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Sun ONE Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド

第 3 章
UNIX への Web Server のインストール

この章では、UNIX システムに Sun ONE Web Server をインストールする方法を説明します。この章は、次の節から構成されています。


UNIX プラットフォームへのインストール

ここでは、Sun ONE Web Server を UNIX プラットフォームにインストールする方法について説明します。


警告

Sun ONE Web Server 6.1 は、以前のバージョンの Web サーバーがあるサーバールートディレクトリとは異なるサーバールートディレクトリにインストールする必要があります。


適正なユーザーでのログイン

次の条件を満たしていない場合は、Sun ONE Web Server をインストールする前に root でログインする必要があります。

これらの条件を満たしている場合、root でログインする必要はなく、管理サーバーが使用するユーザーアカウントでログインできます。上記の条件を満たしている場合でも、root でログインできます。

ファイルの展開

Sun ONE Web Server のファイルを取得して展開するには、次の手順を実行します。

Web Server CD からのインストール

  1. Web Server CD をドライブに挿入します。
  2. CD-ROM のディレクトリに移動します。
  3. cd /cdrom

  4. CD 上で、使用する UNIX オペレーティングシステム名のディレクトリに移動します。
  5. cd Solaris_Sparc

  6. インストールディレクトリに移動します。
  7. cd SUNWwbsvr

  8. tar ファイル sunw-webserver-6.1.<platform-name>.tar を、CD からホームディレクトリまたは一時ディレクトリにコピーします。
  9. cp sun-webserver-6.1.sol.tar /tmp/SUNWwbinstall


    ファイルを展開すると、展開先のディレクトリのアクセス権が変更されて、アプリケーションからの書き込みができなくなります。この問題を避けるには、アクセス権を変更可能なディレクトリでファイルを展開してください。たとえば、/tmp の代わりに、/tmp のサブディレクトリ (/tmp/SUNWwbinstall など) を使用します。


    ファイルのコピーには、時間が少しかかる場合があります。

  10. ファイルをコピーした UNIX マシンのディレクトリに移動します。
  11. cd /tmp/SUNWwbinstall

  12. tar -xvf filename と入力して、ファイルを展開します。
  13. tar -xvf sun-webserver-6.1.sol.tar

    このコマンドにより、サーバーファイルが展開され、一時ディレクトリ構造が現在のディレクトリに作成されます。ファイルの展開には、時間が少しかかる場合があります。ファイルの展開により、/WebServer ディレクトリ、/lib ディレクトリ、および次のファイルが作成されます。

    • README.txt
    • 3RD-PARTY-LICENSE.txt
    • LICENSE.txt
    • setup
    • installWrapper
    • setup.inf
    • template.inf

ダウンロードしたサーバーのインストール

  1. http://www.sun.com/software/download/ からファイルをダウンロードし、一時ディレクトリに保存します。
  2. ファイルをコピーした UNIX マシンのディレクトリに移動します。
  3. cd /tmp/SUNWwbinstall

  4. gunzip filename と入力して、.gz ファイルを展開します。ファイル名は、次の形式になります。
  5. sun-webserver-6.1.<platform-name>.tar.gz

    その例を次に示します。

    gunzip sunw-webserver-6.1.sol.tar.gz

  6. tar -xvf filename と入力して、ファイルを展開します。その例を次に示します。
  7. tar -xvf sun-webserver-6.1.sol.tar

    このコマンドにより、サーバーファイルが展開され、一時ディレクトリ構造が現在のディレクトリに作成されます。ファイルの展開には、時間が少しかかる場合があります。ファイルの展開により、/WebServer ディレクトリ、/lib ディレクトリ、および次のファイルが作成されます。

    • README.txt
    • 3RD-PARTY-LICENSE.txt
    • LICENSE.txt
    • setup
    • installWrapper
    • setup.inf
    • template.inf

    • ファイルを展開すると、展開先のディレクトリのアクセス権が変更されて、アプリケーションからの書き込みができなくなります。この問題を避けるには、アクセス権を変更可能なディレクトリでファイルを展開してください。たとえば、/tmp の代わりに、 /tmp のサブディレクトリ (/tmp/SUNWwbinstall など) を使用します。


setup の実行

セットアッププログラムを実行して、Sun ONE Web Server をインストールします。

インストール処理では、高速インストール (Express Installation)、標準インストール (Typical Installation)、カスタムインストール (Custom Installation) のいずれかを選択できます。通常は、標準インストールまたはカスタムインストールを選択してください (この 2 つは同等です)。標準インストールまたはカスタムインストールを選択すると、コンポーネントのインストールおよび設定をより柔軟に行えます。

ユーザーが初心者であるか、製品の評価目的で使用する場合には、高速インストールを選択してください。高速インストールでは、ポート番号やインストールするコンポーネントがあらかじめ設定されています。詳細は、「高速インストール」を参照してください。

インストーラを実行する際、次のコマンドを使用できます。

標準またはカスタムインストール

通常は、標準またはカスタムインストールを選択してください。

セットアッププログラムを実行するには、次の手順に従います。

  1. ファイルを展開したディレクトリに移動します (ファイルを展開したディレクトリにまだ移動していない場合)。
  2. ./setup と入力して、サーバーのインストールを開始します。
  3. root ユーザー (スーパーユーザー) でログインしていない場合、または十分な書き込み権限を持っていない場合は、エラーメッセージが表示されます。

    開始画面が表示されます。Enter キーを押して、インストールを続行します。

  4. ソフトウェア使用許諾契約を受け入れる場合は「Yes」を、受け入れない場合は「No」を入力します。ライセンス条項を確認していない場合は、インストールを中止して、setup プログラムと同じディレクトリにある LICENSE.txt ファイルをお読みください。「Yes」または「y」と入力して、ライセンス条項に同意します。
  5. サーバーファイルとディレクトリ構造をインストールするサーバールートディレクトリを指定するか、デフォルト (/opt/SUNWwbsvr/) を受け入れて、Enter キーを押します。

  6. このディレクトリへの書き込み権限を持つユーザー (ディレクトリ所有者など) でサーバーを実行する必要があります。


  7. すべてのコンポーネントを選択して、Enter キーを押します。
  8. 次のサブコンポーネントをインストールします。
    • Server Core: 管理サーバーおよび Sun ONE Web Server の最初のインスタンスをインストールします。
    • JDK (Java Development Kit): Sun ONE Web Server 6.1 では、JDK (Java Development Kit) のバージョン 1.4.1_03 がバンドル製品として提供されています。提供された JDK をインストールすることも、独自の JDK を使用することもできます。

    • 付属の JDK をインストールしない場合は、「1」と入力し、Enter キーを押します。この場合、追加のインストール手順として手順 15 を実行し、JDK へのパスを指定する必要があります。


  9. サーバーをインストールするコンピュータの完全修飾ドメイン名を指定し、Enter キーを押します。その例を次に示します。
  10. plaza.sun.com

  11. Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスの実行時に使用する UNIX ユーザーおよびグループ名を入力し、Enter キーを押します。
  12. root でインストールしている場合は、Solaris OE を除くすべての UNIX システム上のデフォルトのユーザーおよびグループは nobody になります。Solaris OE では、root でインストールしている場合、デフォルトのユーザーおよびグループは webservd になります。このユーザーまたはグループが存在しない場合は、インストール中に自動的に作成されます。


    HP-UX では、nobody の UID は -2 になります。このプラットフォームでサーバーを nobody で実行する必要がある場合、nobody の UID を、UID の最大値より小さい、一意の正の値に変更してください。


  13. 管理サーバーの実行時に使用する UNIX ユーザー名を入力し、Enter キーを押します。
  14. たいていの場合、このユーザーは root です。

  15. 認証に使用する管理サーバーのユーザー名およびパスワードを入力します。パスワードを 2 度入力するよう求められます。Enter キーを押します。
  16. 管理サーバーのポート番号を入力するか、デフォルトポート (8888) を受け入れます。
  17. 使用が制限されないように、1024 より大きいポート番号を選択してください。管理サーバーに 1024 より小さいポート番号を使用すると、root でログインしないかぎり、サーバーを起動できなくなります。すでに使用中のポートは、選択しないでください。

    Sun ONE Web Server の管理サーバーは、ほかの Sun ONE サーバーに付属の管理サーバーとは異なります。

    ポートの詳細は、 「一意のポート番号の選択」を参照してください。

  18. Sun ONE Web Server のポート番号を入力します。
  19. デフォルトは 80 です。このポートには、管理サーバーのポートとは異なるポート番号を指定してください。root でインストールしていない場合には、ポートを規定の範囲 (1024 〜 65535) にする必要があります。root でインストールしている場合は、1024 より小さいポート番号を使用できます。

    デフォルトポート (ポート 80) 以外のポートを使用する場合、ホームページへのアクセスに使用する URL が変更されます。たとえば、使用するコンピュータが www.sun.com で、ポート 9753 を選択した場合、サーバーの URL は、 http://www.sun.com:9753/ になります。

    ポートの詳細は、 「一意のポート番号の選択」を参照してください。

  20. サーバーのコンテンツファイル (サーバーにアクセスするユーザーに提供するイメージ、HTML ドキュメントおよびデータ) を格納するルートディレクトリを入力し、Enter キーを押します。デフォルトは、server_root/docs です。
  21. Sun ONE Web Server を root (スーパーユーザー) でインストールしている場合は、システム起動時に自動的に Web サーバーを起動するオプション (「Start on Boot」) が次に表示されます。起動時に起動するオプションを有効にする場合は、デフォルト (Yes) のまま Enter キーを押します。それ以外の場合は、「No」と入力して、Enter キーを押します。
  22. 手順 6 で、独自の JDK を使用することにした場合は、システムでその JDK をインストールしたディレクトリへの絶対パスを入力します。
  23. Sun ONE Web Server 6.1 で Java を使用するには、JDK バージョン 1.4.1 以降が必要です。

    指定したディレクトリに JDK があらかじめ存在している必要があります。

    カスタム JDK が標準的なツリー構造のディレクトリにある場合は、Enter キーを押して、インストールを続行できます。カスタム JDK がある場所が標準的なツリー構造になっていない場合は、ここで libjvm.so (または libjvm.sl) が格納されているディレクトリの絶対パスを入力する必要があります。

  24. インストールプログラムによる Sun ONE Web Server コンポーネントの抽出およびインストールが完了したら、Enter キーを押します。
  25. サーバールートディレクトリ (/opt/SUNWwbsvr/ など) 内の https-admserv ディレクトリに移動し、./start と入力して管理サーバーを起動します。
  26. サーバールートディレクトリで ./startconsole と入力することもできます。

    startconsole により、管理サーバーおよびブラウザが起動して、管理サーバーの管理ページが表示されます。

    Sun ONE Web Server を設定するには、次の URL を使用します。

    http://server_name:administration_port

    その例を次に示します。http://www.sun.com:5566

    管理ユーザー名およびパスワードを入力します。

これで、使用する Sun ONE Web Server が設定可能になりました。Sun ONE Web Server 6.1 を構成および使用する方法については、Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』を参照してください。

高速インストール

ユーザーが初心者であるか、製品の評価目的で使用する場合には、高速インストールを選択してください。高速インストールでは、ポート番号やインストールするコンポーネントがあらかじめ設定されています。デフォルトでは、付属の JDK が使用されます。

次の表に、高速インストールでの既定値を示します。既定値とは異なる値を設定する場合は、標準またはカスタムインストールを使用してください。

表 3-1 高速インストールの設定

インストール設定

管理ポート

8888

管理 URL

http://machine name:administration port

HTTP ポート番号

80

ドキュメントのルートディレクトリ

server_root/docs

サーバーを実行する UNIX ユーザー

root

サブコンポーネント

デフォルトサブコンポーネントをすべてインストール


警告

高速インストールを実行するには、root でログインする必要があります。


setup を実行するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルを展開したディレクトリに移動します (ファイルを展開したディレクトリにまだ移動していない場合)。
  2. ./setup と入力して、サーバーのインストールを開始します。
  3. 開始画面が表示されます。

  4. Enter キーを押して、インストールを続行します。
  5. ソフトウェアのライセンス条項を受け入れる場合は「Yes」を、受け入れない場合は「No」を入力します。ライセンス条項を確認していない場合は、インストールを中止して、setup プログラムと同じディレクトリにある LICENSE.txt ファイルをお読みください。
  6. 「Express Installation」を選択して Enter キーを押します。
  7. サーバールートディレクトリを入力するか、デフォルトディレクトリ (/usr/iplanet/servers) を受け入れます。
  8. このディレクトリに、サーバーファイルおよびディレクトリ構造がインストールされます。root は、このディレクトリへの書き込み権限を持っている必要があります。

  9. すべてのコンポーネントを選択します。
  10. Enter キーを押します。

  11. Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスの実行時に使用する UNIX ユーザーおよびグループ名を入力します。
  12. 高速インストールの場合、このユーザーは root でなければなりません。グループには、root が所属するグループを指定する必要があります。

  13. 管理サーバーの実行時に使用する UNIX ユーザー名を入力します。
  14. たいていの場合、このユーザーは root です。

  15. 認証に使用する管理サーバーのユーザー名およびパスワードを入力します。パスワードを 2 度入力するよう求められます。
  16. インストールプログラムによる Sun ONE Web Server コンポーネントの抽出およびインストールが完了したら、Enter キーを押します。
  17. サーバールートディレクトリ (/opt/SUNWwbsvr/ など) 内の https-adminserv ディレクトリに移動し、./start と入力して管理サーバーを起動します。サーバールートディレクトリで ./startconsole と入力することもできます。
  18. startconsole により、管理サーバーおよびブラウザが起動して、管理サーバーの管理ページが表示されます。

  19. Sun ONE Web Server を設定するには、次の URL を使用します。
  20. http://server_name:administration_port

    その例を次に示します。http://www.sun.com:8888

    管理ユーザー名およびパスワードを入力します。

これで、使用する Sun ONE Web Server が設定可能になりました。詳細は、Sun ONE Web Server の『管理者ガイド』を参照してください。


複数のマシンへのインストール

複数のマシンに Web Server をインストールする場合、テンプレートインストールとサイレントインストールの 2 つの方法があります。

テンプレートインストールはローカルマシンで実行します。この場合、インストールプログラムは複数のリモートマシンで同時に実行され、メッセージは表示されません。

サイレントインストールでは、最初にローカルマシンに Web サーバーをインストールする必要があります。次に、リモートマシンに合わせてインストールの結果生成されたログファイル install.inf を編集します。サイレントインストールでは、リモートインスタンスを個別にインストールする必要があります。

ここでは、両方のインストール方法を説明します。

テンプレートインストールの使用

テンプレートインストールを使用するには、template.inf と呼ばれるテンプレートファイルに、各リモートマシン用のインストール設定を入力します。次にそのテンプレートを使用して、ローカルマシンの単一セッションから複数のマシンに Web サーバーをインストールします。

template.inf ファイルは、セットアッププログラムと同じディレクトリにあります。

テンプレートインストールを行うには、次の手順を実行します。

  1. ローカルマシンの /.rhosts ディレクトリに、Web サーバーをインストールする各リモートマシン用のエントリを、次の書式で作成します。
  2. remote_machine_name username

    たとえば、リモートマシンがドメイン dogshost1 であり、root でログインする場合、次の情報を入力します。

    host1.dogs.com root

  3. ローカルマシンの /etc/hosts.equiv ディレクトリに、Web サーバーをインストールする各リモートマシン用のエントリを、次の書式で作成します。
  4. remote_machine_name

    たとえば、リモートマシン名がドメイン dogshost1 である場合、次の情報を入力します。

    host1.dogs.com

  5. Web サーバーをインストールする各リモートマシンの /.rhosts ディレクトリに、ローカルマシンのエントリを、次の書式で作成します。
  6. local_machine_name username

    たとえば、ローカルマシン名がドメイン dogschewbacca であり、root でログインする場合、次の情報を入力します。

    chewbacca.dogs.com root

  7. Web サーバーをインストールする各リモートマシンの /etc/hosts.equiv ディレクトリに、ローカルマシンのエントリを、次の書式で作成します。
  8. local_machine_name

    たとえば、ローカルマシン名がドメイン dogschewbacca である場合、次の情報を入力します。

    chewbacca.dogs.com

  9. ローカルマシンで、サーバールートへのリンクを持つセットアップディレクトリを作成します。
  10. ln -s server_root/ setup-directory

  11. setup の存在するディレクトリへ移動します。
  12. template.inf ファイルを開きます。
  13. インストール設定を入力します。
    • HostNames: Web サーバーをインストールするホスト名。コンマで区切って指定します。
    • host1,host2,host3

    • Components: インストールするコンポーネント。コンマで区切って指定します。

      webcore,jdk,cleanup

    • SetUpLocation: テンプレートファイルにより使用されるセットアッププログラムの場所
    • ホストごとに、次の情報を入力します。

    • [hostname]: テンプレートを使用して Web サーバーがインストールされるマシン名
    • InstallType: 実行するインストールタイプ。高速インストールの場合は [1]、標準インストールの場合は [2]、カスタムインストールの場合は [3] のいずれかの番号を指定します。
    • SuiteSpotUserID: Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスの実行時に使用されるユーザー ID
    • SuiteSpotGroup: Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスを実行するユーザーが所属するグループ
    • ServerRoot: サーバーのインストール先ディレクトリ。
    • /opt/SUNWwbsvr/

    • HttpDocRoot: Sun ONE Web Server インスタンスのドキュメントルート。
    • /opt/SUNWwbsvr/docs

      コアサーバーの場合、次の情報を入力します。

    • AdminPort: 管理サーバーのポート番号
    • HttpPort: Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスのポート
    • AdminSysUser: 管理サーバーの実行時に使用されるユーザー ID。ユーザーが Directory Server 内に存在すること、および Directory Server を使用してユーザーおよびグループ管理タスクを実行するためのアクセス権限を持っている必要があります (例: root)。
    • AdminName: 管理サーバーの管理画面にアクセスするときに使用するユーザー名 (例: admin)
    • AdminPassword: 管理サーバーの管理画面にアクセスするときに使用するパスワード (例: admin)
  14. コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、インストールラッパーを実行します。
  15. path_to_perl_executable/perl installWrapper -f template.inf


    installWrapper は Perl スクリプトです。


template.inf ファイルの例を、次に示します。

[ MachineName]

HostNames = draco.sun

Components=webcore,snmp,cleanup

SetUpLocation=/Sun/WebServer/P20030814.1

[iws-intern3]

InstallType=   2

SuiteSpotUserID= nobody

SuitespotGroup=  nobody

SecurityCheck=   False

RequireDomain=   False

InstallWhich=   1

ServerRoot=/Sun/WebServer/tmpl_inst/SUNWwbsvr

HttpDocRoot=/Sun/WebServer/tmpl_inst/SUNWwbsvr/docs

JDK_DIR=/usr/j2se

[core]

Upgrade=   False

Reinstall=   False

AdminPort=   20000

HttpPort=   20001

AdminSysUser=   root

AdminName=   admin

AdminPassword= admin

UgLdapUse=   No

CompVersions=   2:2:1:2:2:1:1:2:

[cleanup]

Archive=   cleanup.zip

サイレントインストールの使用

サイレントインストールは複数の Sun ONE Web Server インスタンスをインストールする場合、テンプレートインストールほど効率的ではありません。サーバーのリモートインスタンスが、一度に複数インストールされるのではなく、個別にインストールされるためです。サイレントインストールを行う場合、セットアッププログラムのプロンプトへの応答ファイルを作成し、そのファイル (install.inf) を編集して、以降の Sun ONE Web Server のインストールに使用します。サイレントインストールでは、最初にローカルマシンに Sun ONE Web Server をインストールする必要があります。次に、サーバーの追加インスタンスをインストールするリモートマシンに合わせて install.inf を編集します。多数のリモートマシンに Sun ONE Web Server をインストールする場合は、テンプレートインストールの使用をお勧めします。

サイレントインストールは、標準インストールを使用し、各インストールがすべて類似しているときに使用します。


警告

install.inf ファイルには、管理サーバーへのログインに使用されるパスワードが含まれています。このパスワードは暗号化されていないプレーンテキストです。サイレントインストールを使用する場合は、作業が完了したら、 install.inf ファイルを必ず削除してください。


サイレントインストールを使用するには、次の手順を実行します。

  1. -k オプションを付けてセットアッププログラムを実行します。このオプションにより、インストーラのプロンプトへのすべての応答を含んでいる install.inf という名前のファイルが作成されます。コマンドプロンプトで、次のように入力します。
  2. ./setup -k

  3. インストーラのプロンプトに応答して、Sun ONE Web Server をインストールします。
  4. サーバーがインストールされたら、install.inf ファイルの存在する server_root/setup ディレクトリに移動します。
  5. 次の Sun ONE Web Server をインストールするためにセットアッププログラムを実行するディレクトリに、install.inf ファイルをコピーします。
  6. install.inf ファイルの値を編集して、次にインストールするサーバーの値と一致するようにします。
  7. たとえば、マシン名、ポート番号、インストールディレクトリなどを変更します。

  8. install.inf ファイルを入力用に使用して、セットアッププログラムを実行します。その例を次に示します。
  9. ./setup -s -f install.inf

  10. サーバーがインストールされます。

install.inf ファイルの例を次に示します。

[General]

FullMachineName=   draco.india.sun.com

SuiteSpotUserID=   webservd

SuitespotGroup=   webservd

ServerRoot= /Sun/WebServer

SecurityCheck=   False

RequireDomain=   False

Components=   WebServer

[WebServer]

Upgrade=   False

SuiteSpotUserID=   webservd

SuiteSpotGroup=   webservd

AdminPort=   4600

HttpPort=   4601

HttpDocRoot= /Sun/WebServer/docs

StartOnBoot=   n

JDK_DIR= /Sun/WebServer/bin/https/jdk

JDK_LIBPATH=  

AdminSysUser=   root

AdminName=   admin

AdminPassword= admin

CompVersions=   2:2:1:0:0:

Components=   webcore,JDK,cleanup

[cleanup]

Archive=   cleanup.zip

次の表に、編集に使用できる install.inf パラメータを示します。最良の結果を得るために、この表にあるパラメータ以外はできるだけ編集しないでください。

表 3-2 サイレントインストールのパラメータ 

パラメータ名

使用法

FullMachineName

マシン名

SuiteSpotUserID

Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスの実行時に使用されるユーザー ID

SuiteSpotGroup

Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスを実行するユーザーが所属するグループ

ServerRoot

サーバーのインストール先ディレクトリ

AdminPort

管理サーバーのポート

HttpPort

Sun ONE Web Server のデフォルトインスタンスのポート

HttpDocRoot

Sun ONE Web Server インスタンスのドキュメントルート

AdminSysUser

管理サーバーの実行時に使用されるユーザー ID

AdminName

管理サーバーの管理画面のアクセスに使用されるユーザー名

AdminPassword

管理サーバーの管理画面のアクセスに使用されるパスワード

JDK_DIR

JDK のインストール先ディレクトリ


Sun ONE Web Server のデフォルトのディレクトリ

Sun ONE Web Server 製品をインストールすると、デフォルトでサーバールートディレクトリの下に次の 2 つの Web サーバーインスタンスがインストールされます。

Web サーバーインスタンスのファイルは、インストールディレクトリの下にある https-host.domain ディレクトリに格納されています。

管理サーバーインスタンスのファイルは、インストールディレクトリの下にある https-admserv ディレクトリに格納されています。

作成される設定ファイルの詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』を参照してください。


UNIX でのアンインストールの実行

アンインストールアプリケーションを使用して、コンピュータから Sun ONE Web Server を削除できます。


警告

個別のサブコンポーネントを選択して削除することは可能ですが、お勧めしません。アンインストーラは、選択したサブコンポーネントに関係するコードの一部を削除するだけで、設定ファイルの更新は行いません。このため、サブコンポーネントを個別にアンインストールすると、サーバーが動作しなくなる可能性があります。


Sun ONE Web Server を削除するには、次の手順を実行します。

  1. サーバールートに移動して、./uninstall と入力します。
  2. その場所にインストールされている Sun ONE サーバーのリストが表示されます。

  3. このリストで Sun ONE Web Server を検索し、その番号をプロンプトに入力します。
  4. 管理サーバーは Sun ONE Web Server のインスタンスであるため、Sun ONE Web Server をアンインストールすると、管理サーバーも自動的にアンインストールされます。

    インストール済みの Sun ONE Web Server サブコンポーネントのリストが表示されます。

  5. すべてのサブコンポーネントを選択し、Return キーを押します。
  6. サブコンポーネントがアンインストールされ、コマンドプロンプトが表示されます。


    アンインストールプログラムは、すべてのサーバーファイルを削除するわけではありません。たとえば、鍵や証明書、設定ファイル、ログ、ACL ファイルまたはドキュメントルートは、削除されません。




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