Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

HTTP ネットワークリスナーについて

「HTTP リスナー」はインターネットプロトコル (IP) アドレス、ポート番号、サーバー名、およびデフォルトの仮想サーバーを持つリスナーソケットで、「ネットワークリスナー」とも呼ばれます。各仮想サーバーは、1 つまたは複数のリスナーを通じてサーバーとクライアントの間の接続を提供します。各リスナーは、ポート番号と IP アドレスの一意の組み合わせを持つ必要があります。たとえば、IP アドレス 0.0.0.0 を指定すると、HTTP リスナーは設定されたすべての IP アドレスのホストを特定のポートで待機できます。また、同一ポートを使用して、各リスナーに一意の IP アドレスを指定することもできます。

HTTP リスナーは IP アドレスとポート番号の組み合わせなので、同じ IP アドレスと異なるポート番号の組み合わせ、または異なる IP アドレスと同じポート番号の組み合わせ (これらのアドレスに対応するようにホストが構成されている場合) で、複数の HTTP リスナーを持つことができます。ただし、HTTP リスナーに単一のポート上ですべての IP アドレスを待機する 0.0.0.0 を使用する場合は、この同じポート上に、特定の IP アドレスを待機する HTTP リスナーを作成できません。たとえば、HTTP リスナーが 0.0.0.0: 8080 (ポート 8080 のすべての IP アドレス) を使用する場合、別の HTTP リスナーが 1.2.3.4: 8080 を使用することはできません。Enterprise Server が稼働中のホストは通常、1 つの IP アドレスにのみアクセスします。HTTP リスナーは通常、IP アドレス 0.0.0.0 と複数のポート番号を使用し、各ポート番号が異なる役割に使用されます。ただし、システムが複数の IP アドレスにアクセスできる場合は、各アドレスを異なる役割に使用できます。

Enterprise Server に配備された Web アプリケーションにアクセスするには、Web アプリケーション用に指定したコンテキストルートとともに、http://localhost:8080/ (セキュリティー保護されたアプリケーションでは https://localhost:8081/) という URL を使用します。

管理コンソール にアクセスするには、https://localhost:4848/http://localhost:4848/asadmin/ (コンソールのデフォルトコンテキストルート) の URL を使用します。