Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (UNIX 版)

コア

次の表に、Web Server のコアにおける既知の問題の一覧を示します。

表 7 コアにおける既知の問題

バグ ID 

説明 

6296993 

ある obj.conf 指令の実行時にエラーが発生した場合、問題の指令が見つかった場所のファイル名と行番号がログに記録されない。

6365160 

データ型の制約違反のために server.xml のスキーマ検証が失敗したときに、要素の一連の有効な値を説明しないエラーメッセージが表示される。

6366843 

コア監視で、Web アプリケーション、サーブレット、仮想サーバー、またはノードを名前で検索する機能に制限がある。

6368605 

設定エラーが発生すると、子プロセスの再生成が繰り返される可能性がある。

サーバーの起動後に obj.conf の削除などによる設定エラーが発生し、ある子プロセスが終了された場合、原始プロセスが無限ループでその子プロセスを生成し直そうとします。

6375367 

不完全な要求によってタイムアウトが発生した場合のエラー応答が不適切である。

telnet で Web Server にアクセスし、Enter キーを押してタイムアウトが発生するまで待つと、次のエラー応答が返されます。 

HTTP/1.1 400 Bad Request

お使いのブラウザから、このサーバーでは認識できないメッセージが送信されました。

6378940 

どの HTTP ヘッダー解析エラーにも、クライアント IP とエラーの説明が記録されない。

6470552 

set-variable SAF が定義済みの変数を設定できなかった。

6479062 

HTTP リスナーファミリを動的に再設定できない。プロトコルファミリを nca に設定すると、インスタンスが起動しない。

6485965 

If-modified-since の処理が遅い。

サーバーは、If-modified-since ヘッダーを処理する際に、そのヘッダーのフィールド値が通常、以前に送信された Last-modified ヘッダーのフィールド値に一致するものと仮定します。通常の実世界のクライアントの場合、これは事実です。しかし、SPECweb2005 ドライバを使用する場合、これは事実に反します。

6486480 

<replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump のエントリヒット数が 0 になる。

server.xml ファイル内で <replacement>false</replacement> を指定すると、service-nsfc-dump 出力のエントリヒット数が 0 と表示されます。ただし、キャッシュヒット数は正しく表示されます。

6489220 

サーバーが、$$ 文字定数を含む非補間文字列を挿入文字列として扱う。

あるパラメータ値に $$ escape が含まれている場合、サーバーは、そのパラメータブロックの PblockModel を構築します。$$ は定数なので、これは不要です。

6489269 

引用符で囲まれたパスを含む「external」式関数が、動作しない。

6492407 

フロントエンドファイルのアクセラレータキャッシュ。

ACL および obj.conf の設定によっては、フロントエンドアクセラレータキャッシュは、NSAPI を使って以前に処理された URI に対する静的ファイル要求を処理できます。アクセラレータキャッシュはデフォルト設定で実行する必要があります。

6496332 

ファイルキャッシュが、小さいファイルをヒープに格納し、大きいファイルを sendfilev で送信する、というように動作しない。

server.xml<sendfile>true</sendfile> が指定された場合、サーバーはヒープに収まらないファイルに対してのみ、sendfilev() を使用すべきです。これによりサーバーは、小さいファイルには writev() を、大きいファイルには sendfilev() を使用できるようになります。

6498452 

サーバーは「413 Entity Too Large」を使って応答すべきでない。

サーバーは現在、要求ヘッダーが大きすぎる場合に 413 Entity Too Large メッセージを使って応答します。 413 Entity Too Large メッセージはエンティティーに対するものであり、ヘッダーに対するものではありません。

6498928 

0 バイトのファイルに対して、出力指令が呼び出されない。

応答の長さが 0 の場合は、protocol_start_response() が呼び出されないかぎり、出力指令は呼び出されません。send-fileprotocol_start_response() 関数を呼び出しません。0 バイトのファイルを送信しても、出力指令は呼び出されません。

6501180 

バッファーサイズ 0 が正しく機能しない。

server.xml 内に <buffer-size>0</buffer-size> を指定すると、サーバーはファイルを正しく処理できません。

 

6502258 

出力バッファーが大きいとサーバーがクラッシュする。

出力ストリームバッファーサイズが入力バッファーサイズよりも大きい場合、サーバーが無効なアドレスにデータをバッファリングしようとする可能性があります。デフォルトの入力バッファーサイズは、8192 バイトです。 

6504755 

デフォルトサーバーインスタンスでアクセスロギングを無効にできない。

server.xml ファイル内では、<access-log> <enabled> 要素の値が無視されます。

6505390 

アクセラレータキャッシュが ssl-unclean-shutdown プロパティーを処理しない。

アクセラレータキャッシュが、デフォルト設定内の AuthTrans fn="match-browser"browser="*MSIE*" ssl-unclean-shutdown="true" 指令と正しく相互に作用しません。そのような指令が存在する場合、アクセラレータキャッシュは、使用するブラウザの種類にかかわらず、「クリーンでないシャットダウン」設定をすべての接続に適用します。

6432375 

HP-UX 上で、一部の OID 値に対して SNMP が失敗する。

回避策

HP-UX API のサポートの欠如およびその複雑さのために、ネットワークの入出力トラフィック統計情報が実装されていません。トラフィック統計情報を監視するには、HP のツールを使用してください。 

6483212 

HP-UX 11.11 上で、最大ヒープサイズが 2048M バイト以上である場合に Web Server の起動が失敗する。

回避策

  1. パッチ PHKL_28428 またはその更新バージョンがシステム上に存在する必要があります。このパッチが存在しない場合は、インストールします。

  2. Web Server を起動する前に、次のコマンドを入力します。

    • Java ヒープが 1500M バイトから 2400M バイトまでの場合: Web Server を起動する前に次のコマンドを入力します。

      chatr +q3p enable /opt/sun/webserver7/lib/webservd

    • Java ヒープが 2400M バイトから 3.8G バイトまでの場合: Web Server を起動する前に次のコマンドを入力します。

      chatr +q3p enable +q4p enable /opt/sun/webserver7/lib/webservd

  3. サーバーを起動します。

    /opt/sun/webserver7/lib は、webservd バイナリのデフォルトの場所です。