。このコンポーネントでモデル化されたアプリケーションの作成元ソフトウェアベンダーなど、その他の情報を含めることもできます。
コンポーネントの XML ファイルの <component> タグと </component> タグの間には、次のようなタグを挿入できます。
コンポーネントを構成するリソースの一覧を定義するタグ
コンポーネント内にインストールされる対象 (デフォルトではすべてのリソース) を定義するタグ
コンポーネントのアンインストール時に削除される対象 (デフォルトではインストールされているすべてのリソース) を定義するタグ
コンポーネントの XML 定義を編集して、次のようなタグを追加できます。
コンポーネントの設定変数を定義するタグ
コンポーネントの管理用として呼び出せる追加手続きを定義するタグ
コンポーネントの分析時に対象として含める、または除外する内容を定義するタグ
<component attributes> component_contents </component> |
表 5–2 に、コンポーネントの修正や拡張に使用できる XML タグを示します。
表 5–2 コンポーネントスキーマの XML タグ
スキーマタグ |
必須/任意 |
説明 |
---|---|---|
resourceList |
必須 |
コンポーネントを構成するリソースの一覧。 ユーザーインタフェースを使ってコンポーネントを定義した場合、この一覧には、コンポーネントに追加した個々のリソースが含まれる。 |
varList |
任意 |
コンポーネントの設定変数の一覧を含む。 各変数には、名前とデフォルト値 (任意) が割り当てられる。 |
installList |
必須。 |
インストール命令のブロックを含む installSteps タグを 1 つ以上含む。 デフォルトでは、単一のコマンドを含む installSteps ブロックを 1 つだけ含む。 deployAllResources |
uninstallList |
必須 |
コンポーネントのアンインストール (削除) 命令のブロックを含む uinstallSteps タグを 1 つ以上含む。 デフォルトでは、単一のコマンドを含む installSteps ブロックを 1 つだけ含む。 deployAllResources |
controlList |
任意 |
コンポーネントを制御するために呼び出される、より高度な手続き (起動、停止など) を 1 つ以上定義する。 |
snapShotList |
任意 |
スナップショットに含める内容を定義する。 スナップショットには、スナップショット名、このスナップショットに含まれるファイルの一覧、スナップショットの作成前または作成後に実行する操作 (コンソールコマンドなど) を割り当てることができる。 |
diff |
任意 |
スナップショットの作成時に除外する内容を定義する。 |
これらのタグの詳細については、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』を参照してください。
コンポーネントは、変数の使用をサポートします。 変数とは、配備時に使用される値の格納先となるユーザー定義可能なコンテナです。 コンポーネント変数は、コンポーネントの各部へのアクセスを可能にし、これらの部分をコンポーネントの外部から設定できるようにするために使用されます。 たとえば、あるコンポーネントに、各コンポーネントのインストール先を定義する installPath という変数 (ホスト単位で無効化可能) を持たせることができます。
コンポーネント変数の値として、その他のコンポーネントの変数、たとえばそのコンポーネントのコンテナで定義された変数を参照させることもできます。 コンテナコンポーネントに入れ子のコンポーネントを追加すると、HTML ユーザーインタフェースにより、コンテナ内に参照変数が定義されているかどうかが検証されます。 コンテナコンポーネント内に参照変数が定義されていない場合、必要な参照変数がコンテナの変数リストに自動的に追加されます。 たとえば、単純コンポーネントの installPath 変数は、しばしばコンテナコンポーネントの installPath 変数を持つように定義されます。 この場合、参照変数の構文は :[container:installPath] のようになります。 変数の置換の詳細については、『N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド』の第 16 章を参照してください。
コンポーネント変数は、コンポーネントの配備時に評価され、値を割り当てられます。 これらを使って、ホスト名、IP アドレス、パス、配備に必要なその他の情報を定義することができます。
変数セットとは、デフォルト値を上書きする 1 個以上の変数の代替値を持つコンポーネント変数の一覧です。 使用する変数セットによって、コンポーネント変数に異なった値を指定することができます。
たとえば、2 つの異なった環境 (本稼働環境と開発環境など) にコンポーネントを配備したいとします。 このコンポーネント内に環境の違いの影響を受ける変数が定義されている場合は、コンポーネントのインストール先に合わせて異なった変数セットを使用します。 この場合、ユーザーは、プラン実行時にコンポーネントのインストール先の環境に合った変数セットを選択するだけで済みます。
変数の優先指定を設定できるのは、複合コンポーネントだけです。単純コンポーネントには設定できません。
コンポーネントにその他のコンポーネント (子コンポーネント) が含まれている場合、トップレベルの親コンポーネントだけが変数セットの影響を受けます。 すべての子コンポーネントは、デフォルトの変数値を使用します。
子コンポーネントのデフォルト値を上書きしたい場合は、この子コンポーネントの親コンポーネントの作成時に「変数の優先指定」変数を設定します。 ほかのコンポーネントから参照される各コンポーネントには、変数の優先指定のセットが割り当てられます。
N1 Service Provisioning System ソフトウェアでは、コンポーネント関連の有用な情報を一覧できます。 具体的には、特定のコンポーネントがインストールされている場所、特定のコンポーネントに含まれているリソース、特定のコンポーネントの全バージョン (バージョン履歴) などを一覧できます。
「Components」ページでは、コンポーネントの一覧、詳細表示、作成、および編集が可能です。 このページには、コンポーネントの一覧のフィルタリングや並べ替え基準の選択に使用するコントロールがあります。 コンポーネントの一覧の並べ替え基準を変更するには、見出し領域の矢印ボタンを使用します。 昇順または降順の矢印をクリックすると、その列の並び順が変更されます。
コンポーネントの検索先または格納先を指定します。 異なったパスを指定するには、「Change Path」をクリックします。
コンポーネントまたはプランを一覧表示します。 プランを選択すると、HTML ユーザーインタフェースに「Plans」ページが表示されます。画面左側のナビゲーションメニューの「Plans」オプションをクリックしても同じことができます。
「Category」プルダウンメニューから「Category」を選択して、一覧に表示する情報を絞り込むこともできます。
チェックマークが付いたコンポーネントは、「Actions for Checked Components」領域のアクションをクリックしたとき、そのアクションの実行対象となります。 「Actions for Checked Components」をクリックすると、コンポーネントの削除、チェックイン、または分類が行われます。
コンポーネントオブジェクトを指定するユーザー定義可能なテキスト文字列。 デフォルトでは、コンポーネントはアルファベット順に一覧表示されます。 列の見出し領域の矢印ボタンをクリックすることにより、この列の項目に従ってコンポーネントの一覧を並べ替えることができます。 昇順または降順の矢印をクリックすると、この列の並び順が変更されます。
リソースの処理方法を制御するユーザー定義可能なオブジェクト。
コンポーネント型の詳細については、「コンポーネントの構築」を参照してください。
コンポーネントのリビジョン番号を表示します。 コンポーネントの変更のたびに、バージョン番号が大きくなります。
列の見出し領域の矢印ボタンをクリックすることにより、この列の項目に従ってコンポーネントの一覧を並べ替えることができます。 昇順または降順の矢印をクリックすると、この列の並び順が変更されます。
コンポーネントをさらにグループ化するために使用するユーザー定義可能な任意のテキスト文字列。
列の見出し領域の矢印ボタンをクリックすることにより、この列の項目に従ってコンポーネントの一覧を並べ替えることができます。 昇順または降順の矢印をクリックすると、この列の並び順が変更されます。
コンポーネントオブジェクトについて説明するユーザー定義可能な任意のテキスト文字列。 この属性はプロビジョニングソフトウェアでは使用されませんが、ユーザーにとって有用な情報を提供するという点で重要です。
新しいコンポーネントの作成、特定のコンポーネントの詳細情報の表示、コンポーネントの編集などの目的でその他のコンポーネント関連ページにジャンプするリンク。
この領域から、チェックマークのついたコンポーネントの削除、チェックイン、カテゴリの割り当てを行うことができます。
「Component Details」ページには、コンポーネントの情報と属性が表示されます。 このページは、一般的な情報や機能別にセクション分けされています。また、ページ上の各種ボタンを使って、アンインストールするコンポーネントの場所の指定、コンポーネントの削除、「Component Edit」ページへの移動、XML ファイルのダウンロードなどを実行することができます。
このセクションには、コンポーネントの一般情報が表示されます。
コンポーネントの名前。 デフォルトでは、コンポーネントはアルファベット順に一覧表示されます。 矢印ボタンをクリックすることにより、この列の項目に従ってコンポーネントの一覧を並べ替えることができます。
コンポーネント型の名前。
リソースの処理方法を制御するユーザー定義可能なオブジェクト。
コンポーネント型の詳細については、「コンポーネントの構築」を参照してください。
コンポーネントのリビジョン番号を表示します。
コンポーネントの配備先として適切なオペレーティングシステムを表示します。
コンポーネントがチェックインされた日付と時刻を表示します。 That is, created or modified.
コンポーネントをチェックインしたユーザーのユーザー ID を表示します。 問題や不整合のトラブルシューティングを行う際、この情報を監査トレールとして使用できます。
「Components」ページの項目の並び順を制御するユーザー定義可能なテキスト文字列。
コンポーネントの一覧のフィルタリングに使用するユーザー定義可能なオブジェクト。 カテゴリは、「Administrative」ページからカテゴリのページにアクセスして作成します。 カテゴリの適用は、「Components」ページで行います。 「Apply Categories...」リンクをクリックしてカテゴリを作成する方法もあります。
コンポーネントオブジェクトについて説明するユーザー定義可能な任意のテキスト文字列。 この属性はプロビジョニングソフトウェアでは使用されませんが、ユーザーにとって有用な情報を提供するという点で重要です。
このセクションは、コンポーネント型が「ファイル」の場合にのみ表示され、そのファイルに関する一般情報を提供します。 ディレクトリのセクションは、ラベルが付いている点を除いて、このセクションと同じです。
コンポーネント型を指定するテキスト文字列。 このフィールドをディレクトリの「ディレクトリ名」と呼びます。
ファイルまたはディレクトリが作成された日付と時刻。
ファイルまたはディレクトリを格納するために必要な合計ディスク容量。
ファイルまたはディレクトリの所有者。
このファイルまたはディレクトリのグループ関係。
ユーザー、グループ、ならびにユーザーのカテゴリにもグループのカテゴリにも属さないユーザーの読み取り権、書き込み権、実行権を示します。 最初の 3 文字は、ユーザーすなわち所有者の読み取り権 (R)、書き込み権 (W)、実行権 (X) を表しています。 次の 3 文字は、グループの読み取り権 (R)、書き込み権 (W)、実行権 (X) を表します。 最後の 3 文字は、所有者でもグループ内のユーザーでもないユーザーのアクセス権を表します。
コンポーネントの作成時にチェックマークを付けたオプションを表示します。
このセクションには、親コンポーネントから参照されるコンポーネントの情報が表示されます。
親コンポーネント (リソースオブジェクト) の子となるコンポーネントの型を指定するユーザー定義可能なテキスト文字列。
子コンポーネントのコンポーネント型を示します。
リソースのリビジョン番号を表示します。 リソース定義の変更のたびに、バージョン番号が大きくなります。
子コンポーネント (リソース) のソースパスを示します。
コンポーネントに新しいリソースを定義 (チェックイン) したり、既存のリソースの一覧からリソースを選択したりできます。
このセクションには、コンポーネント変数関連の情報が表示されます。
配備のカスタマイズに使用するユーザー定義可能な変数。
コンポーネント変数の値。この値はユーザーが指定します。
このセクションには、コンポーネント手続き関連の情報が表示されます。
プランに含める手続きにチェックマークをつけます。
このコンポーネント内に定義されている手続きを一覧表示します。
チェックマークのついた手続きを含めるプランを生成します。
このセクションには、コンポーネント手続き関連の情報が表示されます。
コンポーネント情報を変更する「Component Edit」ページへジャンプします。
コンポーネント情報とコンポーネント機能をコードレベルで変更する「XML Edit」ページへジャンプします。
このコンポーネントを削除します。 このコンポーネントを参照しているオブジェクトがある場合、HTML ユーザーインタフェースにメッセージが表示され、このコンポーネントの削除は許可されません。
「Components」ページに戻ります。
テキストファイルにコンポーネントの XML コードをエクスポートします。
変数のデフォルト値を上書きします。
コンポーネントがインストールされている場所を表示します。
「Component Edit」ページでは、コンポーネントの情報と属性を変更できます。 ただし、一部変更が許可されていないフィールドもあります。
「Component Edit」ページのフィールドは、表示するコンポーネント型によって異なります。これは、「Component Details」ページと共通の特徴です。 たとえば、ファイルのフィールドは IIS アプリケーションのフィールドとは異なります。 以下では、変更可能なフィールドのみを紹介します。
「Component Edit」ページは、一般情報や機能別にセクション分けされています。この点も、「Component Details」ページと共通しています。 以下では、個々のセクションについて説明します。
「Components Edit」ページの最初のセクションです。コンポーネントの一般情報が表示されます。
コンポーネントオブジェクトの名前を表示します。 このフィールドはコンポーネントの作成時に設定されます。変更することはできません。
コンポーネント型の名前を表示します。 このフィールドはコンポーネントの作成時に設定されます。変更することはできません。
コンポーネントのリビジョン番号を表示します。 コンポーネントの変更のたびに、バージョン番号が大きくなります。 バージョン番号をユーザーが変更することはできません。
コンポーネントの配備先として適切なオペレーティングシステムを変更できます。 これはプルダウンメニューから選択することによって行えます。
コンポーネントがチェックインされた日付と時刻を表示します。 このフィールドはプロビジョニングソフトウェアによって自動的に設定されます。ユーザーが変更することはできません。
コンポーネントをチェックインしたユーザーのユーザー ID を表示します。 このフィールドはプロビジョニングソフトウェアによって制御されています。ユーザーが変更することはできません。
ラベルを入力または変更するためのテキストフィールド。
コンポーネントのカテゴリを表示します。 このフィールドはコンポーネントの作成時に設定されます。変更することはできません。
コンポーネントの説明を入力または変更するためのテキストフィールド。
このセクションは、コンポーネント型が「ファイル」の場合にのみ表示され、そのファイルに関する一般情報を提供します。 ディレクトリのセクションは、ラベルが付いている点を除いて、このセクションと同じです。 このセクションのフィールドは変更できません。
このセクションには、コンポーネントのリソース関連の情報が表示されます。 変更できるフィールドと変更できないフィールドがあります。
リソースコンポーネントのパスを表示します。
プルダウンメニューから新しい型フォームを選択することにより、リソースコンポーネントを変更できます。
リソースのリビジョン番号を表示します。 このフィールドは プロビジョニングソフトウェア によって制御されています。ユーザーが変更することはできません。
リソースのソースを示します。
コンポーネントに新しいリソースを定義 (チェックイン) したり、既存のリソースの一覧からリソースを選択したりできます。
チェックマークが付いたリソースは、「Actions for Checked Resources」領域のアクションをクリックしたとき、そのアクションの実行対象となります。 「Actions for Checked Resources」をクリックすると、リソースのチェックイン、リソースの削除、上下のリソースへの移動、または最新のリソースへのバージョンの割り当てが行われます。
このセクションには、コンポーネントの変数関連の情報が表示されます。
このフィールドでは、新しい変数を作成できます。 ここには、既存の変数も一覧されます。
このフィールドでは、新しい変数の値を設定できます。 ここには、既存のすべての変数の値も一覧されます。
チェックマークが付いたコンポーネント変数は、「Actions for Checked Variables」領域のアクションをクリックしたとき、そのアクションの実行対象となります。 「Actions for Checked Variables」をクリックすると、上下の変数への移動、または変数の削除が行われます。
このセクションには、コンポーネント手続き関連の情報が表示されます。
変更されたコンポーネントをチェックインし、リビジョン番号を大きくします。
変更されたコンポーネントを別の名前でチェックインし、適切なリビジョン番号を設定します。
変更内容を保存しないで「Components Details」ページへ戻ります。
画面左側のナビゲーションメニュー内の「Components」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、すでにデータベースにチェックインされているコンポーネントを一覧する「Components」ページが表示されます。
画面左側のナビゲーションメニュー内の「Components」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、すでにデータベースにチェックインされているコンポーネントを一覧する「Components」ページが表示されます。
詳細情報を表示したいコンポーネントの列を探して、「Details」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、そのコンポーネントの「Components Details」ページが表示されます。
画面左側のナビゲーションメニュー内の「Components」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、すでにデータベースにチェックインされているコンポーネントを一覧する「Components」ページが表示されます。
情報を表示したいコンポーネントの列を探して、「Where Installed」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、そのコンポーネントの「Where Installed」ページが表示されます。
画面左側のナビゲーションメニュー内の「Components」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、すでにデータベースにチェックインされているコンポーネントを一覧する「Components」ページが表示されます。
コンポーネントの一覧表の一番上の行の「Component」フィールドに新しいコンポーネントの名前を入力し、「Create」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、新しいコンポーネントの「Components Details Edit」ページが表示されます。 このページは、名前と型を変更できるという点で、前出の「Component Edit」ページとは異なっています。
このページのコントロールを使って、コンポーネントを構成するために必要な情報を指定します。
必要な場合は、「Component」フィールドの名前を変更します。 コンポーネントのチェックイン後は、名前の変更はできません。
プルダウンメニューから型を選択します。 ここで選択したコンポーネント型に応じて、「Component Edit」ページのフィールドの値が変更されます。
プルダウンメニューからプラットフォームを選択します。
「Label」フィールドにラベルを入力します。
「Description」フィールドに説明を入力します。
その他の必要な情報を入力します。 必要な情報は、選択したコンポーネント型によって異なります。
完了したら「Check in」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、コンポーネントをバージョン 1.0 としてチェックインすることを報告するウィンドウが表示されます。
「Continue」をクリックして、その他のコンポーネントをチェックインします。
画面左側のナビゲーションメニュー内の「Components」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、すでにデータベースにチェックインされているコンポーネントを一覧する「Components」ページが表示されます。
詳細情報を表示したいコンポーネントの列を探して、「Details」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、そのコンポーネントの「Components Details」ページが表示されます。
「Edit」ボタンをクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、そのコンポーネントの「Components Details Edit」ページが表示されます。
「Components Edit 」ページのコントロールを使って、コンポーネントの設定を変更します。
変更が完了したら、「Check in」をクリックします。
コンポーネントのリソースがすべて一覧表示されたら、「Check in」をクリックします。
HTML ユーザーインタフェースに、コンポーネントをバージョン n (n は次の増分値) としてチェックインすることを報告するウィンドウが表示されます。
「Continue」をクリックして、その他のコンポーネントをチェックインします。
次の表に、N1 Service Provisioning System ソフトウェアから報告される情報の場所をまとめます。
cdb.c コマンドは、コンポーネントを管理する汎用コントロールを提供します。
表 5–3 コンポーネント管理のための CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.c.ci |
ブラウズできないコンポーネントおよびコンポーネントモデルをチェックインする。 |
cdb.c.co |
コンポーネントをチェックアウトする。 |
cdb.c.la |
すべてのコンポーネントのすべてのバージョンを一覧表示する。 |
cdb.c.lo |
コンポーネントの詳細情報を一覧表示する。 |
cdb.c.lv |
あるコンポーネントの全バージョンを一覧表示する。 |
cdb.c.mod |
コンポーネントを変更する。 |
cdb.c.sc |
コンポーネントに 1 個以上のカテゴリを適用する。 |
cdb.c.sh |
コンポーネントの表示 / 非表示を切り替える。 |
cdb.c.del |
コンポーネントを削除する。 |
cdb.ic コマンドは、ホストにインストールされているコンポーネントに関する情報を取得します。
表 5–4 インストール済みコンポーネントの管理のための CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ic.lbc |
あるコンポーネントがインストールされている全ホストを一覧表示する。 |
cdb.ic.lbh |
あるホストにインストールされている全コンポーネントを一覧表示する。 |
cdb.ic.vs.lo |
生成された変数設定オブジェクトを指定して、その詳細情報を一覧表示する。 |
cdb.vs コマンドは、コンポーネントの変数設定を管理します。
表 5–5 変数設定の管理のための CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.vs.add |
新しい変数設定オブジェクトを追加する。 |
cdb.vs.del |
変数設定オブジェクトを削除する。 |
cdb.vs.imp |
別のコンポーネントから変数設定オブジェクトをインポートする。 |
cdb.vs.la |
特定のコンポーネントに関連付けられているすべての変数設定オブジェクトを一覧表示する。 |
cdb.vs.lo |
特定の変数設定オブジェクトの詳細情報を一覧表示する。 |
cdb.vs.mod |
変数設定オブジェクトを変更する。 |