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Sun Java System Calendar Server 6 2005Q1 管理ガイド 

付録 D
Calendar Server のコマンド行ユーティリティのリファレンス

Calendar Server には、Access Manager にバンドルされている Delegated Administrator に含まれていないコマンド行ユーティリティが用意されています。

これらの Calendar Server ユーティリティはバッチ、シェル、および Perl などのスクリプトプログラムから実行できます。ユーティリティの一部 (csusercsresourcecsdomain) は Delegated Administrator ユーティリティに取って代わられましたが、その他は Schema 2 環境でも使用されています。Schema 1 の場合は、commadmin を使用せず、csusercsresource および csdomain の使用を継続する必要があります。

これらのユーティリティは、必要に応じて ics.conf 設定ファイルに記録されているデフォルト値を使用します。

コマンド行ユーティリティは次のディレクトリに格納されています。

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin

すべてのユーティリティは、必ず sbin ディレクトリから起動してください。ただし、例外として start-cal および stop-cal は、フルパスを指定すればどのディレクトリからでも実行できます。


これらの管理ツールによるエラーメッセージは、csdb ディレクトリの admin.log ファイルに書き込まれます。


この章で説明する内容は次のとおりです。


コマンド行ユーティリティの実行

Calendar Server の実行ユーザーおよびグループ、または root としてログインしている状態でコマンド行ユーティリティを実行します。これはインストール時に指定し、デフォルトは icsusericsgroup です。

たとえば、Calendar Server のベースディレクトリが cal_svr_base の場合、cscal ユーティリティの list コマンドを実行するには、ログイン後に次のことを行います。

cd cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin
./cscal list

コマンド行ユーティリティの構文

Calendar Server のコマンド行ユーティリティの構文は次のとおりです。

utility [ -option [ value ] ] command [ target ]

それぞれの意味は次のとおりです。

utility は、cscalcsuser など、実行可能なユーティリティの名前を表します。

option には、コマンドが実行する処理を指定します。オプションは、-d のように、ハイフン (-) に続けて小文字で指定します。角カッコ ([]) で囲まれているオプションは省略可能です。そのように明記されている場合は、複数のオプションを同時に指定できます。

value は、option によって指定される動作をさらに修飾します。たとえば、-d オプションで使用する説明などがこれに該当します。角カッコ ([]) で囲まれている値は省略可能です。空白文字を含む値は、引用符 (" ") で囲む必要があります。複数の値を指定するときは全体を引用符 (" ") で囲み、各値を空白文字で区切ります。ただし、セミコロンで区切ったリストを使用する場合など、特に明記されている場合を除きます。

command は、たとえば listcreate のように、ユーティリティが実行する処理を指定します。縦棒で区切られているコマンドは、一度に実行できるコマンドがいずれか (両方ではない) であることを示します。

target は、コマンドの実行対象となる カレンダー ID やユーザー ID などのオブジェクトです。

コマンド行ユーティリティの使用規則

コマンド行ユーティリティの使用には、一般に次の規則が適用されます。

スクリプト内のリターンコード

スクリプトからコマンド行ユーティリティを実行する場合、ユーティリティの実行に成功した場合はリターンコード 0 が返され、失敗した場合は 1 が返されます。


コマンド行ユーティリティの表

表 D-1 は、Calendar Server のコマンド行ユーティリティを示しています。

表 D-1 Calendar Server のコマンド行ユーティリティの概要 

ユーティリティ

説明

csattribute

カレンダーユーザーまたはリソースの LDAP 属性を管理します。

csbackup

個々のカレンダー、ユーザー、カレンダーデータベースをバックアップします。

cscal

カレンダーとそのプロパティを管理します。

csclean

状態属性 (inetUserStatus) が Access Manager の commadmin ユーティリティによって「削除」としてマークされている Calendar Server ユーザーのユーザーカレンダーとリソースカレンダーを削除します。

cscomponents

カレンダーコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。

csdb

カレンダーデータベースを管理します。

csdomain

ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリ内の Calendar Server 属性を管理します。

csexport

カレンダーを iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにエクスポートします。

csimport

iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルからカレンダーをインポートします。

csmonitor

カレンダーデータベースの LDAP 接続、ログファイル、使用可能ディスク容量を監視します。

csplugin

設定されている Calendar Server API (CSAPI) プラグインを表示、有効化、無効化します。

cspurge

削除ログデータベース (ics50deletelog.db) 内のエントリを手動で削除します。

csrename

ユーザー ID の名前変更を許可します。これによって、データベース全体が書き換えられます。

csresource

会議室や機器などのカレンダーリソースを管理します。

csrestore

個々のカレンダー、ユーザー、カレンダーデータベースを復元します。

csschedule

GSE (グループスケジューリングエンジン) キュー内のスケジューリングエントリを管理します。

csstart (非推奨)

カレンダーサービスの起動に、このユーティリティを使用しないでください。これは下位互換性維持だけを目的としています。

csstats

Calendar Server にカウンタを表示します。

csstop (非推奨)

カレンダーサービスの停止に、このユーティリティを使用しないでください。これは下位互換性維持だけを目的としています。

cstool

稼動中の Calendar Server インスタンスに対して ping を実行します。

csuser

カレンダーユーザーを管理します。

start-cal

すべての Calendar Server プロセスを開始します。

stop-cal

すべての Calendar Server プロセスを停止します。

 


csattribute

csattribute ユーティリティは、Calendar Server ユーザーまたはリソースの LDAP エントリ属性を管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csattribute [-q|-v] -a attribute =value [-t resource | user]

[-d domain] add target

csattribute [-q|-v] -a attribute [=value ] [-t resource | user]

[-d domain] delete target

csattribute [-q | -v] [-t resource | user] [-d domain] list target

表 D-2 は、csattribute ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-2 csattribute ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

add target

指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加します。

list target

ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示します。

delete target

ターゲットから属性を削除します。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-3 は、csattribute ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-3 csattribute ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a attribute =value

または

-a attribute [=value ]

LDAP 属性と値。

  • -a オプションを使用する場合は attribute の指定は必須です。
  • add コマンドで -a オプションを使用する場合は value の指定は必須です。ただし、delete コマンドと list コマンドで -a オプションを使用する場合は省略可能です。

-t user | resource

ターゲットの種類 (ユーザーまたはリソースオブジェクト)。デフォルトはユーザーです。

[-d domain]

ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。


csbackup

csbackup ユーティリティは、カレンダーデータベース、指定したカレンダー、またはユーザーのデフォルトカレンダーをバックアップします。次のコマンドがあります。

バックアップしたカレンダーデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。

csrestore については、「csrestore」を参照してください。

要件

構文

csbackup [-q|-v] -f database target

csbackup [-q|-v] -c calid calendar target

csbackup [-q|-v] -a userid [-b basedn] defcal target

表 D-4 は、csbackup ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-4 csbackup ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

database target

カレンダーデータベースを指定のターゲットデータベースディレクトリにバックアップします。デフォルトのターゲットデータベースディレクトリは次のとおりです。

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/target-directory

ターゲットデータベースディレクトリだけを指定するときは、ディレクトリ名の前にスラッシュ (/) を含めません。次に例を示します。

csbackup database backupdir

注: ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。

csbackup database backupdir

このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するときは、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。

存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。

calendar calid target

指定した ID のカレンダーを、指定したターゲット出力ファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

defcal userid target

指定したユーザー ID のデフォルトカレンダーを、指定したターゲットファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-5 は、csbackup ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-5 csbackup ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a userid

バックアップするカレンダーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

-b basedn

このユーザーに使用されるベース DN。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。

ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用される LDAP ディレクトリのエントリです。

たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となります。

-c calid

バックアップするカレンダーの ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細については、「カレンダーの一意の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-f

既存のバックアップファイルの削除を強制します。

現在のリリースでは、バックアップターゲットディレクトリがすでに存在する場合は、それが空の場合でも -f オプションを指定する必要があります。

-l

SolsticeTM BackupTM または Legato NetworkerTM バックアッププログラムで使用するバックアップファイルを準備します。詳細については、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。


cscal

cscal ユーティリティは、カレンダーとそのプロパティを管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

cscal [-q|-v] [-a aces] [-c charset] [-d description] [-g categories]

  [-k yes|no] [-l langcode] [-m email] [-n name] [-o owner's uid]

  [-y otherowners] create|modify calid

cscal [-q|-v] [-o owner's uid] [-O] delete|reset calid

cscal [-q|-v] [-o owner's uid] [-O] disable|list [calid]

cscal [-q|-v] [-k yes|no] [-o owner's uid] [-O] enable [calid]


cscal は、-o (所有者の uid) を入力するときに大文字と小文字をチェックしませんが、検索では大文字と小文字が区別されます。


表 D-6 は、cscal ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-6 cscal ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

create calid

指定した calid のカレンダーを作成します。

: サイトで LDAP CLD プラグインを使用している場合、特定ユーザー用のすべてのカレンダーが、ユーザーの icsDWPHost LDAP 属性によって指定されている同じバックエンドサーバーに格納されている必要があります。別のバックエンドサーバーにユーザーのカレンダーを作成しようとすると、Calendar Server はエラーを返します。

delete calid

指定した calid のカレンダーを削除します。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダーが削除されます。

enable [calid]

指定した calid のカレンダーを有効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダーが有効になります。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダーが有効になります。

disable [calid]

指定した calid のカレンダーを無効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダーが無効になります。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダーが無効になります。

list [calid]

指定した calid のカレンダーのプロパティをリスト表示します。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダーのプロパティがリスト表示されます。

-o owneruid オプションを指定した場合は、指定した所有者の uid が一次所有者であるすべてのカレンダーがリスト表示されます。

modify calid

指定した calid のカレンダーのプロパティを変更します。

reset calid

指定した calid のカレンダーのプロパティをデフォルト設定にリセットします。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-7 は、cscal ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-7 cscal ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a [aces]

指定したカレンダーの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダーにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 (" ") で囲む必要があります。

デフォルトは、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定です。

ACE の形式については、「カレンダー管理の概要」を参照してください。

-c charset

文字セット。デフォルトは文字セットなしです。

-d description

説明 (カレンダーの目的として表示されるコメント)。デフォルトは説明なしです。

-g category

カテゴリ。複数のカテゴリを指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはカテゴリなしです。

-k yes|no

ユーザーカレンダーで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、カレンダーの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

-k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.confファイルのパラメータの設定です。ただし、user.allow.doublebook パラメータはカレンダーの作成時にだけ使用されます。

カレンダーの作成後は、Calendar Server はカレンダーのプロパティ (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダーのカレンダープロパティを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した cscal コマンドを再実行します。

-l langcode

言語コードです。デフォルトは言語コードなしです。

-m email

電子メールアドレス。デフォルトは電子メールアドレスなしです。

-n name

名前。デフォルトは名前なしです。

-o owner

一次所有者。一次所有者デフォルトの設定はカレンダー ID (calid) です。カレンダー ID は通常はユーザー ID と同じです。

-O

一次所有者のすべてのカレンダーを指定します。デフォルトは名前を指定したカレンダーのみです。

-y otherowners

その他のカレンダー所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 (" ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。


csclean

csclean ユーティリティは、状態属性 (icsStatus) が commadmin ユーティリティによって「削除」としてマークされているユーザーのユーザーカレンダーとリソースカレンダーを削除します。

ユーザーの削除は、次の手順で行います。

  1. commadmin ユーティリティの user delete コマンドを実行し、ユーザーまたはユーザーのカレンダーサービスに「削除」のマークを付けます。
  2. csclean ユーティリティを実行してそのユーザーに対応するカレンダーをカレンダーデータベースから削除し、ユーザーの inetUserStatus 属性に「削除」のマークを付けます。
  3. commadmin ユーティリティの domain purge コマンドを実行し、ユーザーの LDAP エントリを削除します。

commadmin ユーティリティの詳細については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q1 Delegated Administrator 管理ガイド』を参照してください。

Messaging Server では、これに似た msuerpurge ユーティリティを使用してメッセージストアからユーザーを削除します。msuserpurge ユーティリティについては、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q1 Administration Reference』を参照してください。

要件

構文

csclean [-q | -v] [-ggraceperiod] cleandomain

表 D-8 は、csclean ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-8 csclean ユーティリティのコマンドオプション

オプション

説明

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-g graceperiod

そのユーザーのカレンダーサービスが削除されてから経過した日数を指定します。

デフォルトは 10 日です。


cscomponents

cscomponents ユーティリティは、カレンダーコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

cscomponents [-v|-q] [-e endtime] [-s starttime] [-t event|task]

  delete|list calid

表 D-9 は、cscomponents ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-9 cscomponents ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

delete calid

指定したカレンダー ID のカレンダーから予定と作業を削除します。

list calid

カレンダー ID で指定したカレンダーの予定と作業を表示します。

version

ユーティリティのバージョンを画面に表示します。

表 D-10 は、cscomponents ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-10 cscomponents ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-e endtime

コンポーネントを時間で範囲指定する場合の終了時刻。終了時刻に 0 を指定すると、開始時刻以後のすべてが対象となります。デフォルトは 0 です。

-s starttime

コンポーネントを時間で範囲指定する場合の開始時刻。開始時刻に 0 を指定すると、終了時刻以前のすべてが対象となります。デフォルトは 0 です。

-t event|task

処理の対象となるコンポーネントの種類 (予定または作業)。デフォルトは両方です。


csdb

csdb ユーティリティは、カレンダーデータベース (カレンダー、セッション、統計情報) を管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] create|delete [dbdir]

csdb [-q|-v] [-t caldb|sessdb|statdb] list [dbdir]

csdb [-q|-v] [-f] [-t caldb|sessdb|statdb] recover [dbdir]

csdb check [dbdir]

csdb rebuild [-a, -V] [-g] [dbdir [dstdir]]

表 D-11 は、csdb で使用できるコマンドを示しています。

表 D-11 csdb ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

create [dbdir]

指定したデータベースディレクトリにデータベースを作成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。

delete [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースを削除します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。

list [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースの情報を表示します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。

recover [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されている障害のあるカレンダーデータベースの復元を試みます。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。セッションデータベースまたは統計情報データベースには実装されません。

check [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているカレンダーデータベースを走査して破損の発生を調べ、結果をレポートとして出力します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。

rebuild [dbdir [dstdir]]

指定したデータベースディレクトリに格納されているすべてのカレンダーデータベースを走査して破損の発生を調べ、再構築したカレンダーデータベース (.db ファイル) を生成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。データベースが再構築されたら、db_verify が実行されます。

dstdirは、出力先を指定します (省略可能)。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-12 は、csdb ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-12 csdb ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-a

rebuild コマンド専用で、アラームデータベースのみ再構築します。

-V

アラームデータベースを再構築する場合に、-a オプションと一緒に渡す必要があります。アラームデータベースを含むすべてのデータベースに対して、検証が実行されます。

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-f

カレンダーデータベースの復元を強制します。

-g

rebuild コマンドで、その他のカレンダーデータベースのほかに GSE (グループスケジューリングエンジン) データベースも再構築します。

-t caldb|sessdb|statdb

次のターゲットデータベースを指定します。

  • caldb (カレンダー)
  • sessdb (セッション)
  • statdb (統計情報)

注: -t オプションを指定しない場合、csdb はすべてのデータベースグループを対象に実行されます。ただし、checkrecover、および rebuild コマンドの実行対象は、caldb (カレンダー) だけです。


csdomain

csdomain ユーティリティは、ホストされた (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリに記録されている Calendar Server 属性を管理します。これらの属性は、 icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。次のコマンドがあります。

要件

構文

csdomain [-q | -v] -n node creat domain

csdomain [-q | -v] {-a attr[=value] | -f filename} add domain

csdomain [-q | -v] [-a attr | -f filename] delete domain

csdomain [-q | -v] list domain

表 D-13 は、csdomain で使用できるコマンドを示しています。

表 D-13 csdomain ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

create

ホストするドメインを LDAP ディレクトリに新規作成します。このドメインでは、Calendar Server のすべてのユーザーとリソースがディレクトリ内のこのエントリの下に作成されます。

add

指定したドメインの LDAP ディレクトリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加します。csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。

delete

指定したホストされたドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除します。またはドメイン全体のすべての LDAP エントリを削除します。

list

指定したドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示します。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-14 は、csdomain ユーティリティのコマンドオプションを示しています

表 D-14 csdomain ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。 実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a attr[=value]

LDAP 属性のプロパティとそのオプション値を指定します。

属性とプロパティ名のリストについては、「LDAP 属性とプロパティ名」を参照してください。

-f filename

Calendar Server の LDAP ディレクトリプロパティの名前と値を含むテキストファイルを指定します。次に例を示します。

createLowerCase="yes"
filterPrivateEvents="no"
fbIncludeDefCal="no"
subIncludeDefCal="no"
uiProxyUrl="https://proxyserver"

-n node

create コマンドに次のように適用されます。

  • LDAP Schema 1 の場合: すべてのユーザーとリソースがその下に作成されるノードを指定します。次に例を示します。 o=node2,o=node1,o=sesta
  • LDAP Schema 2 の場合: このドメイン用に作成されるノードの名前を指定します。次に例を示します。o=west.sesta.com

ノードを指定しない場合、ドメイン名が適用されます。

domain

add、delete、list コマンドでは、LDAP ディレクトリ内の既存のドメインを指定します。

create コマンドでは、LDAP ディレクトリに作成される新規ドメインの一意の名前を指定します。

次に例を示します。 west.sesta.com

LDAP 属性とプロパティ名

次の表は、csdomain ユーティリティに適用される LDAP 属性とプロパティ名を示しています。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。値を追加または削除するときは、属性名ではなく、プロパティ名を指定する必要があります。

csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。

icsAllowRights 属性: csdomain ユーティリティ

表 D-15 は、csdomain ユーティリティで設定できる icsAllowRights 属性とプロパティを示しています。この属性は 32 ビットの数値文字列で、文字列の各ビットは特定のユーザー権限に対応しています。最新リリースでは、一部のビットが使用されず、デフォルトでゼロ (0) に設定されています。特定の権限に対応しているビットが設定されている場合 (value=1)、その権限は許可されません。ビットが設定されていない場合 (value = 0)、その権限は許可されます。

icsAllowRights 属性の各プロパティには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティが設定されていない場合 (value = 0) または指定されていない場合 (service.virtualdomain.support = "no")、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。

icsAllowRights の値は数値文字列であり、整数ではありません。icsAllowRightsをプログラム的にバイトとして使用するには、事前に文字列の値を整数に変換する必要があります。

表 D-15 LDAP ディレクトリ属性 icsAllowRights とそのプロパティ 

ビット

プロパティ名

説明

0

allowCalendarCreation

設定した場合 (ビット 0 = 1)、カレンダーの作成は許可されません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowcreatecalendars

1

allowCalendarDeletion

設定した場合 (ビット 0 = 1)、カレンダーの削除は許可されません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowdeletecalendars

2

allowPublicWritableCalendars

設定した場合 (ビット 2 = 1)、書き込み可能なカレンダーの公開は許可されません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowpublicwriteablecalendars

3

なし

現在のリリースでは使用されていません。

4

allowModifyUserPreferences

設定した場合 (ビット 4 = 1)、ドメイン管理者は WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得または設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.wcap.allowgetmodifyuserprefs

5

allowModifyPassword

設定した場合 (ビット 5 = 1)、ユーザーはこのサーバーを通じてパスワードを変更することができません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowchangepassword

6,7

なし

現在のリリースでは使用されていません。

8

allowUserDoubleBook

設定した場合 (ビット 8 = 1)、ユーザーのカレンダーで複数のユーザーからの予約は許可されません。

ics.conf の対応するパラメータ:

user.allow.doublebook

9

allowResourceDoubleBook

設定した場合 (ビット 9 = 1)、リソースカレンダーで複数のユーザーからの予約は許可されません。

ics.conf の対応するパラメータ:

resource.allow.doublebook

10

allowSetCn

設定した場合 (ビット 10 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して commonName (cn) 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.cn

11

allowSetGivenName

設定した場合 (ビット 11 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して givenName 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.givenname

12

allowSetGivenMail

設定した場合 (ビット 12 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して mail 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.mail

13

allowSetPrefLang

設定した場合 (ビット 13 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して preferredLanguage 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.preferredlanguage

14

allowSetSn

設定した場合 (ビット 14 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して surname (sn) 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.sn

15

なし

現在のリリースでは使用されていません。

16-31

なし

現在のリリースでは使用されていません。

 

icsExtendedDomainPrefs 属性: csdomain ユーティリティ

表 D-16 は、csdomain ユーティリティで設定できる icsExtendedDomainPrefs 属性とプロパティを示しています。各プロパティには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティが設定されていない場合 (value = 0) または存在しない場合 (service.virtualdomain.support = "no")、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。

表 D-16 LDAP ディレクトリ属性 icsExtendedDomainPrefs 

プロパティ名

説明

allowProxyLogin

プロキシログインの可否を yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.http.allowadminproxy (デフォルトは no)

calmasterAccessOverride

Calendar Server 管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.overrides.accesscontrol (デフォルトは no)

calmasterCred

Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのパスワードが記録された ASCII テキストを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.cred (デフォルトなし)

calmasterUid

Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのユーザー ID が記録された ASCII テキストを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.userid (デフォルトなし)

createLowercase

新規カレンダーの作成時、またはカレンダーの検索時に、Calendar Server がカレンダー ID (calid) を小文字に変換するかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.calendar.create.lowercase (デフォルトは no)

domainAccess

ドメインの ACL (アクセス制御リスト) を指定します。ACL については、「アクセス制御リスト (ACL)」を参照してください。

この ACL は、ドメイン間検索で使用されます。詳細については、「ドメイン間の検索」を参照してください。

fbIncludeDefCal

ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダーリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.freebusy.include.defaultcalendar (デフォルトは yes)

filterPrivateEvents

Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを yes または no で指定します。no を指定した場合、Calendar Server はこれを公開予定または作業として扱います。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.filterprivateevents (デフォルトは yes)

groupMaxSize

予定を拡張するときに、LDAP グループで許可される最大出席者数を指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.group.attendee.maxsize (デフォルトは 0: グループ全体を拡張)

language

ドメインの言語を指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

local.domain.language

resourceDefaultAcl

リソースカレンダーの作成時にデフォルトのアクセス制御として適用される ACL (アクセス制御リスト) を指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

resource.default.acl (デフォルトは @@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g)

setPublicRead

ユーザーのデフォルトカレンダーの初期設定を、公開読み取り/非公開書き込み (yes) または非公開読み取り/非公開書き込み (no) に指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.login.calendar.publicread (デフォルトは no)

searchFilter

ユーザー検索用のデフォルトのフィルタを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

local.userSearchFilter

ssoCookieDomain

指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指定します。この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。.sesta.com

ics.conf の対応するパラメータ:

sso.cookiedomain (デフォルトは現在のドメイン)

ssoUserDomain

ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

sso.userdomain (デフォルトなし)

subIncludeDefCal

ユーザーのデフォルトカレンダーを、そのユーザーの登録済みカレンダーリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.subscribed.include.defaultcalendar (デフォルトは yes)

uiAllowAnyone

Calendar Expres が、「全員」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.allow.anyone (デフォルトは yes)

uiAllowDomain

Calendar Expres が、このドメインの ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.allow.domain (デフォルトは no)

uiBaseUrl

ベースサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://proxyserver

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.base.url (デフォルトなし)

uiConfigFile

ユーザーインタフェースの一部を非表示にするために、Calendar Server が起動時に読み込む xml ベースのオプション設定ファイルを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.config.file (デフォルトなし)

uiProxyURL

HTML UI JavaScript ファイル内で先頭に追加されるプロキシサーバーアドレスの URL を指定します。例: https://web_portal.sesta.com/

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.proxyaddress.url (デフォルトなし)

その他の LDAP ディレクトリ属性: csdomain ユーティリティ

表 D-17 は、csdomain ユーティリティで設定できるその他の LDAP 属性とプロパティを示しています。

表 D-17 csdomain ユーティリティのその他の LDAP ディレクトリ属性 

LDAP 属性

プロパティ名

説明

icsAllowedServiceAccess

allowedAccessProtocols

Calendar Server へのアクセスが許可されるかどうかを指定します。http に設定した場合、アクセスは拒否されます。その他の値に設定した場合、アクセスは許可されます。

Calendar Server は、icsStatus 属性が設定されていない場合にだけこの属性を使用します。

icsDefaultAccess

userDefaultAcl

新規作成するユーザーカレンダーの ACL を指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.calendar.default.acl

icsDomainNames

searchDomainNames

カレンダーまたはユーザーの検索時に、このドメインが検索できる外部ドメインを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ: なし

icsDWPBackEndHosts

 

ホスト名が明示的に指定されていない場合に適用される、ユーザーのデフォルトバックエンドホスト (DNS 名) を指定します。この属性は、Calendar Server のモードが LDAP CLD の場合に使用されます。

icsStatus

statusCalendarDomain

Calendar Server の状態を指定します。

  • active: Calendar Server にアクセスできます。
  • inactive: Calendar Server にアクセスできません。カレンダーはデータベースに残され、Calendar Server の LDAP 属性も変更されません。
  • deleted: ユーザーが「削除」としてマークされているため、Calendar Server にアクセスできません。
  • removed: カレンダーはカレンダーデータベースから削除されています。

icsStatus の設定は、icsAllowedServiceAccess 属性に優先して適用されます。

icsStatus を設定しない場合、Calendar Server は icsAllowedServiceAccess 属性の設定を使用します。

icsTimezone

timezone

デフォルトのタイムゾーン ID を指定します。
例: America/New_York、Asia/Tokyo。

サポートされるタイムゾーンについては、timezones.ics ファイルを参照してください。


csexport

csexport ユーティリティは、iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにカレンダーをエクスポートします。次のコマンドがあります。

要件

構文

csexport [-v|-q] -c calid calendar outputfile

表 D-18 は、csexport ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-18 csexport ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

calendar outputfile

指定した出力ファイルにカレンダーをエクスポートします。ファイルのデータ形式は、次の指定したファイル名の拡張子によって決定されます。

  • .ics: iCalendar (text/calendar)
  • .xml: XML (text/xml)

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-19 は、csexport ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-19 csexport ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-c calid

エクスポートするカレンダーのカレンダー ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。


csimport

csimport ユーティリティは、csexport ユーティリティを使用して作成した iCalendar 形式 (ics) または XML 形式のファイルからカレンダーをインポートします。次のコマンドがあります。

カレンダーのコンポーネントのインポート日の計算には、コンポ−ネントに関連付けられた X-NSCP-DTSTART-TZID で指定したタイムゾーンを使用します。タイムゾーンを指定していない場合は、ics.conf にあるサーバーのタイムゾーンが使用されます。

要件

構文

csimport [-v|-q] -c calid calendar inputfile

表 D-20 は、csimport ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-20 csimport ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

calendar inputfile

指定した入力ファイルからカレンダーをインポートします。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。

  • .ics: iCalendar (text/calendar)
  • .xml: XML (text/xml)

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-21 は、csimport ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-21 csimport ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-c calid

インポートするカレンダーのカレンダー ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。

指定したカレンダー ID がすでに存在する場合、インポートされたデータはそのカレンダーにマージされます。デフォルト値はありません。

詳細については、「カレンダーの一意の識別子 (calid) の作成」を参照してください。


csmonitor

csmonitor ユーティリティは、次の 3 つの監視機能を実行するスクリプトです。

構文

csmonitor [ -k | -c | -help]

表 D-22 は、csmonitor ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-22 csmonitor ユーティリティのコマンドオプション

パラメータ

説明

-k

csmonitor を停止します。

-c

csmonitor のログをバックアップし、破棄します。

-help

csmonitor の使用方法を表示します。

表 D-23 csmonitor。

表 D-23 csmonitor の設定パラメータ 

パラメータ

説明

service.monitor.continuous

csmonitor を連続してループするかどうかを指定します。

"0": 連続的にループしません。

"1": 連続的にループします。

デフォルトは 0 です。

service.monitor.loopsdelay

2 つの監視ループの間の遅延時間を秒単位で指定します。デフォルトは "60" です。

service.monitor.emailaddress.from

csmonitor が送信するメッセージの送信元となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。

service.monitor.emailaddress.to

csmonitor が送信するメッセージの送信先となる電子メールアドレスを指定します。デフォルトはなしです。

service.monitor.csdb.logthreshold

正常と判断される最大ディスク消費量のしきい値を、ディスク容量全体のパーセント値で指定します。カレンダーデータベースが存在するディスク (csdb ディレクトリ) の消費量がこの値を超えると、csmonitor は警告電子メールメッセージを送信します。

デフォルトは "90" です。

logfile.monitor.logname

csmonitor のログファイル名を指定します。

デフォルトは csmonitor.log です。

logfile.monitor.maxlogfilesize

ログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルのサイズがこれを超えると、csmonitor はログを csmonitor.log.timestamp という名前で保存し、ログをリセットします。

デフォルトは "2097152" です。

service.monitor.dbglevel

デバッグレベルを指定します。この値が大きいほど、csmonitor は詳細なメッセージを送信します。

デフォルトは "0" です。


csplugin

csplugin は、Calendar Server のインストールに設定されている CSAPI プラグインを管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csplugin [-q|-v] [-r] -t ac|attr|auth|locate|lookup|xlate

  activate|deactivate plugin

csplugin [-q|-v] list

表 D-24 は、csplugin ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-24 csplugin ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

activate -t type name

指定した種類と名前のプラグインをロードし、有効にします (サポートされるプラグインの種類については、 表 D-25 の「-t」オプションを参照)。

deactivate -t type name

指定した種類と名前のプラグインを終了し、無効にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D-25 の「-t」オプションを参照)。

list

サポートされるすべてのプラグインの種類、名前、有効状態を表示します (サポートされるプラグインの種類については、表 D-25 の「-t」オプションを参照)。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-25 は、csplugin ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-25 csplugin ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-r

activate コマンドで使用した場合、プラグインを Calendar Server のプラグインディレクトリに物理的にコピーします。

deactivate コマンドで使用した場合、プラグインディレクトリからプラグインを削除します。

-t type

サポートされている次の種類のプラグインから 1 つを指定します。

  • ac: デフォルトのグループスケジューリングアクセス制御メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。
  • attr: ユーザー属性の格納と取得のメカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。
  • auth: ログイン認証メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。
  • locate: 指定した修飾 URL のカレンダー ID を取得します。
  • lookup: デフォルトのカレンダー検索メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。
  • xlate: 入出力データの形式変換メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。


cspurge

cspurge ユーティリティを使用することで、削除ログデータベース (ics50deletelog.db) のエントリを手動で削除できます。

要件

構文

cspurge [-q|-v] -e endtime -s starttime

表 D-26 は、cspurge ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-26 cspurge ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-e endtime

対象範囲の終了時刻を GMT (UTC、Zulu とも呼ばれる) 形式で指定します。この値と同時刻の場合は対象に含まれません。

デフォルトは 0 で、開始時刻以後のすべてが対象となります。

-s starttime

対象範囲の開始時刻を GMT (UTC、Zulu とも呼ばれる) 形式で指定します。この値と同時刻の場合は対象に含まれます。

デフォルトは 0 で、終了時刻以前のすべてが対象となります。


csrename

csrename ユーティリティを使用すると、1 人以上のカレンダーユーザーの名前を変更できます。このユーティリティを使用してカレンダーユーザーの名前を変更するには、次のことを行います。

csrename ユーティリティは次のディレクトリに格納されています。

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin

要件

csrename を実行する前に、以下を実行する必要があります。

csrename を実行するには、icsuser (または設定中に指定された Calendar Server ランタイムユーザー ID) としてログインします。スーパーユーザー (root) として csrename を実行すると、場合によっては新しいデータベースファイルに対するアクセス権をリセットする必要があります。LDAP ディレクトリサーバー属性を変更するには、そのディレクトリに対する管理権限も必要です。

インストールしている Calendar Server の構成にフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーが含まれている場合は、各バックエンドサーバー上で csrename を実行する必要があります。

構文

次の構文を使用して csrename を実行します。

csrename [-t DestinationDB ] [-c ConfigFile ] [-e ErrorFile ] -m MappingFile rename [DB|LDAP]

次の表に、このユーティリティのオプションを一覧表示し、各オプションについて説明します。

表 D-27 csrename のオプション 

オプション

説明

-t DestinationDB

csrename で、変換後のユーザー名が付いた新しいデータベースが生成される出力先ディレクトリを指定します。デフォルトは MigratedDB です。csrename の終了後、ics.conf file 内の caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータは出力先データベースをポイントしている必要があります。caldb.berkeleydb.homedir.path をリセットして出力先データベースディレクトリをポイントするか、または出力先データベースファイルをこのパラメータで指定されたディレクトリに移動します。

-c ConfigFile ics.conf

Calendar Server 設定ファイルを指定する入力パラメータ。デフォルトは ics.conf です。csrename は設定ファイルの caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータを使用して、入力カレンダーデータベースの場所を特定します。カレンダーデータベースのデフォルトの場所は cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb です。

-e ErrorFile

csrename でエラーや解決できないデータベースエントリが書き込まれるファイル。デフォルトは MigrateError です。

-m MappingFile

入力マッピングファイルを指定します。デフォルトは MigrateMapping です。入力マッピングファイルとは、既存のユーザー ID を新しいユーザー ID にマッピングするテキストファイルのことです。csrename を実行する前に、マッピングファイルを作成する必要があります。古い値と新しい値の間にスペースを入力し、1 行に 1 つのエントリを指定します。

次に例を示します。

tchang tc897675
jsmith js963123
bkamdar bk548769

結果を調べたときに 1 つ以上の名前変更に失敗したことがわかった場合は、変更に失敗した名前だけの新しいマッピングファイルを作成し、csrename を再実行すると、エラーを解決できます。

DB|LDAP

更新するデータベースを指定します。

DB: 新しいカレンダーデータベースのユーザー ID だけを変換します (デフォルト)。

LDAP: 新しいカレンダーデータベースと LDAP ディレクトリサーバー属性の両方のユーザー ID を変換します。


csresource

csresource ユーティリティは、会議室や機器など、LDAP サーバーと Calendar Server データベースに格納されているリソースのカレンダーを管理します。(csresource ユーティリティは、リソースに関連付けられているカレンダーだけに対して使用できる。ユーザーのカレンダーに対して実行した場合は、エラーが返される) 次のコマンドがあります。

要件

構文

csresource [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] [-d domain] [-t description] [-k yes|no] [-o owner] [-y otherowners] -m email -c calid create name

csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain]

delete|disable|enable [name]

csresource [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [name]

表 D-28 は、csresource ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-28 csresource ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

create name

指定したカレンダー ID の新規リソースを作成します。

delete [name]

指定したリソースを削除します。name を指定しない場合は、すべてのリソースが削除されます。

enable [name]

指定したリソースを有効にします。name を指定しない場合は、すべてのリソースが有効化されます。

disable [name]

指定したリソースを無効にします。name を指定しない場合は、すべてのリソースが無効化されます。

list [name]

指定したリソースカレンダーを表示します。name を指定しない場合は、すべてのリソースカレンダーが表示されます。

-h host オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のリソースカレンダー (またはすべてのリソースカレンダー) のカレンダー属性が表示されます。


上のいずれかのコマンドでname に空白文字が含まれる場合は、引用符 (" ") で囲む必要があります。


表 D-29 は、csresource ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-29 csresource ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a [aces]

指定したカレンダーの ACE (アクセス制御エントリ)。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダーにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 (" ") で囲む必要があります。

デフォルトは、ics.conf ファイルの resource.default.acl パラメータの設定です。

ACE の形式については、第 15 章「カレンダーの管理」を参照してください。

-b [basedn]

指定したリソースに適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.confファイルのlocal.ugldapbasedn の設定です。

-c calid

icsCalendar 属性。create コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。詳細については、「カレンダーの一意の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-d domain

ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。

-t [description]

カレンダーの目的として表示されるコメントを指定します。デフォルトは説明なしです。

-h host

リソースカレンダーが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。

-k yes|no

会議室などのリソースに関連するカレンダーで、複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、リソースカレンダーの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

-k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.conf ファイルの resource.allow.doublebook パラメータの設定です。ただし、resource.allow.doublebook パラメータはカレンダーの作成時にだけ使用されます。

カレンダーの作成後は、Calendar Server はカレンダーのプロパティ (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダーのカレンダープロパティを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを再実行します。

-m email

リソースの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。

-o owner

一次所有者。

デフォルトは ics.conf ファイルの service.admin.calmaster.userid パラメータの設定から取得されます。

-y otherowners

その他の所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 (" ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。

version [name]

ユーティリティのバージョンを表示します。


csrestore

csrestore ユーティリティは、csbackup または csexport ユーティリティを使用して作成したカレンダーデータベース、指定のカレンダー、またはユーザーのデフォルトカレンダーを復元します。次のコマンドがあります。

バックアップしたカレンダーデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。


警告

Calendar Server 6.x の csrestore ユーティリティは、2.x の csrestore との互換性を持ちません。データを喪失する可能性があるので、Calendar Server 2.x の csrestore ユーティリティでバックアップしたデータを復元しないでください。


要件

構文

csrestore [-v|-q] [-f] database inputdir

csrestore [-v|-q] -c calid calendar inputfile

csrestore [-v|-q] -a userid [-b basedn] defcal inputfile

表 D-30 は、csrestore ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-30 csrestore ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

database inputdir

指定した入力ディレクトリ、またはバックアップカレンダーデータベースが含まれる入力ファイルからカレンダーデータベースを復元します。この操作によって、現在のカレンダーデータベースにそれまで含まれていたすべての内容は上書きされます。

calendar inputfile

指定した入力ファイルから指定のカレンダー ID でカレンダーを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。

  • .ics: iCalendar (text/calendar)
  • .xml: XML (text/xml)

指定したカレンダー ID がすでに存在する場合は、復元前にそのカレンダーのデータはクリアされます。

defcal inputfile

指定した入力ファイルから指定したユーザー ID のデフォルトカレンダーを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。

  • .ics: iCalendar (text/calendar)
  • .xml: XML (text/xml)

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-31 は、csrestore ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-31 csrestore ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-a userid

復元対象となるユーザーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

-b basedn

指定したユーザー ID に適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定です。

-f

既存のデータベースファイルの削除を強制します。

-c calid

復元対象となるカレンダーのカレンダー ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細については、「カレンダーの一意の識別子 (calid) の作成」を参照してください。


csschedule

csschedule ユーティリティは、GSE (グループスケジューリングエンジン) キューに格納されているスケジュールエントリを管理します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csschedule [-q|-v] [-c count] [-e endtime] [-s starttime]

  [-t scheduletime -o offset] [-u uid] list [calid]

csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber

  -r rid] list [calid]

csschedule [-q|-v] [-t scheduletime -o offset -u uid -n sequencenumber

  -r rid] delete [calid]

csschedule [-q|-v] [-s starttime] [-e endtime] delete [calid]

表 D-32 は、csschedule ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-32 csschedule ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

list

指定したカレンダー ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示します。

delete

指定したカレンダー ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除します。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-33 は、csschedule ユーティリティのコマンドオプションを示しています

表 D-33 csschedule ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。 実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-c count

表示する GSE キューのエントリ数。たとえば、キューに含まれる 10 のエントリを調べる場合は 10 を指定します。

-e endtime

GSE キューのエントリを時間範囲で指定する場合の終了時刻。 0 を指定した場合は、開始時刻以後のすべてのエントリが対象となります。デフォルトは 0 です。

-n sequencenumber

キューに含まれる予定または作業のシーケンス番号。

-o offset

予定時刻のオフセット値。同時刻に複数のエントリがスケジューリングされている場合、このオフセット値が GSE 内のエントリを一意に識別します。

-r rid

予定または仕事の定期予定 ID (RID)。RID は、定期的な予定または仕事の個々の予定を識別する、セミコロンで区切られたリスト形式の文字列です。

-s starttime

GSE キューのエントリを時間範囲で指定する場合の開始時刻。 0 を指定した場合は、終了時刻以前のすべてのエントリが対象となります。デフォルトは 0 です。

-t scheduletime

予定時刻。 例: 20001231T103045Z

-u uid

GSE キューのエントリの一意の ID (UID)。


csstart (非推奨)


Calendar Server に用意されている csstartcsstop の各ユーティリティは、従来リリースとの互換性維持だけを目的としています。

可能であれば、Calendar Server の起動と停止には、start-calstop-cal コマンドを使用します。詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。


csstart ユーティリティは Calendar Server を起動します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csstart [-q|-v] check|list [servicename]

csstart [-q|-v] [-f] service [servicename]

表 D-34 は、csstart ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-34 csstart ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

check | list
[
servicename]

指定した Calendar Server サービスが稼動しているかどうかを調べます。サービス名を指定しない場合は、すべての Calendar Server サービスが稼動しているかどうかを調べます。

または、Calendar Server のすべてのサービス (または指定したサービス) とそのセッション ID を表示します。

servicename には、次のいずれかを指定できます。

  • ens: 他の Sun Java Enterprise System サーバーと共有できる、汎用の予定登録および通知サービス
  • notify: Calendar Server 通知サービス
  • admin: Calendar Server 管理サービス (すべてのサーバーマシンに必要)
  • dwp: Calendar Server データベースサービス (リモートデータベース設定だけで開始される)
  • http: Calendar Server HTTP サービス

service [servicename]

指定した Calendar Server サービスを開始します。サービス名を指定しない場合は、すべてのサービスを開始します。Calendar Server サービスは、次の順序で開始する必要があります。

  1. ens: 他の Sun Java Enterprise System サーバーと共有できる、汎用の予定登録および通知サービス
  2. notify: Calendar Server 通知サービス
  3. admin: Calendar Server 管理サービス (すべてのサーバーマシンに必要)
  4. dwp: Calendar Server データベースサービス (リモートデータベース設定だけで開始される)
  5. http: Calendar Server HTTP サービス

Calendar Server サービスの詳細については、次の各節を参照してください。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-35 は、csstart ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-35 csstart ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-f

指定した Calendar Server サービス (サービスを指定しない場合は稼動中のすべてのサービス) に次の動作を強制します。

  1. 終了する (kill -9 コマンドと同等)。
  2. データベースに関する問題をクリーンアップする。
  3. すべてのサービスを開始する。

: 可能であれば、Calendar Server の起動と停止には、start-cal と stop-cal ユーティリティを使用します。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。


csstats

csstats ユーティリティは、Calendar Server の統計情報を表示します。次のコマンドがあります。

カウンタについては、「カウンタ設定ファイル (counter.conf)」を参照してください。

要件

構文

csstats [-q|v] [-r registry] [-i iterations] [-s delay]] list [subsystem]

表 D-36 は、csstats ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-36 csstats ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

list [subsystem]

指定した Calendar Server サブシステムのカウンタ統計情報を表示します。または、サブシステムを指定しない場合は、次のサブシステムのうち、使用可能なサブシステムの基本情報を表示します。

  • alarm : サービスアラーム通知の監視
  • auth: ログイン認証
  • db: カレンダーデータベース
  • disk: ディスク使用率の監視
  • gse: GSE (グループスケジューリングエンジン)
  • http: HTTP トランスポート
  • response: サーバーの応答時間
  • sess: サーバーセッションの状態
  • wcap: Web カレンダーアクセスプロトコル

バージョン

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-37 は、csstats ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-37 csstats ユーティリティのコマンドオプション

オプション

説明

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-i iterations

統計情報のルックアップを繰り返す回数。デフォルトは 1 です。

-r registry

カウンタ統計情報を格納しているファイルの名前と場所。デフォルトは次のとおりです。

/opt/SUNWics5/cal/lib/counter/counter

-s delay

統計情報の検索間隔を秒単位の時間で指定します。デフォルトは 1 秒です。


csstop (非推奨)


Calendar Server に用意されている csstopcsstart の各ユーティリティは、従来リリースとの互換性維持だけを目的としています。

可能であれば、Calendar Server の起動と停止には、start-calstop-cal ユーティリティを使用します。詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。


csstop ユーティリティは、Calendar Server を停止します。次のコマンドがあります。

要件

構文

csstop [-q|-v] check | list [servicename]

csstop [-q|-v] [-f] service [servicename]

表 D-38 は、csstop ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-38 csstop ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

check | list
[servicename]

指定した Calendar Server サービスが稼動しているかどうかを調べます。サービス名を指定しない場合は、すべてのサービスが稼動しているかどうかを調べます。

または、Calendar Server のすべてのサービス (または指定したサービス) とそのセッション ID を表示します。servicename には、次のいずれかを指定できます。

  • ens: 他の Sun Java Enterprise System サーバーと共有できる、汎用の予定登録および通知サービス
  • notify: Calendar Server 通知サービス
  • admin: Calendar Server 管理サービス (すべてのサーバーマシンに必要)
  • dwp: Calendar Server データベースサービス (リモートデータベース設定だけで開始される)
  • http: Calendar Server HTTP サービス

service [servicename]

指定した Calendar Server サービスを終了します。サービス名を指定しない場合は、すべてのサービスを終了します。Calendar Server サービスは次の順序で開始する必要があり、逆の順序で終了する必要があります。

  1. ens: 他の Sun Java Enterprise System サーバーと共有できる、汎用の予定登録および通知サービス
  2. notify: Calendar Server 通知サービス
  3. admin: Calendar Server 管理サービス (すべてのサーバーマシンに必要)
  4. dwp: Calendar Server データベースサービス (リモートデータベース設定だけで開始される)
  5. http: Calendar Server HTTP サービス

Calendar Server サービスの詳細については、次の各節を参照してください。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-39 は、csstop ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-39 csstop ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

非出力モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-f

Calendar Server サービスを強制的に終了します (直前の試行が失敗した場合は kill -9 コマンドと同等)。

このオプションは、service コマンドだけで使用できます。


cstool

cstool ユーティリティでは、以下のいずれかの ping を実行できます。

cstool ユーティリティでは、バージョン番号も表示できます。

cstool は、次のプロセスでは ping に使用できません。


設定ファイルの再読み込みを行うには、stop-calstart-cal を使用し、Calendar Server を停止してから再起動します。

設定の再読み込みに cstool を使用しないでください。予想外の望ましくない結果を招く可能性があります。

詳細については、「Calendar Server の起動と停止」および「ics.conf 設定ファイルの編集」を参照してください。


要件

構文

cstool [-q|-v] [-h host] [-p port] [-t timeout] ping [http|ens]

cstool [-q|-v] [-h host] version

表 D-40 は、cstool で使用できるコマンドと、各パラメータを示しています。

表 D-40 cstool ユーティリティのコマンド 

コマンド

パラメータ

説明

ping

[http|admin|ens]


どのパラメータも指定しない

cshttpd プロセス、csadmind プロセス、または ENS プロセス (enpd) に対して ping を実行します。

Calendar Server がインストールされているサーバーに対して ping を実行します。

version

なし

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-41 は、cstool ユーティリティのオプションを示しています。

表 D-41 cstool ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

非出力モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-h host

Calendar Server が稼動しているマシンのホスト名を指定します。デフォルト値はインストール時に設定される、ics.conf ファイル内の local.hostname パラメータの設定です。リモートマシンで稼動する Calendar Server にアクセスする場合はこのオプションを使用する必要があります。

-p port

指定したサービスのポート。サービスを指定しない場合は、ics.conf ファイルに定義されているポートのデフォルト値が適用されます。

-t timeout

サーバーからの応答を待機する時間を秒単位で指定します。デフォルトは 120 秒です。


csuser

csuser ユーティリティは、LDAP ディレクトリサーバーと Calendar Server のカレンダーデータベースに格納されているカレンダーユーザー情報を管理します。次のコマンドがあります。

Directory Server を使用している場合は、ldapsearch ユーティリティと ldapmodify ユーティリティも使用できます。これらのユーティリティについては、次の Web サイトで入手できる Directory Server のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/coll/DirectoryServer_05q1

要件

構文

csuser [-q|-v] [-a aces] [-b basedn] -m email [-d domain] -f filename

-g givenname [-k yes|no] [-l langcode] -s surname -y userpassword

create userid

csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain] [-h host] list [userid]

csuser [-q|-v] [-b basedn] [-d domain]
  [check|delete|disable|enable|reset] userid

表 D-42 は、csuser ユーティリティで使用できるコマンドを示しています。

表 D-42 csuser ユーティリティのコマンド 

コマンド

説明

check userid

指定したユーザー ID のユーザーがカレンダー機能を利用できるかどうかを調べます。

create userid

指定したユーザー ID のユーザーを作成し、このユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にします。

delete userid

指定したユーザー ID のユーザーを削除します。

disable userid

指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダー機能の使用を無効にします。このユーティリティは、icsAllowedServiceAccess 属性の値として http を定義します。

enable userid

指定したユーザー ID のユーザーによるカレンダー機能の使用を有効にします。

list [userid]

指定したユーザー ID のユーザーのカレンダー属性を表示します。ユーザー ID を指定しない場合は、有効なすべてのユーザーの属性がリスト表示されます。

-h server-name オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のユーザー ID (または有効なすべてのユーザー) のカレンダー属性が表示されます。

reset userid

指定したユーザー ID のユーザーのすべてのカレンダー属性をデフォルトの設定にリセットします。

注: ユーザー ID のカレンダー属性がリセットされると、ユーザーの LDAP エントリからすべてのカレンダー属性 (icsCalendarUser (オブジェクトクラス)、icsSubscribed、icsCalendarOwned、icsCalendar、および icsDWPHost (ユーザーが LDAP CLD 設定に含まれる場合)) が削除されます。Calendar Server 管理者がユーザーに代わってカレンダーを作成することはできません。

Calendar Server 管理者がそのユーザーに対して csuser enable コマンドを実行すると、これらの属性はユーザーの LDAP エントリ内に復元されます。

version

ユーティリティのバージョンを表示します。

表 D-43 は、csuser ユーティリティのコマンドオプションを示しています。

表 D-43 csuser ユーティリティのコマンドオプション 

オプション

説明

-v

非出力モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。

-q

非出力モードで実行します。

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。
  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

デフォルトはオフです。

-b basedn

ユーザーの ベース DN を指定します。

-d domain

ホストされた (仮想) ドメインの名前を指定します。デフォルトは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定です。

-a [aces]

指定したカレンダーの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダーにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 (" ") で囲む必要があります。

デフォルトは次のとおりです。

"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^sf^g;@^c^^g;@^p^r^g"

ACE の形式については、「サービスの設定」を参照してください。

-f filename

パスワード (-y パラメータ) を必要とするオプション用にパスワードを記録したファイルの名前です。スクリプトから csuser を実行する場合、セキュリティのためにパスワードをこのファイルに指定します。

-g givenname

ユーザーの LDAP givenName 属性 (姓名の名) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。

-h host

ユーザーカレンダーが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。

-k yes|no

ユーザーカレンダーで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。yes を指定した場合は、ユーザーカレンダーの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

デフォルトは、ics.conf ファイルの user.allow.doublebook の設定です。

-l [langcode]

言語コードです。デフォルトは ics.conf ファイルの local.sitelanguage の設定です。

-m email

ユーザーの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。

-s surname

ユーザーの LDAP surName 属性 (姓名の姓) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。

-y userpassword

カレンダーユーザーのパスワードで、このパラメータの指定は必須です。デフォルト値はありません。


start-cal

start-cal ユーティリティは次の順序で Calendar Server サービスを開始します。

要件

構文

start-cal

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal

詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。


stop-cal

stop-cal ユーティリティは、すべての Calendar Server サービスを終了します。

要件

構文

stop-cal

cal_svr_base/SUNWics5/cal/sbin/stop-cal

詳細については、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。



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