この章では、Sun GlassFishTM Enterprise Server v3 環境で、asadmin コマンド行ユーティリティーを使用し、エンタープライズ情報システム (EIS) のデータとの接続を管理する方法について説明します。
Web Profile をインストールした場合は、発信機能だけを使用するコネクタモジュールと、着信機能を伴わない作業管理がサポートされます。その他のコネクタ機能は、Full Platform Profile でのみサポートされます。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
本章で説明するタスクを管理コンソールから実行する手順については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。
データベース接続については、第 14 章データベース接続の管理 を参照してください。
エンタープライズ情報システム (EIS) は、組織のデータを保持する任意のシステムです。メインフレーム、メッセージングシステム、データベースシステム、またはアプリケーションがこれに使用できます。アプリケーションとモジュールが EIS ソフトウェアにアクセスするには、接続リソースが使用されます。
EIS 接続の主な要素は、次のとおりです。
「コネクタモジュール」。コネクタモジュールは、アプリケーションと EIS ソフトウェアとの対話を可能にする Java EE コンポーネントで、リソースアダプタとも呼ばれます。コネクタモジュールは、Enterprise Server が JavaTM Message Service (JMS) を実装する際に使用されます。ほかのJava EE モジュールと同様に、コネク タモジュールをインストールするには、これを配備する必要があります。コネクタモジュールの作成方法については、『Sun GlassFish Enterprise Server v3 Application Development Guide』の第 12 章「Developing Connectors」を参照してください。
「コネクタ接続プール」。コネクタ接続プールとは、特定の EIS のための再利用可能な接続のグループです。コネクタ接続プールを作成するには、プールに関連付けるコネクタモジュールを指定します。管理手順については、「コネクタ接続プールの管理」を参照してください。
「コネクタリソース」。コネクタリソースとは、アプリケーションに EIS への接続を提供するプログラムオブジェクトです。コネクタリソースを作成するには、JNDI 名と関連する接続プールを指定します。EIS 用コネクタリソースの JNDI 名は、通常 java:comp/env/eis-specific サブコンテキストにあります。管理手順については、「コネクタリソースの管理」を参照してください。
「コネクタモジュール構成」。コネクタモジュール構成とは、ドメイン構成ファイル (domain.xml) 内にある、特別なコネクタモジュール (リソースアダプタ) の情報です。管理手順については、「リソースアダプタ構成の管理」を参照してください。
「コネクタセキュリティーマップ」。コネクタセキュリティーマップとは、アプリケーションの (主体またはユーザーグループの) 呼び出し側 ID を、適切な EIS 主体またはグループに関連付けるものです。管理手順については、「コネクタセキュリティーマップの管理」を参照してください。
「コネクタの作業セキュリティーマップ」。コネクタの作業セキュリティーマップは、コネクタモジュール (リソースアダプタ) の EIS 主体または EIS グループが提出した作業の呼び出し側 ID を、Enterprise Server セキュリティードメインの適切な主体またはユーザーグループに関連付けます。管理手順については、「コネクタ作業セキュリティーマップの管理」を参照してください。
「管理対象オブジェクト」。管理対象オブジェクトは、アプリケーションの特殊な機能を提供します。たとえば、管理対象オブジェクトは、コネクタモジュールおよびそれに関連付けられた EIS に固有なパーサーへのアクセスを提供できます。管理手順については、「管理対象オブジェクトの管理」を参照してください。
実行時に、アプリケーションが EIS に接続されると次のことが行われます。
JNDI API を介して呼び出しを行うことにより、アプリケーションは EIS に関連したコネクタリソース (データソース) を取得します。
コネクタリソースの JNDI 名を基に、ネーミングおよびディレクトリサービスがリソースを検索します。EIS リソースはそれぞれコネクタ接続プールを指定します。
コネクタリソースを経由して、アプリケーションは EIS 接続を取得します。
Enterprise Server は EIS リソースに対応した接続プールから物理接続を取得します。プールは、EIS 名、ユーザー名、パスワードなどの接続属性を定義します。
EIS 接続が確立されると、アプリケーションは EIS のデータの読み込み、変更、および追加を行うことができます。
アプリケーションは JMS API を呼び出すことにより、EIS 情報にアクセスします。
EIS へのアクセスが完了すると、アプリケーションは接続を終了して、接続を接続プールに返します。
コネクタモジュールを配備すると、これにコネクタ接続プールを作成できるようになります。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
配備したコネクタモジュールにコネクタ接続プールを作成するには、リモートモードで create-connector-connection-pool サブコマンドを使用します。コネクタ接続プールを構築する際に、その EIS に固有の所定データを入力するよう求められます。必須の --connectiondefintion オプションの値が、EIS 情報となります。
複数のコネクタリソースで 1 つの接続プールを指定できます。
コネクタ接続プールの作成は動的イベントで、サーバーの再起動は求められません。ただし、パラメータの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。
コネクタ接続プールを作成する前に、コネクタをインストールしておいてください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-connector-connection-pool(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
(省略可能) 接続プールが使用可能であることを確認するには、ping-connection-pool サブコマンドを使用します。
手順については、「接続プールと通信する (ping を実行する)」を参照してください。
この例では、javax.jms.QueueConnectionFactory コネクタモジュールに jms/qConnPool プールを新規作成します。
asadmin> create-connector-connection-pool --steadypoolsize 20 --maxpoolsize 100 --poolresize 2 --maxwait 60000 --raname jmsra --connectiondefinition javax.jms.QueueConnectionFactory jms/qConnPool Command create-connector-connection-pool executed successfully |
コマンド行に asadmin help create-connector-connection-pool と 入力して、サブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
作成済みのプールを一覧表示するには、リモートモードで list-connector-connection-pools サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-connection-pools(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
この例では、既存のコネクタ接続プールを一覧表示します。
asadmin> list-connector-connection-pools jms/qConnPool Command list-connector-connection-pools executed successfully |
コマンド行に asadmin help list-connector-connection-pools と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
リモートモードで接続プールにこれらのタスクを実行するには、ping-connection-pool または flush-connection-pool サブコマンドを使用します。手順については、「接続プールと通信する (ping を実行する)」または「接続プールをリセット (フラッシュ) する」を参照してください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
flush-connection-pool(1) サブコマンド、または ping-connection-pool(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールに接続、またはコネクタ接続プールをリセットします。
コネクタ接続プールのプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。
list-connector-connection-pools(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
get(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールのプロパティーを表示します。
次に例を示します。
asadmin> get domain.resources.connector-connection-pool.conectionpoolname.* |
set(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールのプロパティーを設定します。
次に例を示します。
asadmin> set domain.resources.connector-connection-pool .conectionpoolname.validate-atmost-once-period-in-seconds=3 |
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
コネクタ接続プールを削除するには、リモートモードで delete-connector-connection-pool サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-connection-pools(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
必要な場合は、コネクタ接続プールが削除されることをユーザーに通知してください。
delete-connector-connection-pool(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを削除します。
この例では、jms/qConnPool という接続プールを削除します。
asadmin> delete-connector-connection-pool --cascade=false jms/qConnPool Command delete-connector-connection-pool executed successfully |
コマンド行に asadmin help delete-connector-connection-pool と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
コネクタリソースとは、アプリケーションまたはモジュールに EIS への接続手段を提供するものです。通常、ドメインに配備するアプリケーションのアクセス対象となる EIS ごとに、コネクタリソースを作成します。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
新しいコネクタリソースとその JNDI 名を登録するには、リモートモードで create-connector-resource サブコマンドを使用します。
コネクタリソースの作成は動的イベントで、サーバーの再起動は求められません。ただし、パラメータの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。
コネクタリソースを作成する前に、まずコネクタ接続プールを作成しておく必要があります。手順については、「コネクタ接続プールを作成する」を参照してください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-connector-resource(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースを作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、jms/qConnPool 接続プールに jms/qConnFactory というリソースを新規作成します。
asadmin> create-connector-resource --poolname jms/qConnPool --description "creating sample connector resource" jms/qConnFactory Command create-connector-resource executed successfully |
コマンド行に asadmin help create-connector-resource と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
作成済みのコネクタリソースを一覧表示するには、リモートモードで list-connector-resources サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
この例では、既存のコネクタリソースを一覧表示します。
asadmin> list-connector-resources jms/qConnFactory Command list-connector-resources executed successfully |
コマンド行に asadmin help list-connector-resources と 入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
コネクタリソースのプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。
list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
get(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを表示します。
次に例を示します。
asadmin> get domain.resources.connector-resource.jms/qConnFactory |
set(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを設定します。
次に例を示します。
asadmin> set domain.resources.connector-resource.jms/qConnFactory.enabled=true |
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
JNDI 名を指定してコネクタリソースを削除するには、リモートモードで delete-connector-resource サブコマンドを使用します。
リソースを削除する前に、そのリソースに関連付けられているものをすべて削除しておく必要があります。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-resources(1) サブコマンドを使用して、コネクタ接続プールを一覧表示します。
必要な場合は、コネクタリソースが削除されることをユーザーに通知してください。
delete-connector-resource(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースを削除します。
この例では、jms/qConnFactory コネクタリソースを削除します。
asadmin> delete-connector-resource jms/qConnFactory Command delete-connector-resources executed successfully |
コマンド行に asadmin help delete-connector-resource と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
リソースアダプタ (コネクタモジュール) の構成情報を作成するには、リモートモードで create-resource-adapter-config サブコマンドを使用します。配備するときに構成情報を使用できるように、このサブコマンドを実行してからリソースアダプタを配備することができます。このリソースアダプタ構成は、リソースアダプタを配備したあとでも作成できます。この場合、リソースアダプタは新しい構成で再起動されます。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-resource-adapter-config(1) サブコマンドで、構成情報を作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
この例では、リソースアダプタ ra1 の構成を作成します。
asadmin> create-resource-adapter-config --property foo=bar --threadpoolid mycustomerthreadpool ra1 Command create-resource-adapter-config executed successfully |
コマンド行に asadmin help create-resource-adapter-config と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定したリソースアダプタ (コネクタモジュール) のドメイン構成ファイル (domain.xml) に含まれている構成情報を一覧表示するには、リモートモードで list-resource-adapter-configs サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-resource-adapter-configs(1) サブコマンドで、リソースアダプタの設定を一覧表示します。
この例では、リソースアダプタ構成を一覧表示します。
asadmin> list-resource-adapter-configs ra1 ra2 Command list-resource-adapter-configs executed successfully |
コマンド行に asadmin help list-resource-adapter-configs と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
リソースアダプタ構成のプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。
list-resource-adapter-configs(1) サブコマンドで、リソースアダプタの構成を一覧表示します。
get(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを表示します。
次に例を示します。
asadmin> get domain.resources.resource-adapter-config.ra1.* |
set(1) サブコマンドを使用して、コネクタリソースのプロパティーを設定します。
次に例を示します。
asadmin> set domain.resources.resource-adapter-config.ra1.raSpecificProperty=value |
指定したリソースアダプタ (コネクタモジュール) のドメイン構成ファイル (domain.xml) に含まれている構成情報を削除するには、リモートモードで delete-resource-adapter-config サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-resource-adapter-configs(1) サブコマンドで、リソースアダプタの構成を一覧表示します。
delete-resource-adapter-config(1) サブコマンドで、リソースアダプタの構成を削除します。
この例では、リソースアダプタ ra1 の構成を削除します。
asadmin> delete-resource-adapter-config ra1 Command delete-resource-adapter-config executed successfully |
コマンド行に asadmin help delete-resource-adapter-config と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
EIS は、組織のデータを保持する任意のシステムです。メインフレーム、メッセージングシステム、データベースシステム、またはアプリケーションがこれに使用できます。コネクタセキュリティーマップは、アプリケーションの証明を EIS 証明にマッピングするのに使用します。
セキュリティーマップは、個々のコネクタ接続プールに適用されます。1 つ以上の指定したセキュリティーマップをコネクタ接続プールに関連付けることができます。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
指定したコネクタ接続プールにセキュリティーマップを作成するには、リモートモードで create-connector-security-map サブコマンドを使用します。セキュリティーマップが存在しない場合は、新規に作成されます。バックエンド EIS 主体、またはバックエンド EIS ユーザーグループを指定できます。コネクタセキュリティーマップの構成では、ワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を使用し、すべてのユーザーまたはすべてのユーザーグループを示すことができます。
このサブコマンドを使用して、コンテナ管理トランザクションベースのシナリオで、アプリケーション (主体またはユーザーグループ) の呼び出し側 ID を適切な EIS 主体に割り当てることもできます。
このサブコマンドを正常に実行するためには、最初にコネクタ接続プールを作成しておく必要があります。手順については、「コネクタ接続プールを作成する」を参照してください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-connector-security-map(1) サブコマンドで、コネクタセキュリティーマップを作成します。
このサブコマンドのオプションについては、このマニュアルページに記載されています。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、connection-pool1 に、securityMap1 コネクタセキュリティーマップを作成します。
asadmin> create-connector-security-map --poolname connector-pool1 --principals principal1, principal2 --mappedusername backend-username securityMap1 Command create-connector-security-map executed successfully |
指定したコネクタ接続プールに属する既存のセキュリティーマップを一覧表示するには、リモートモードで list-connector-security-maps サブコマンドを使用します。コネクタ接続プールにコネクタセキュリティーマップの簡易リストを取得することも、マップの主体を表示するような総合リストを取得することもできます。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-connection-pools(1) サブコマンドを使用して、既存のコネクタ接続プールを一覧表示します。
list-connector-security-maps(1) サブコマンドで、指定のコネクタ接続プールのセキュリティーマップを一覧表示します。
この例では、connector-Pool1 に関連付けられているコネクタセキュリティーマップを一覧表示します。
asadmin> list-connector-security-maps connector-Pool1 securityMap1 Command list-connector-security-maps executed successfully. |
この例では、securityMap1 に関連付けられている主体を一覧表示します。
asadmin> list-connector-security-maps --securitymap securityMap1 connector-Pool1 principal1 principal1 Command list-connector-security-maps executed successfully. |
この例では、connector-Pool1 に関連付けられているコネクタセキュリティーマップを一覧表示します。
asadmin> list-connector-security-maps --verbose connector-Pool1 securityMap1 principal1 principal1 Command list-connector-security-maps executed successfully. |
指定したコネクタ接続プールにセキュリティーマップを作成または変更するには、リモートモードで update-connector-security-map サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-security-maps(1) サブコマンドを使用して、既存のコネクタセキュリティーマップを一覧表示します。
update-connector-security-map(1) サブコマンドで、指定のコネクタ接続プールのセキュリティーマップを変更します。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、securityMap1 に主体を追加します。
asadmin> update-connector-security-map --poolname connector-pool1 --addprincipals principal1, principal2 securityMap1 Command update-connector-security-map executed successfully. |
指定したコネクタ接続プールにセキュリティーマップを削除するには、リモートモードで delete-connector-security-map サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-connection-pools(1) サブコマンドを使用して、既存のコネクタ接続プールを一覧表示します。
delete-connector-security-map(1) サブコマンドで、指定のコネクタ接続プールのセキュリティーマップを削除します。
このサブコマンドのオプションについては、このマニュアルページに記載されています。
この例では、connector-pool1 から securityMap1 を削除します。
asadmin> delete-connector-security-map --poolname connector-pool1 securityMap1 Command delete-connector-security-map executed successfully |
EIS は、組織のデータを保持する任意のシステムです。メインフレーム、メッセージングシステム、データベースシステム、またはアプリケーションがこれに使用できます。コネクタ作業セキュリティーマップは、EIS 証明を Enterprise Server セキュリティードメインの証明にマッピングするのに使用します。
セキュリティーマップは、個々のコネクタ接続プールに適用されます。1 つ以上の指定したセキュリティーマップをコネクタ接続プールに関連付けることができます。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
コネクタモジュール (リソースアダプタ) の EIS 主体または EIS グループが提出した作業の呼び出し側 ID を、Enterprise Server セキュリティードメインの適切な主体またはユーザーグループにマッピングするには、リモートモードで create-connector-work-security-map サブコマンドを使用します。1 つ以上の作業セキュリティーマップをコネクタモジュールに関連付けることができます。
コネクタセキュリティーマップの構成では、ワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を使用し、すべてのユーザーまたはすべてのユーザーグループを示すことができます。
コネクタリソースを作成する前に、まずコネクタ作業セキュリティーマップを作成しておく必要があります。手順については、「コネクタ接続プールを作成する」を参照してください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-connector-work-security-map(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
次の例は、my-resource-adapter-name に workSecurityMap1 および workSecurityMap2 を作成します。
asadmin> create-connector-work-security-map --raname my-resource-adapter-name --principalsmap eis-principal-1=server-principal-1,eis-principal-2=server-principal-2, eis-principal-3=server-principal-1 workSecurityMap1 |
asadmin> create-connector-work-security-map --raname my-resource-adapter-name --groupsmap eis-group-1=server-group-1,eis-group-2=server-group-2, eis-group-3=server-group-1 workSecurityMap2 Command create-connector-work-security-map executed successfully |
コマンド行に asadmin help create-connector-work-security-map と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定のコネクタモジュールに属する作業セキュリティーマップを一覧表示するには、リモートモードで list-connector-work-security-maps サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-work-security-maps(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを一覧表示します。
この例では、一般的な作業セキュリティーマップを一覧表示します。
asadmin> list-connector-work-security-maps generic-ra generic-ra-groups-map: EIS group=eis-group, mapped group=glassfish-group generic-ra-principals-map: EIS principal=eis-bar, mapped principal=bar generic-ra-principals-map: EIS principal=eis-foo, mapped principal=foo Command list-connector-work-security-maps executed successfully. |
コマンド行に asadmin help list-connector-work-security-maps と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定のリソースアダプタ (接続モジュール) に属する作業セキュリティーマップを変更するには、リモートモードで update-connector–work-security-map サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-work-security-maps(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを一覧表示します。
必要な場合は、コネクタ作業セキュリティーマップが変更されることをユーザーに通知してください。
update-connector-work-security-map(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを更新します。
この例では、作業セキュリティーマップから主体を削除します。
asadmin> update-connector-work-security-map --raname generic-ra --removeprincipals eis-foo generic-ra-principals-map Command update-connector-work-security-map executed successfully. |
コマンド行に asadmin help update-connector-work-security-map と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定のコネクタモジュール (リソースアダプタ) に属する作業セキュリティーマップを削除するには、リモートモードで delete-connector–work-security-map サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-connector-work-security-maps(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを一覧表示します。
delete-connector-work-security-map(1) サブコマンドで、コネクタ作業セキュリティーマップを削除します。
この例では、my_ra コネクタモジュールから worksecuritymap1 マップを削除します。
asadmin> delete-connector-work-security-map --raname my_ra worksecuritymap1 Command delete-connector-work-security-map executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-connector-work-security-map と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
コネクタモジュールにパッケージ化されている管理対象オブジェクトは、アプリケーションの特殊な機能を提供します。たとえば、管理対象オブジェクトは、コネクタモジュールおよびそれに関連付けられた EIS に固有なパーサーへのアクセスを提供できます。
ここでは、以下のトピックに関して説明します。
管理対象オブジェクトを作成するには、create-admin-object サブコマンドを使用します。管理対象オブジェクトリソースを作成すると、名前と値のペアが作成され、そのオブジェクトが JNDI 名と関連付けられます。
このサブコマンド (jmsrar.rar) を実行する前に、リソースアダプタを配備しておいてください。
create-admin-object(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを作成します。
このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
この例では、ra.xml ファイルから javax.jms.Queue リソースの型が取得されます。新たに作成される管理対象オブジェクトの JNDI 名は、jms/samplequeue です。
asadmin> create-admin-object --restype javax.jms.Queue --raname jmsra --description "sample administered object" --property Name=sample_jmsqueue jms/samplequeue Command create-admin-object executed successfully |
コマンド行に asadmin help create-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
既存の管理対象オブジェクトを一覧表示するには、リモートモードで list-admin-object サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。
この例では、既存の管理対象オブジェクトを一覧表示します。
asadmin> list-admin-objects jms/samplequeue Command list-admin-objects executed successfully |
コマンド行に asadmin help list-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
管理対象オブジェクトのプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。
list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。
get(1) サブコマンドを使用して、管理対象オブジェクトのプロパティーを表示します。
次に例を示します。
asadmin> get domain.resources.admin-object-resource.jms/samplequeue.* |
set(1) サブコマンドを使用して、管理対象オブジェクトのプロパティーを設定します。
次に例を示します。
asadmin> set domain.resources.admin-object-resource.jms/samplequeue.enabled=false |
(省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。
プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。
管理対象オブジェクトを削除するには、delete-admin-object サブコマンドを使用します。
list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。
必要な場合は、管理対象オブジェクトが削除されることをユーザーに通知してください。
delete-admin-object(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを削除します。
この例では、JNDI 名 jms/samplequeue が付いた管理対象オブジェクトを削除します。
asadmin> delete-admin-object jms/samplequeue Command delete-admin-object executed successfully |
コマンド行に asadmin help delete-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。