この章では、Sun Ultra 27 ワークステーションに Microsoft Windows Vista Ultimate または Windows Server 2008 オペレーティングシステムをインストールする前に必要となる重要なガイドラインおよび情報を提供します。
この章は、次の節で構成されています。
このドキュメントの以降の章では、Microsoft Windows Vista Ultimate および Windows Server 2008 オペレーティングシステムをインストールする方法について説明します。このインストール手順は、32 ビットと 64 ビットの両方のバージョンの Windows Vista Ultimate と Windows Server 2008 で実行できます。
Windows Vista Ultimate をインストールする場合、外部ストレージドライバは Windows Vista Ultimate 配布メディアに含まれていません。Windows Server 2008 をインストールする場合、必要な外部ストレージドライバは Windows Server 2008 配布メディアに含まれています。
Sun ワークステーションに接続された外部ストレージへの Windows Server オペレーティングシステムのインストールを開始する前に、次に示す重要な考慮事項を確認してください。
Windows オペレーティングシステムをインストールするときに、あらかじめインストールされていたオペレーティングシステムを含め、ブートドライブのすべてのデータが上書きされます。
外部ストレージに接続された、システムボード上の Intel® ICH10R AHCI SATA ディスク制御装置を使用してブートドライブを RAID 構成に含める場合、まず最初に、(ブート時に F2 キーを押してアクセスできる) システム BIOS 設定ユーティリティーを使用して「RAID」に対するシステムの SATA 構成設定を設定します。次に、Windows オペレーティングシステムをインストールする前に、(ワークステーションのブート時に Ctrl キーを押しながら I キーを押してアクセスできる) Intel Matrix Storage Manager option ROM ユーティリティーを使用して RAID ボリュームを設定します。
オプションの Sun StorageTekTM PCIe SAS 4 ポート内部 HBA (SGXPCIE4SAS3- Z、LSI ベース) を外部ストレージに接続し、ブートドライブを RAID 構成に含める場合、Windows オペレーティングシステムをインストールする前に (ワークステーションのブート時に Ctrl キーを押しながら C キーを押してアクセスできる) 制御装置の BIOS 設定ユーティリティーを使用して RAID ボリュームを設定します。
追加ハードウェアに必要な設定がある場合、オペレーティングシステムをインストールする前にハードウェアをインストールしてください。また、ワークステーションの BIOS 設定プログラムでブートデバイスの優先順位を設定する必要もあります。
オペレーティングシステムをインストールする際の第一の考慮事項は、外部ストレージドライバをディスク制御装置に提供することです。Windows Vista Ultimate には、使用しているワークステーションに必要な外部ストレージドライバが含まれません。外部ストレージドライバは、フロッピーディスク、USB フラッシュディスク、または CD/DVD で配布できます。
『Sun Ultra 27 ワークステーションご使用にあたって』の該当する節を確認して、使用しているワークステーションおよびインストールする Windows のバージョンに既知の問題がないかどうかを調べてください。
このドキュメントに記載されているインストール手順に従うと、外部ストレージドライバおよびオペレーティングシステムのメディアのインストール方法を選択できます。
このドキュメントの発行時点で、Sun Ultra 27 ワークステーションは、次の Microsoft Windows オペレーティングシステムをサポートしています。
Microsoft Windows Vista、Ultimate (32 ビットまたは 64 ビット)
Microsoft Windows Server 2008、Standard Edition (32 ビットまたは 64 ビット)
サポートされているオペレーティングシステムの更新リストは、Sun Ultra 27 ワークステーションの次の製品ページにあります。
http://www.sun.com/desktop/index.jsp
この節では、Microsoft Windows Vista Ultimate または Windows Server 2008 をワークステーションにローカルに手動インストールするために必要な手順について概説します。
Windows 展開サービスサーバーを使用してワークステーションに Windows Vista Ultimate または Windows Server 2008 をインストールする場合、第 8 章WIM イメージへの Sun Ultra 27 ワークステーションドライバの組み込みを参照してください。
CD メディアからワークステーションに Windows Vista Ultimate または Windows Server 2008 をインストールする場合は、次の手順を完全に実行します。
ドライバパッケージをダウンロードします (第 2 章ドライバパッケージのダウンロード)。
Windows Vista Ultimate のインストールに使用する、外部ストレージドライバのメディアを準備します (第 3 章外部ストレージドライバの配布の準備 (Windows Vista Ultimate の場合のみ)を参照)。
Windows のインストールに使用する、ワークステーションの内部記憶装置を準備します (第 4 章オペレーティングシステム用のディスクの準備を参照)。
Windows をインストールします (第 5 章Windows Vista Ultimate のインストールまたは第 6 章Windows Server 2008 のインストールを参照)。
ワークステーションの重要なドライバを更新します (第 7 章重要なドライバおよびソフトウェアの更新を参照)。
この手順を完了すると、Windows オペレーティングシステムを正常にインストールできているはずです。
Windows 展開サービス (Windows Deployment Service、WDS) サーバーを使用してワークステーションに Windows Vista Ultimate または Windows Server 2008 を配布する場合、使用しているワークステーションに必要なドライバを含む WIM イメージを作成してマウントする方法については第 8 章WIM イメージへの Sun Ultra 27 ワークステーションドライバの組み込みを参照してください。