getc と fgetc は、入力ストリームから次の文字を読み取ります。同じ論理装置上では、これらのルーチンの呼び出しを通常の Fortran の入出力と混合して使用しないでください。
関数は、次のように呼び出します。
| INTEGER*4 getc status = getc( char ) | |||
| char | character | 出力 | 次の文字 | 
| 戻り値 | INTEGER*4 | 出力 | status=0: 正常 status=-1: ファイルの終了 status>0: システムエラーコードまたは f95 入出力エラーコード | 
例: getc でキーボードから文字を 1 文字ずつ入力します。 Control-D (^D) に注意してください。
|        character char
       INTEGER*4 getc, status
       status = 0
       do while ( status .eq. 0 )
         status = getc( char )
         write(*, '(i3, o4.3)') status, char
       end do
       end | 
前述のソースプログラムを (コンパイル後に) 実行した例を次に示します。
| demo% a.out ab プログラムが入力された文字を読み取る 0 141 プログラムが入力された文字の状態コードと 8 進値を出力する 0 142 141 は 'a' を、142 は 'b' を表す 0 012 012 はリターンキーを表す ^D Control-D キーで終了された -1 377 次の読み取りが試行され Control-D が戻された demo% | 
どの論理装置に対しても、通常の Fortran の入力と getc() を混在して使用しないでください。
関数は、次のように呼び出します。
| INTEGER*4 fgetc status = fgetc( lunit, char ) | |||
| lunit | INTEGER*4 | 入力 | 論理装置 | 
| char | character | 出力 | 次の文字 | 
| 戻り値 | INTEGER*4 | 出力 | status=-1: ファイルの終了 status>0: システムエラーコードまたは f95 入出力エラーコード | 
例: fgetc で tfgetc.data から文字を 1 文字ずつ読み取ります。改行 (8 進の 012) に注意してください。
|        character char
       INTEGER*4 fgetc, status
       open( unit=1, file='tfgetc.data' )
       status = 0
       do while ( status .eq. 0 )
          status = fgetc( 1, char )
          write(*, '(i3, o4.3)') status, char
       end do
       end | 
前述のソースプログラムを (コンパイル後に) 実行した例を次に示します。
| demo% cat tfgetc.data ab yz demo% a.out 0 141 'a' が読み取られる 0 142 'b' が読み取られる 0 012 改行が読み取られる 0 171 'y' が読み取られる 0 172 'z' が読み取られる 0 012 改行が読み取られる -1 012 CONTROL-D が読み取られる demo% | 
どの論理装置に対しても、通常の Fortran の入力と fgetc() を混在して使用しないでください。
参照: getc(3S)、intro(2)、 および perror(3F)