Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

1.1 Solaris Studio 12 Update 2 リリースでの Version 5.11 の新機能

C コンパイラの現在のリリースには、次の新機能と変更された機能があります。

ABI の変更により再コンパイルが必要に C コンパイラの変更により、複雑な型が含まれる構造体が 64 ビットモードの SPARC プロセッサで渡されて返される方法が修正されます。以前は、これらの構造体の値は間違ったレジスタで渡されて返され、gcc により作成されるバイナリと互換性がないバイナリが作成されることがありました。この変更は、C コンパイラに実装されている既存の ABI の要素に影響を与えるため、複雑なフィールドを持つ構造体を使用するソースファイルがアプリケーション内にある場合は、間違った応答が返される可能性をなくすため、そのアプリケーションのソースベース全体を再コンパイルする必要があります。32 ビットの SPARC プロセッサ向けと、32 ビットまたは 64 ビットの x86 プロセッサ向けのコンパイルは、この変更の影響を受けません。