デフォルトでは、Enterprise Server の起動時に次の HTTP リスナーが自動的に開始されます。
server の名前を持つ仮想サーバーに関連付けられた HTTP リスナー
リスナー http-listener-1 では、セキュリティーが有効になっていません。
リスナー http-listener-2 では、セキュリティーが有効になっています。
仮想サーバー __asadmin に関連付けられた HTTP リスナー admin-listener。このリスナーでは、セキュリティーが有効になっていません。
次の表に、ポートを使用するリスナーについて、Enterprise Server のデフォルトポートを示します。
表 16–1 リスナーのデフォルトポート
リスナー |
デフォルトポート |
説明 |
---|---|---|
管理サーバー |
4848 |
ドメイン管理サーバーには、管理コンソール と asadmin ユーティリティーを使ってアクセスします。管理コンソール には、ブラウザの URL にポート番号を指定します。リモートから asadmin サブコマンドを実行する場合は、オプション --port を使用してポート番号を指定します。 |
HTTP |
8080 |
Web サーバーはポート上で HTTP 要求を待機します。配備した Web アプリケーションとサービスにアクセスするために、クライアントはこのポートに接続します。 |
HTTPS |
8181 |
セキュリティー保護された通信用に設定された Web アプリケーションは、個別のポートで待機します。 |
ここでは、次のテーマを取り上げます。
リスナーのオプションをすべて指定してインターネット接続を作成するには、この手順でサブコマンドを使用します。ネットワークリスナーは、バックグラウンドで作成されます。このプロセスの簡略バージョンについては、「HTTP ネットワークリスナーを作成する」を参照してください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-protocol(1) サブコマンドにオプション --securityenabled を指定して、HTTP または HTTPS プロトコルを作成します。
組み込みの http-listener-1 HTTP プロトコルまたは http-listener-2 HTTPS プロトコルを使用する場合は、この手順を省略します。
create-http(1) サブコマンドを使用して、HTTP 構成を作成します。
組み込みプロトコルを使用する場合は、この手順を省略します。
create-transport(1) サブコマンドを使用して、トランスポートを作成します。
組み込みの tcp トランスポートを使用する場合は、この手順を省略します。
(省略可能) create-threadpool(1) サブコマンドを使用して、スレッドプールを作成します。
スレッドプールを使用しない場合、または組み込みの http-thread-pool スレッドプールを使用する場合は、この手順を省略します。
スレッドプールの詳細については、第 5 章スレッドプールの管理を参照してください。
create-network-listener(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを作成します。
プロトコルとトランスポートを指定します。スレッドプールは省略可能です。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
コマンド行に asadmin help create-http-listener と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
各 HTTP リスナーは HTTP プロトコルを持ち、この HTTP プロトコルは create-protocol サブコマンドを使用するか、「HTTP ネットワークリスナーを作成する」の手順に従った場合に適用される組み込みプロトコルを使用して作成されます。
ここでは、次のテーマを取り上げます。
プロトコルを作成するには、リモートモードで create-protocol サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-protocol(1) を使用して、プロトコルを作成します。
サブコマンドのオプションとプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
この例は、セキュリティーを有効にして、プロトコル http-1 を作成します。
asadmin> create-protocol --securityenabled=true http-1 Command create-protocol executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-protocol と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
既存の HTTP プロトコルを一覧表示するには、リモートモードで list-protocols サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-protocols(1) サブコマンドを使用して、既存のプロトコルを一覧表示します。
この例は、既存のプロトコルを一覧表示します。
asadmin> list-protocols admin-listener http-1 http-listener-1 http-listener-2 Command list-protocols executed successfully. |
コマンド行に asadmin help list-protocols と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
プロトコルを削除するには、リモートモードで delete-protocol サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
delete-protocol(1) サブコマンドを使用して、プロトコルを削除します。
この例は、プロトコル http-1 を削除します。
asadmin> delete-protocol http-1 Command delete-protocol executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-protocol と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
各 HTTP リスナーは HTTP 構成を持ち、この HTTP 構成は、create-http サブコマンドを使用するか、「HTTP ネットワークリスナーを作成する」の手順に従う場合に適用される組み込み構成を使用して作成されます。
ここでは、次のテーマを取り上げます。
プロトコルの HTTP パラメータセットを作成するには、リモートモードで create-http サブコマンドを使用します。このパラメータセットは、ネットワークリスナーを 1 つ以上構成します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-http(1) サブコマンドを使用して、HTTP 構成を作成します。
サブコマンドのオプションとプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
この例は、http-1 というプロトコルの HTTP パラメータセットを作成します。
asadmin> create-http --timeout-seconds 60 --default-virtual-server server http-1 Command create-http executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-http と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
プロトコルから HTTP のパラメータセットを削除するには、リモートモードで delete-http サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
delete-http(1) サブコマンドを使用して、プロトコルから HTTP のパラメータを削除します。
この例は、http-1 というプロトコルから HTTP のパラメータセットを削除します。
asadmin> delete-http http-1 Command delete-http executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-http と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
各 HTTP リスナーは HTTP トランスポートを持ち、この HTTP トランスポートは、create-transport サブコマンドを使用するか、「HTTP ネットワークリスナーを作成する」の手順に従う場合に適用される組み込みトランスポートを使用して作成されます。
ここでは、次のテーマを取り上げます。
ネットワークリスナーのトランスポートを作成するには、リモートモードで create-transport サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-transport(1) サブコマンドを使用して、トランスポートを作成します。
サブコマンドのオプションとプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。
この例は、アクセプタスレッド数としてデフォルト以外の値を使用する、http1-trans というトランスポートを作成します。
asadmin> create-transport --acceptorthreads 100 http1-trans Command create-transport executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-transport と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
既存の HTTP トランスポートを一覧表示するには、リモートモードで list-transports サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-transports(1) サブコマンドを使用して、既存のトランスポートを一覧表示します。
この例は、既存のトランスポートを一覧表示します。
asadmin> list-transports http1-trans tcp Command list-transports executed successfully. |
コマンド行に asadmin help list-transports と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
トランスポートを削除するには、リモートモードで delete-transport サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
delete-transport(1) サブコマンドを使用して、トランスポートを削除します。
この例は、http1-trans というトランスポートを削除します。
asadmin> delete-transport http1-trans Command delete-transport executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-transport と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
ここでは、次のテーマを取り上げます。
リスナーを作成するには、リモートモードで create-http-listener サブコマンドまたは create-network-listener サブコマンドを使用します。これらのサブコマンドは後方互換性を提供し、さらに HTTP プロトコルを使用するネットワークリスナーを作成するためのショートカットも提供します。ネットワークリスナー、関連プロトコル、トランスポート、および HTTP 構成がバックグラウンドで作成されます。このメソッドは便利なショートカットですが、一部のオプションのみにアクセスできます。リスナーのオプションをすべて指定する場合は、「インターネット接続を作成する」の手順に従ってください。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-network-listener(1) サブコマンドまたは create-http-listener(1) サブコマンドを使用して、HTTP ネットワークリスナーを作成します。
必要な場合は、サーバーを再起動します。
admin-listener という名前の特別な HTTP ネットワークリスナーを編集する場合は、変更を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。「ドメインの再起動」を参照してください。
この例は、アクセプタスレッド数としてデフォルト以外の値を使用する、sampleListener という HTTP リスナーを作成します。実行時にセキュリティーは有効になりません。
asadmin> create-http-listener --listeneraddress 0.0.0.0 --listenerport 7272 --defaultvs server --servername host1.sun.com --acceptorthreads 100 --securityenabled=false --enabled=false sampleListener Command create-http-listener executed successfully. |
この例は、実行時に有効にならない sampleListener というネットワークリスナーを作成します。
asadmin> create-network-listener --listenerport 7272 protocol http-1 --enabled=false sampleListenerCommand create-network-listener executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-http-listener または asadmin help create-network-listener と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
既存の HTTP リスナーを一覧表示するには、リモートモードで list-http-listeners サブコマンドまたは list-network-listeners サブコマンドを使用します。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-http-listeners(1) サブコマンドまたは list-network-listeners(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを一覧表示します。
この例は、HTTP リスナーを一覧表示します。list-network-listeners サブコマンドを使用しても、同じ結果が得られます。
asadmin> list-http-listeners admin-listener http-listener-2 http-listener-1 Command list-http-listeners executed successfully. |
コマンド行に asadmin help list-http-listeners または asadmin help list-network-listeners と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
list-http-listeners(1) サブコマンドまたは list-network-listeners(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを一覧表示します。
set(1) サブコマンドを使用して、指定リスナーの値を変更します。
リスナーは、そのドット表記名で指定します。
この例は、security-enabled を false に変更します。
asadmin> set "server.network-config.protocols.protocol. http-listener-2.security-enabled=false"server.network-config. protocols.protocol.http-listener-2.security-enabled=falseCommand set executed successfully. |
既存の HTTP リスナーを削除するには、リモートモードで delete-http-listener サブコマンドまたは delete-network-listener サブコマンドを使用します。これにより、リスナーの通信のセキュリティーが無効になります。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
list-http-listeners(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを一覧表示します。
delete-http-listener(1) サブコマンドまたは delete-network-listener(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを削除します。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
この例は、sampleListener という HTTP リスナーを削除します。
asadmin> delete-http-listener sampleListener Command delete-http-listener executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-http-listener または asadmin help delete-network-listener と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定リスナー内に SSL 要素を作成して構成するには、create-ssl サブコマンドを使用します。これにより、リスナーの通信のセキュリティーが有効になります。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
create-ssl(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーを構成します。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
この例は、http-listener-1 という SSL の HTTP リスナーを有効にします。
asadmin> create-ssl --type http-listener --certname sampleCert http-listener-1 Command create-ssl executed successfully. |
コマンド行に asadmin help create-ssl と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
指定リスナーの SSL 要素を削除するには、リモートモードで delete-ssl サブコマンドを使用します。これにより、リスナーの通信のセキュリティーが無効になります。
サーバーが実行されていることを確認します。
リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。
delete-ssl(1) サブコマンドを使用して、HTTP リスナーから SSL を削除します。
変更内容を適用するために、Enterprise Server を再起動します。
「ドメインの再起動」を参照してください。
この例は、http-listener-1 という HTTP リスナーの SSL を無効にします。
asadmin> delete-ssl --type http-listener http-listener-1 Command delete-http-listener executed successfully. |
コマンド行に asadmin help delete-ssl と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。
未定
管理コンソール で、関連する構成の下にある HTTP サービスコンポーネントを開きます。
HTTP サービスコンポーネントの下にある HTTP リスナーコンポーネントを開きます。
HTTP リスナーを選択するか、新規に作成します。
「デフォルト仮想サーバー」ドロップダウンリストから選択します。
詳細については、「デフォルトの Web モジュールを仮想サーバーに割り当てる」を参照してください。
詳細については、管理コンソール の「HTTP リスナー」ページの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。