ディスクドライブに障害が発生した場合は、そのドライブの代わりにシステム上のほかのディスク (およびそのスライス) を使用することができます (「RAID-5 ボリューム内のコンポーネントを置き換えるには」を参照)。または、ディスクを修復し、ラベルを付け、-e オプションを指定して metareplace コマンドを実行することによって、ディスクをもう一度有効化することもできます。
すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはスーパーユーザー権限が必要です。
次のどちらかの方法で、RAIDー5 ボリューム内の、障害が発生したコンポーネントを有効にします。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、次に RAID-5 ボリュームを開きます。「コンポーネント (Components)」区画を開きます。障害の発生したコンポーネントを選択します。「コンポーネントの有効化 (Enable Component)」をクリックします。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metareplace コマンドを実行します。
# metareplace -e volume-name component-name |
障害の発生したコンポーネントを使用可能な状態に戻し、そのコンポーネントに対して再同期を実行することを指定します。
障害コンポーネントが含まれているボリュームの名前を指定します。
障害の発生したコンポーネントの名前を指定します。
metareplace コマンドは、新しいコンポーネントと RAID-5 ボリュームの残りのコンポーネントとの再同期を自動的に開始します。
次の例では、RAID-5 ボリューム d20 内のスライス c2t0d0s2 にソフトエラーがあります。metareplace コマンドに -e オプションを指定して、このスライスを有効にします。
# metareplace -e d20 c2t0d0s2 |