Ximian Evolution 1.4 ユーザーズガイド Sun Microsystems Edition

仮想フォルダの使用

仮想フォルダでは、複数のフォルダに置かれているメッセージを、1 つのフォルダを使用して表示することができます。仮想フォルダは、フォルダ区画の「VFolders」にあります。仮想フォルダを表示するには、フォルダ区画の「VFolders」項目から仮想フォルダを選択します。

フォルダ区画が表示されていない場合は、「表示」->「Folder Bar」を選択します。

仮想フォルダを使用すると、複数のフォルダに置かれているメッセージを編成できます。たとえば、Lorem Ipsum と呼ばれる製品が会社にあるとします。クライアントの名前は、Ximdom.com だとします。Ximdom.Com の従業員から、Lorem Ipsum やその他の製品について定期的にメッセージが送られてきます。メッセージは複数のフォルダに格納されます。

この場合、仮想フォルダを使用して、Ximdom.Com からの Lorem Ipsum 製品に関するメッセージと、ほかの製品に関するメッセージを管理できます。この方法でメッセージを管理するには、次の仮想フォルダを作成します。

Ximdom.Com (Lorem Ipsum)

すべてのフォルダのメッセージで、アドレスに @ximdom.com が含まれ、メッセージ本文に lorem ipsum というテキストが含まれるメッセージを表示します。

Ximdom.Com (Other)

すべてのフォルダのメッセージで、アドレスに @ximdom.com が含まれ、メッセージ本文に lorem ipsum というテキストが含まれないメッセージを表示します。

仮想フォルダは次の方法で作成できます。

仮想フォルダエディタの使用

仮想フォルダエディタを使用して、仮想フォルダの追加、編集、削除を行えます。仮想フォルダエディタは、フォルダ区画内の仮想フォルダの位置を換えるのにも使用できます。

仮想フォルダを追加する

仮想フォルダを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「Virtual Folder Editor」を選択します。「vFolders」ダイアログが表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。「Add Rule」ダイアログが表示されます。

  3. 「Add Rule」ダイアログに、仮想フォルダの詳細を入力します。次の表は、「Add Rule」ダイアログの要素を説明しています。

    要素 

    説明 

    「Rule name」

    テキストボックスに仮想フォルダの名前を入力します。 

    「追加」

    このボタンをクリックして、仮想フォルダの基準を追加します。 

    「Execute actions」

    このドロップダウンリストを使用して、メッセージが基準のすべてを満たす場合、または一部を満たす場合のどちらでメッセージを仮想フォルダに追加するかを指定します。次のオプションを選択できます。  

    • 「if all criteria are met」:メッセージが検索基準のすべてを満たす必要がある場合は、このオプションを選択します。

    • 「if any criteria are met」:メッセージが検索基準の少なくとも 1 つを満たす必要がある場合は、このオプションを選択します。

    最初のドロップダウンリスト 

    基準に使用するメッセージコンポーネントを選択します。たとえば、仮想フォルダが、メッセージ本文内のテキストを検索する場合は、「Message Body」を選択します。

    2 番目のドロップダウンリスト 

    メッセージコンポーネントと検索テキストとの関連性を選択します。たとえば、仮想フォルダが、本文に検索テキストを含むメッセージを検索する場合は、2 番目のドロップダウンリストから「contains」を選択します。

    テキストボックス 

    検索テキストを入力します。このテキストは、大文字と小文字が区別されません。 

    「Remove」

    基準の横にある「Remove」ボタンをクリックすると、検索基準が削除されます。

    「vFolder Sources」

    ドロップダウンリストから、仮想フォルダの作成元となるフォルダを選択します。次のオプションのいずれかを選択します。 

    • 「specific folders only」:指定したフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

      フォルダを指定するには、「追加」をクリックします。「Select Folder」ダイアログが表示されます。追加するフォルダをダイアログから選択して、「OK」をクリックします。

      フォルダを削除するには、フォルダを選択して「Remove」をクリックします。

    • 「with all local folders」:ローカルシステム上のすべてのフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

    • 「with all active remote folders」:接続しているメールサーバ上のすべてのフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

    • 「with all local and active remote folders」:次のフォルダから仮想フォルダを作成する場合は、このオプションを選択します。

      • ローカルシステム上のすべてのフォルダ

      • 接続しているメールサーバ上のすべてのフォルダ

  4. 仮想フォルダの詳細を入力したら、「Add Rule」ダイアログで「OK」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックして、「vFolders」ダイアログを閉じます。

仮想フォルダを編集する

仮想フォルダを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「Virtual Folder Editor」を選択します。「vFolders」ダイアログが表示されます。

  2. 編集する仮想フォルダを選択して、「編集」をクリックします。「Edit Rule」ダイアログが表示されます。

  3. ダイアログで仮想フォルダの詳細を変更します。ダイアログに関する詳細については、仮想フォルダを追加するを参照してください。

  4. 仮想フォルダの詳細を変更したら、「Edit Rule」ダイアログで「OK」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックして、「vFolders」ダイアログを閉じます。

仮想フォルダを削除する

仮想フォルダを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「Virtual Folder Editor」を選択します。「vFolders」ダイアログが表示されます。

  2. 削除する仮想フォルダを選択して、「Remove」をクリックします。仮想フォルダが削除されます。

  3. 「OK」をクリックして、「vFolders」ダイアログを閉じます。

仮想フォルダの位置を変更する

フォルダ区画内での仮想フォルダの位置を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「Virtual Folder Editor」を選択します。「vFolders」ダイアログが表示されます。

  2. 位置を変更する仮想フォルダを選択します。

  3. 「Up」ボタンまたは「Down」ボタンをクリックして、仮想フォルダの位置を変更します。仮想フォルダが希望する位置になるまで、この手順を繰り返します。

  4. 「OK」をクリックして、「vFolders」ダイアログを閉じます。

メッセージから仮想フォルダを作成する

メッセージから仮想フォルダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージリストで、仮想フォルダの作成元となるメッセージを選択します。

  2. 「ツール」->「Create Virtual Folder From Message」を選択して、次のいずれかのメニュー項目を選択します。

    • 「VFolder on Subject」:選択したメッセージの件名から仮想フォルダを作成します。

    • 「VFolder on Sender」:選択したメッセージの送信者から仮想フォルダを作成します。

    • 「VFolder on Recipients」:選択したメッセージの受信者から仮想フォルダを作成します。

    • 「VFolder on Mailing List」:選択したメッセージの「To」 および「Cc」フィールドのメーリングリストから仮想フォルダを作成します。

    「New VFolder」ダイアログが表示されます。選択したメニュー項目に応じて、ダイアログに仮想フォルダの基準が含まれます。

  3. 必要に応じて、ダイアログで仮想フォルダの詳細を変更します。ダイアログに関する詳細については、仮想フォルダを追加するを参照してください。

  4. 「OK」をクリックします。仮想フォルダが、フォルダ区画内の仮想フォルダリストに追加されます。

検索から仮想フォルダを作成する

検索から仮想フォルダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 仮想フォルダを作成するための検索を実行します。詳細については、メッセージの検索を参照してください。

  2. 検索を実行したあと、「検索」->「Create Virtual Folder From Search」を選択します。「New VFolder」ダイアログが表示されます。ダイアログには、実行した検索の検索基準が含まれています。

  3. 必要に応じて、ダイアログで仮想フォルダの詳細を変更します。ダイアログに関する詳細については、仮想フォルダを追加するを参照してください。

  4. 「OK」をクリックします。仮想フォルダが、フォルダ区画内の仮想フォルダリストに追加されます。