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Sun ONE Identity Server 配備ガイド

付録 A
インストールされる製品のレイアウト

この章では、標準的なインストールを実行した場合の製品ソフトウェアのレイアウトについて説明します。次の節で構成されています。


Sun Java Enterprise System 2003Q4 ベースディレクトリ

Identity Server のインストール時にディレクトリが指定されていない場合、デフォルトの /opt が使用されます。Identity Server のインストールは Sun Java Enterprise System 2003Q4 インストーラを使用して行われるようになりました。このため、インストール用に選択したすべてまたはいずれかの製品を、このディレクトリにインストールすることが可能です。Identity Server を選択すると、デフォルトディレクトリに SUNWam という名前のサブディレクトリが含まれます。SUNWam には、Identity Server の共有バイナリファイルおよびコマンド行ツールがすべて含まれます。インストールされるサブディレクトリの完全なリストについては、『Sun Java Enterprise System 2003Q4 インストールガイド』を参照してください。


SUNWam ディレクトリ

Identity Server パッケージは、このディレクトリにインストールされます。この節では、各パッケージ名およびその簡潔な説明を示します。


ここでは、製品を Solaris オペレーティング環境にインストールした場合のディレクトリ構造を示します。その他のプラットフォームにインストールした場合には、ファイル名や拡張子が異なることもあります。Identity Server のインストール後に、特定のパッケージ用のインストール済みパス名の完全なリストを取得するには、pkgchk(1M) ユーティリティの pkgchk -v package-name を使用します。


SUNWam ディレクトリには、次のディレクトリおよびファイルが含まれます。

/opt/SUNWam/agents/

このディレクトリには、Identity Server ポリシーエージェントに固有のツール、ヘッダファイル、および設定ファイルが含まれます。このディレクトリに含まれるファイルの詳細については、『Web Policy Agents Guide』または『J2EE Policy Agents Guide』を参照してください。

/opt/SUNWam/bin/

このディレクトリには、Identity Server に同梱のコマンド行ツールが含まれます。これらのツールの詳細については、表 A-1 を参照してください。詳細は、『Sun ONE Identity Server 管理ガイド』の「コマンド行リファレンスガイド」の節を参照してください。

表 A-1 Identity Server のコマンド行ユーティリティ 

ユーティリティ

説明

VerifyArchive*

下位互換性を維持するために 6.1 にインストールされる、amverifyarchive の推奨されないバージョン

am2bak*

Identity Server コンポーネントのバックアップを実行する場合に、このユーティリティを使用する

amadmin*

amadmin は、Directory Server への XML サービスファイルのロード、および DIT 上でのバッチ管理タスクの実行に使用される

ampassword*

このユーティリティは、Identity Server 管理者およびユーザーのパスワードセットを変更する場合に使用される

amserver*

amserver コマンド行ユーティリティは、Identity Server インスタンスの作成、起動、停止、および削除に使用される

amverifyarchive*

このユーティリティにより、ログアーカイブの検証が行われる。アーカイブの検証では、可能性のある改ざんや、アーカイブ内のファイルの削除が検出される

bak2am*

このユーティリティにより、am2back ユーティリティを使用してバックアップが作成された Identity Server コンポーネントが復元される

ldapmodify*

ldapmodify は、新規エントリを追加するか、既存のエントリを変更して、LDAP ディレクトリの内容を編集する場合に使用される

ldapsearch*

ldapsearch は LDAP ディレクトリに検索要求を発行し、結果を LDIF テキストで表示する

/config ---> /etc/opt/SUNWam/config/

config ディレクトリは、/etc/opt/SUNWam/config へのシンボリックリンクです。このディレクトリには、表 A-2 で説明する XML サービスおよび設定ファイルが含まれます。通常、XML ファイルは設定には使用されません。これらのファイルを変更した場合、Directory Server データストアにファイルを手動で再ロードする必要があります (サーバーで行われた変更がこれらのファイルと同期されることはありません)。このディレクトリ内のすべての XML ファイルに関する情報については、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』を参照してください。

表 A-2 XML サービスおよび設定ファイル 

サブディレクトリ

内容

ums

  • serverconfig.xml には、データストアとして使用される Sun ONE Directory Server に関する SunTM ONE Identity Server の設定情報が含まれる
  • ums.xml の提供するテンプレートセットには、Identity Server を使用して管理されるアイデンティティ関連オブジェクトの LDAP 設定情報が含まれる

xml

  • amAdminConsole.xml
  • amAuth.xml
  • amAuthAnonymous.xml
  • amAuthCert.xml
  • amAuthConfig.xml
  • amAuthHTTPBasic.xml
  • amAuthLDAP.xml
  • amAuthMembership.xml
  • amAuthNT.xml
  • amAuthRadius.xml
  • amAuthSafeWord.xml
  • amAuthSecurID.xml
  • amAuthUnix.xml
  • amAuthenticationDomainConfig.xml
  • amClientData.xml
  • amClientDetection.xml
  • amEntrySpecific.xml
  • amDSS.xml
  • amG11NSettings.xml
  • amLogging.xml
  • amNaming.xml
  • amPasswordReset.xml
  • amPlatform.xml
  • amPolicy.xml
  • amPolicyConfig.xml
  • amProviderConfig.xml
  • amSAML.xml
  • amSession.xml
  • amUser.xml
  • amWebAgent.xml

/opt/SUNWam/console.war

console.war は、Identity Server コンソールアプリケーション関連のファイルを含む Web アプリケーションアーカイブ (WAR) です。このディレクトリ内のすべての WAR ファイルに関する情報については、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』を参照してください。

/opt/SUNWam/docs

docs ディレクトリには、API Javadoc に使用される HTML ファイルおよび関連するファイルが含まれます。以下に、このディレクトリに含まれるファイルのリストを示します。

/opt/SUNWam/dtd

dtd ディレクトリには、Identity Server で使用される DTD (Document Type Definition) ファイルがすべて含まれます。DTD は、Identity Server がアクセスする XML ファイルの構造を定義します。DTD ファイルの詳細は、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』のサービス管理に関する章を参照してください。表 A-3 に、DTD ファイルのリストを示します。

表 A-3 Identity Server の DTD ファイル

ファイル

目的

Auth_Module_Properties.dtd

認証モジュールがプロパティの指定に使用する XML ファイルの構造を定義する

amAdmin.dtd

amAdmin コマンド行ツールを使用してディレクトリツリー上でバッチ LDAP 操作を実行する際に使用する XML ファイルの構造を定義する

amWebAgent.dtd

Web エージェントからの要求を処理し、応答を Web エージェントに送信する際に使用する XML ファイルの構造を定義する。これは、下位互換性を維持する目的で残されている非推奨のファイルである

policy.dtd

ポリシーを Directory Server に格納する際に使用する XML ファイルの構造を定義する

remote-auth.dtd

認証サービスのリモート認証 API により使用される XML ファイルの構造を定義する

server-config.dtd

すべてのサーバーおよびユーザータイプの ID、ホスト、およびポート情報を記述する serverconfig.xml の構造を定義する

sms.dtd

XML サービスファイルの構造を定義する

web-app_2_2.dtd

Identity Server 導入コンテナが J2EE アプリケーションを導入する際に使用する XML ファイルの構造を定義する

/opt/SUNWam/ldaplib

ldaplib には、Identity Server に同梱の LDAP ユーティリティの実行に必要な共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。表 A-4 に、これらのファイルのリストを示します。

表 A-4 共有オブジェクトファイル 

サブディレクトリ

含まれるファイル

ldapsdk

  • libicudata.so.2
  • libicui18n.so.2
  • libicuuc.so.2
  • libldap50.so
  • libprldap50.so
  • libsasl.so
  • libssldap50.so

/opt/SUNWam/ldif

ldif ディレクトリには、Identity Server のインストール時に Directory Server データストアを生成するのに必要な LDIF ファイルが含まれます。表 A-5 に、このディレクトリに含まれる LDIF ファイルのリストを示します。

表 A-5 LDIF ファイル 

ファイル

目的

ds_remote_schema.ldif

インストール時に、このファイルは、Identity Server のデータを Directory Server に格納するのに必要な Identity Server 固有の LDAP スキーマオブジェクトクラスおよび属性 (iplanet-am-managed-people-container など) をロードする

ds_remote_schema_uninstall.ldif

このファイルは、Directory Server から Identity Server 固有の LDAP スキーマオブジェクトクラスおよび属性を削除するのに使用される

sunone_schema2.ldif

インストール時に、このファイルは、Sun Microsystems 内部の Schema 2 ドキュメントで定義された Identity Server 固有の LDAP スキーマオブジェクトクラスおよび属性をロードする

/opt/SUNWam/lib

lib ディレクトリには、JAR ファイルおよび追加の共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。以下に、このディレクトリに含まれるファイルおよびサブディレクトリのリストを示します。

/opt/SUNWam/locale

locale ディレクトリには、地域対応化プロパティファイルが含まれます。以下に、このディレクトリに含まれるファイルのリストを示します。各プロパティファイルには、それに対応する英語の地域対応化ファイルも含まれます (例: amAdminCLI_en.properties)。

/opt/SUNWam/migration

migration ディレクトリには、以前のバージョンの Identity Server からの移行に使用される PERL スクリプトが含まれます。以下に、Identity Server に含まれるファイルのリストを示します。移行データの詳細については、『Sun ONE Identity Server Migration Guide』を参照してください。

/opt/SUNWam/password.war

password.war は、Identity Server パスワードリセットアプリケーション関連のファイルを含む Web アプリケーションアーカイブ (WAR) です。このディレクトリ内のすべての WAR ファイルに関する情報については、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』を参照してください。

/opt/SUNWam/public_html

public_html ディレクトリには、オンラインヘルプに使用される HTML ファイルおよび関連するファイルが含まれます。

/opt/SUNWam/samples

samples ディレクトリには、表 A-6 に示すサブディレクトリが含まれます。これらのサブディレクトリには、対応する機能のサンプルが存在します。各サンプルの詳細については、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』の関連する章を参照してください。

表 A-6 機能サンプル用のディレクトリ 

サブディレクトリ名

Readme.html

admin/

appserver/

authentication/

console/

liberty/

policy/

saml/

sample.css

sso/

sunLogo.gif

um/

/opt/SUNWam/services.war

services.war は、以前に言及した WAR ファイルに含まれないすべての Identity Server サービス関連のファイルを含む Web アプリケーションアーカイブ (WAR) です。このディレクトリ内のすべての WAR ファイルに関する情報については、『Sun ONE Identity Server Customization And API Guide』を参照してください。

/opt/SUNWam/share

share ディレクトリには、Identity Server 内部で使用される追加ユーティリティを含む bin/ サブディレクトリが存在します。

/opt/SUNWam/web-apps

web-apps ディレクトリには、Web コンテナ上での Identity Server J2EE Web アプリケーションの導入先ディレクトリが含まれます。次のディレクトリおよびファイルが含まれます。



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