Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

管理者の作成と管理

この節は、次のトピックで構成されています。

Procedure管理者を作成する

管理者を作成するには、ユーザーに 1 つ以上の機能を割り当て、それらの機能を適用する組織を指定します。

  1. 管理者インタフェースで、メニューバーの「アカウント」をクリックします。

    「ユーザーリスト」ページが開きます。

  2. 既存のユーザーに管理特権を与えるには、ユーザー名をクリックして (「ユーザーの編集」ページが開きます)、「セキュリティー」タブをクリックします。

    新しいユーザーアカウントを作成する必要がある場合は、「ユーザーの作成およびユーザーアカウントの操作」を参照してください。

  3. 管理する属性を指定します。

    設定できる属性は次のとおりです。

    • 「機能」。この管理者に割り当てる 1 つ以上の機能を選択します。この情報は必須です。詳細については、「機能とその管理について」を参照してください。

    • 「管理する組織」。管理者に割り当てる 1 つ以上の組織を選択します。管理者は、割り当てた組織内と、階層内でその組織の下にある任意の組織内のオブジェクトを管理します。この情報は必須です。詳細については、「Identity Manager の組織について」を参照してください。

    • 「ユーザーフォーム」。Identity Manager ユーザーの作成および編集時にこの管理者が使用するユーザーフォームを選択します (その機能が割り当てられている場合)。ユーザーフォームを直接割り当てない場合、管理者は自分の所属する組織に割り当てられたユーザーフォームを継承します。ここで選択されたフォームは、この管理者の組織で選択されたどのフォームよりも優先されます。

    • 「承認リクエスト転送先」。現在保留中のすべての承認リクエストを転送するユーザーを選択します。この管理者設定は、「承認」ページからも設定できます。

    • 「作業項目の委任先」。使用可能な場合は、このオプションを使用して、このユーザーアカウントの委任を指定します。1 人または複数の選択したユーザーを管理者のマネージャーに指定するか、承認委任先規則を使用します。

      ユーザーアカウントの「セキュリティー」ページの管理者特権の指定を示す図

管理者ビューのフィルタ

組織と管理者にユーザーフォームを割り当てることにより、ユーザー情報についての特定の管理者ビューを設定できます。

ユーザー情報へのアクセスは、次の 2 つのレベルで設定されます。

割り当て可能な Identity Manager の組み込み機能については、「機能とその管理について」を参照してください。

管理者パスワードの変更

管理者パスワードは、管理パスワード変更機能を割り当てられた管理者か、管理者所有者が変更できます。

管理者は、次のフォームを使用して別の管理者のパスワードを変更できます。

管理者は、「パスワード」領域から自分自身のパスワードを変更できます。メニューの「パスワード」をクリックし、「自分のパスワードの変更」をクリックします。


注 –

アカウントに適用された Identity Manager アカウントポリシーは、パスワードの有効期限、リセットオプション、通知選択など、パスワードに関する制限を決定します。管理者のリソースにパスワードポリシーを設定することにより、パスワード制限を追加設定することができます。


管理者のアクションの認証

Identity Manager では、管理者がアカウントの変更処理を行う前に、パスワードの入力を求めるように設定できます。認証に失敗すると、アカウントの変更は取り消されます。

管理者がユーザーパスワードの変更に使用できるフォームは 3 つあります。タブ付きユーザーフォーム、「Change User Password」フォーム、および「Reset User Password」フォームです。Identity Manager でユーザーアカウントの変更が処理される前に、管理者にパスワードの入力を確実に要求するために、3 つのフォームすべてを必ず更新してください。

Procedureタブ付きユーザーフォームでパスワード認証の要求を有効にする

タブ付きユーザーフォームでパスワード認証を要求するには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、ブラウザに次の URL を入力して Identity Manager デバッグページ (「Identity Manager デバッグページ」) を開きます (このページを開くにはデバッグ機能が有効である必要があります)。

    http://<AppServerHost>:< Port>/idm/debug/session.jsp

    システム設定ページ (Identity Manager デバッグページ) が表示されます。

  2. 「List Objects」ボタンにあるドロップダウンメニューから「UserForm」を選択して、「List Objects」ボタンをクリックします。

    「List Objects of type: UserForm」ページが開きます。

  3. 本稼働しているタブ付きユーザーフォームのコピーを検索して、「Edit」をクリックします (Identity Manager で配布されているタブ付きユーザーフォームはテンプレートなので、変更しないでください)。

  4. <Form> 要素内に次のコードを追加します。


    <Properties>
      <Property name=’RequiresChallenge’>
        <List>
          <String>password</String>
          <String>email</String>
          <String>fullname</String>
        </List>
      </Property>
    </Properties>

    プロパティーの値は、次のユーザー表示属性名を 1 つ以上格納できるリストです。

    • applications

    • adminRoles

    • assignedLhPolicy

    • capabilities

    • controlledOrganizations

    • email

    • firstname

    • fullname

    • lastname

    • organization

    • password

    • resources

    • roles

  5. 変更を保存します。

Procedure「Change User Password」および「Reset User Password」フォームでパスワード認証を有効にする

「Change User Password」および「Reset User Password」フォームでパスワード認証を要求するには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、ブラウザに次の URL を入力して Identity Manager デバッグページ (「Identity Manager デバッグページ」) を開きます (このページを開くにはデバッグ機能が有効である必要があります)。

    http://<AppServerHost>:< Port>/idm/debug/session.jsp

    システム設定ページ (Identity Manager デバッグページ) が表示されます。

  2. 「List Objects」ボタンにあるドロップダウンメニューから「UserForm」を選択して、「List Objects」ボタンをクリックします。

    「List Objects of type: UserForm」ページが開きます。

  3. 本稼働している「Change User Password」フォームのコピーを検索して、「Edit」をクリックします (Identity Manager で配布されている「Change User Password」フォームはテンプレートなので、変更しないでください)。

  4. <Form> 要素を見つけ、<Properties> 要素に移動します。

  5. <Properties> 要素内に次の行を追加し、変更を保存します。

    <Property name=’RequiresChallenge’ value=’true’/>

  6. 本稼働の「Reset User Password フォーム」のコピーの編集を除いて、手順 3 から 5 を繰り返します。

秘密の質問の回答の変更

「パスワード」領域を使用して、アカウントの秘密の質問に設定した回答を変更することができます。メニューバーの「パスワード」を選択し、「自分の秘密の質問の回答の変更」を選択します。

認証の詳細については、第 3 章ユーザーとアカウントの管理「ユーザー認証」を参照してください。

管理者インタフェースでの管理者名の表示のカスタマイズ

Identity Manager 管理者インタフェースの一部のページおよび領域では、Identity Manager 管理者をアカウント ID ではなく属性 (emailfullname など) に基づいて表示できます。

たとえば、次の領域では Identity Manager 管理者を属性で表示できます。

表示名を使用するように Identity Manager を設定するには、次のように UserUIConfig オブジェクトに追加します。

<AdminDisplayAttribute>
  <String>attribute_name</String>
</AdminDisplayAttribute>

たとえば、email 属性を表示名として使用するには、次の属性名を UserUIconfig に追加します。

<AdminDisplayAttribute>
  <String>email</String>
</AdminDisplayAttribute>