Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

仮想サーバーについて

「仮想サーバー」は、複数のインターネットドメイン名を同一の物理サーバーでホストするためのオブジェクトで、仮想ホストとも呼ばれます。同一物理サーバーでホストされるすべての仮想サーバーが、その物理サーバーの IP アドレスを共有します。仮想サーバーは、サーバーのドメイン名 (www.aaa.com など) と、Enterprise Server が稼動するサーバーを関連付けます。各仮想サーバーは、ネットワークの DNS サーバーに登録する必要があります。


注 –

インターネットドメインと Enterprise Server の管理ドメインを混同しないでください。


たとえば、物理サーバーの www.aaa.comwww.bbb.com、および www.ccc.com のドメインをホストする場合を考えます。これらのドメインがそれぞれ、Web モジュール web1web2、および web3 に関連付けられていると仮定します。つまり、その物理サーバーでは、次の URL が処理されます。

http://www.aaa.com:8080/web1
http://www.bbb.com:8080/web2
http://www.ccc.com:8080/web3

最初の URL は仮想サーバー www.aaa.com、2 番目の URL は仮想サーバー www.bbb.com、3 番目の URL は仮想サーバー www.ccc.com にそれぞれマッピングされます。このマッピングが機能するためには、www.aaa.comwww.bbb.com、および www.ccc.com がすべて、物理サーバーの IP アドレスに解決され、仮想サーバーがネットワークの DNS サーバーに登録される必要があります。さらに、UNIX システムでは、これらのドメインを /etc/hosts ファイルに追加します (/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts の設定に files が含まれる場合)。