N1 Service Provisioning System 4.1 ユーザーガイド

はじめに

コンポーネント型は、コンポーネントによって参照されるソース項目の処理方法を制御する、ユーザー定義可能なオブジェクトです。 コンポーネント型オブジェクトは、ファイル、ディレクトリ、設定などのソース項目の収集ならびに配備を管理する、もう 1 つのコンポーネントです。

すべてのコンポーネントのコンポーネント型属性に、何らかのコンポーネント型を設定する必要があります。 定義済みのコンポーネント型を持たないコンポーネントのコンポーネント型は、untyped になります。

単純コンポーネントによって参照されるファイル、ディレクトリ、その他のツリー構造は、コンポーネント内の別々の部分として管理されます。 たとえば、プロビジョニングソフトウェアが参照ソース項目として管理する IIS アプリケーションがあるとします。このアプリケーションには、次の項目が含まれます。

ファイルやディレクトリといった、コンポーネントによって参照される項目の一部は、ゴールドサーバーまたはデータソースから簡単にコピーできます。 一方、IIS Web サイト設定や Windows レジストリエントリなどは、データソースからきちんとした方法で抽出する必要があります。そうしないと、独立した管理可能エンティティとして操作することはできません。 プロビジョニングソフトウェアは、組み込み型のコンポーネント型から、J2EE アプリケーションや Windows アプリケーションで使用される一般的なソース項目を識別し、コンポーネントのソースとして使用したいデータをスマートかつ確実に抽出することができます。さらに、こうしたコンポーネントソースをリポジトリに格納し、ソース項目を正しい場所にインストールすることができます。

コンポーネントに手続きが含まれる場合、その手続きは「Components Details」ページに表示されます。たとえば、Web サーバーが稼動しているかどうかをテストする手続きなどがあります。

プロビジョニングソフトウェアには、一般的なコンポーネント型が多数組み込まれています。 組み込みコンポーネント型の詳細については、「組み込みコンポーネント型」を参照してください。