Identity Manager では、コネクタのパフォーマンスに関して次のタイプのトレースが用意されています。
ローカル Java コネクタのトレースは、クラスレベルのみに制限されています。これは、ほかのクラスでサポートされているメソッドレベルのトレースとは異なります。Identity Manager は、リモートコネクタのトレースを管理する機能をサポートしていません。
このレベルのトレースを使用すると、問題が Identity Manager 内にあるのか、またはコネクタ自身にあるのかを判断できます。このトレース方法は、リモートコネクタおよびローカルコネクタの両方で動作します。コネクタで API レベルのトレースを有効にするには、org.identityconnectors.framework.impl.api.LoggingProxy クラスでレベル 4 の Identity Manager トレースを有効にします。このタイプのトレースは、すべてのコネクタ API のメソッド呼び出しについて、引数と戻り値に注目します。
このレベルのトレースを使用すると、コネクタ内の問題をトラブルシューティングできます。このトレース方法は、ローカルの Java コネクタのみで動作します。このトレースを実装するには、コネクタ Java クラス (たとえば、org.identityconnectors.datebasetable.DatabaseTableConnector) で Identity Manager トレースを有効にします。コネクタコードによるすべてのログの呼び出しを、Identity Manager トレースファイルに出力します。
このトレースを実装するには、コネクタ Java クラス (たとえば、org.identityconnectorsframework.*) で Identity Manager トレースを有効にします。このトレース方法は、フレームワーク実装クラスによるすべての内部的なログ呼び出しで動作します。
.NET コネクタは、標準の .NET トレース API を呼び出します。Identity Manager で集中管理されたトレースは行われません。Identity Manager では、.NET トレースファイルを表示できません。ローカルコネクタサーバーの設定ファイルを編集して、.NET トレースを設定する必要があります。