この章では、Oracle Solaris パッケージコマンドを使ってソフトウェアパッケージを追加、確認、および削除する方法について説明します。
各作業の実行に関連する手順については、以下の作業マップを参照してください。
次の作業マップは、署名付きパッケージコマンドを使って実行可能なソフトウェア管理作業を示したものです。
pkgadd コマンドを使用して署名付きパッケージを追加および削除するプロセスには、信頼される証明書を keytool ユーティリティーを使用して取得および適用する作業が含まれます。Oracle Solaris のこのリリースでの keytool ユーティリティーの使用に関連する手順については、この章では詳しく説明していません。keytool ユーティリティーを使用して信頼される証明書をインポートおよびエクスポートする詳細な手順については、http://download.oracle.com/docs/cd/E17476_01/javase/1.4.2/docs/tooldocs/solaris/keytool.html を参照してください。
作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
1 つ以上の証明書の詳細情報を表示します。 |
pkgadm listcert コマンドを使って証明書の詳細情報を表示できます。 | |
証明書を削除します。 |
pkgadm removecert コマンドを使って証明書を削除できます。 | |
プロキシサーバーをセットアップします。 |
この手順は、プロキシを備えたファイアウォールの背後にシステムが存在している場合に使用します。 | |
署名付きパッケージを追加します。 |
ルート証明書がインポートされると、pkgadd コマンドを使って署名付きパッケージを追加できます。 |
次の手順では、pkgadd コマンドを使って署名付きパッケージを追加および削除する方法について説明します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
パッケージキーストアの内容を表示します。
# pkgadm listcert -p passarg |
次の例は、ローカルに格納されている証明書の詳細情報を表示する方法を示しています。
# pkgadm listcert -P pass:test123 Keystore Alias: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Certificate Type: Trusted Certificate Issuer Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Validity Dates: <May 18 00:00:00 1998 GMT> - <Aug 1 23:59:59 2028 GMT> MD5 Fingerprint: 2D:BB:E5:25:D3:D1:65:82:3A:B7:0E:FA:E6:EB:E2:E1 SHA1 Fingerprint: B3:EA:C4:47:76:C9:C8:1C:EA:F2:9D:95:B6:CC:A0:08:1B:67:EC:9D |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
信頼される証明書をパッケージキーストアから削除します。
# pkgadm removecert -n "certfile " |
removecert の -n “certfile” オプションには、ユーザー証明書/鍵ペアの別名、信頼される証明書の別名のいずれかを指定します。
証明書の別名を表示するには、pkgadm listcert コマンドを使用します。
次の例は、証明書を削除する方法を示しています。
# pkgadm listcert Keystore Alias: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Certificate Type: Trusted Certificate Issuer Common Name: /C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O Validity Dates: <May 18 00:00:00 1998 GMT> - <Aug 1 23:59:59 2028 GMT> MD5 Fingerprint: 2D:BB:E5:25:D3:D1:65:82:3A:B7:0E:FA:E6:EB:E2:E1 SHA1 Fingerprint: B3:EA:C4:47:76:C9:C8:1C:EA:F2:9D:95:B6:CC:A0:08:1B:67:EC:9D # pkgadm removecert -n "/C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O" Enter Keystore Password: storepass Successfully removed Certificate(s) with alias \ </C=US/O=VeriSign, Inc./OU=Class 2 Public Primary Certification Authority - G2/O> |
プロキシを備えたファイアウォールの背後にシステムが存在している場合、先にプロキシサーバーをセットアップします。そのあとに、pkgadd コマンドを使用して HTTP サーバーからパッケージを追加します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のいずれかの方法を使ってプロキシサーバーを指定します。
環境変数 http_proxy、HTTPPROXY、HTTPPROXYPORT のいずれかを使ってプロキシサーバーを指定します。
次に例を示します。
# setenv http_proxy http://mycache.domain:8080 |
または、次のいずれかを指定します。
# setenv HTTPPROXY mycache.domain # setenv HTTPPROXYPORT 8080 |
pkgadd コマンド行でプロキシサーバーを指定します。
次に例を示します。
# pkgadd -x mycache.domain:8080 -d http://myserver.com/pkg SUNWpkg |
プロキシサーバーの情報を含む管理ファイルを作成します。
次に例を示します。
# cat /tmp/admin mail= instance=unique partial=ask runlevel=ask idepend=ask rdepend=ask space=ask setuid=ask conflict=ask action=ask networktimeout=60 networkretries=3 authentication=quit keystore=/var/sadm/security basedir=default proxy=mycache.domain:8080 |
続いて、pkgadd -a コマンドでこの管理ファイルを指定します。次に例を示します。
# pkgadd -a /tmp/admin -d http://myserver.com/pkg SUNwpkg |
この手順では、Oracle のルート CA 証明書が、すでにインポートされているものと仮定しています。詳細は、http://download.oracle.com/docs/cd/E17476_01/javase/1.4.2/docs/tooldocs/solaris/keytool.html を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
署名付きパッケージを追加します。
# pkgadd -d /pathname/device-name |
-d device-name オプションには、パッケージのインストール元デバイスを指定します。デバイスとして指定できるのは、ディレクトリ、テープ、フロッピーディスク、リムーバブルディスクのいずれかです。また、pkgtrans コマンドによって作成されたデータストリームをデバイスとして指定することもできます。
次の例は、システム上に格納された署名付きパッケージを追加する方法を示しています。
# # pkgadd -d /tmp/signed_pppd The following packages are available: 1 SUNWpppd Solaris PPP Device Drivers (sparc) 11.10.0,REV=2003.05.08.12.24 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: all Enter keystore password: ## Verifying signature for signer <User Cert 0> . . . |
次の例は、デバイス名として HTTP URL を指定して署名付きパッケージをインストールする方法を示しています。指定した URL は、ストリーム形式のパッケージを指している必要があります。
# pkgadd -d http://install/signed-video.pkg ## Downloading... ..............25%..............50%..............75%..............100% ## Download Complete . . . |
次の作業マップは、署名付きパッケージと署名なしパッケージの両方に対して、パッケージコマンドで行えるソフトウェア管理作業を示したものです。
作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
ソフトウェアパッケージをローカルシステムに追加します。 |
pkgadd コマンドを使ってソフトウェアパッケージをローカルシステムに追加できます。 | |
ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリに追加します。 |
ソフトウェアを実際にインストールしないで、ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリに追加できます。 | |
インストールされたすべてのソフトウェアパッケージに関する情報を表示します。 |
pkginfo コマンドを使用して、インストール済みのパッケージに関する情報を表示できます。 | |
インストールされたソフトウェアパッケージの整合性を検査します。 |
pkgchk コマンドを使って、インストールされたソフトウェアパッケージの整合性を検査できます。 | |
インストール済みオブジェクトの整合性を検査します。 |
pkchk コマンドでオプション -p または -P を指定すると、インストールされたオブジェクトの整合性を検証できます。-p オプションには絶対パス名を指定します。新しい -P オプションには部分パス名を指定します。 | |
ソフトウェアパッケージを削除します。 |
pkgrm コマンドを使って不要になったソフトウェアパッケージを削除できます。 |
次の手順では、パッケージコマンドを使ってソフトウェアパッケージを管理する方法を説明します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
インストール済みのパッケージの中で、追加しようとしているものと同じ名前のものがあれば、すべて削除します。
この手順によって、追加および削除されたソフトウェアの正しい記録が取れます。同じアプリケーションの複数のバージョンをシステムで管理する場合もあります。ソフトウェアの複数のコピーを管理する方法については、「パッケージの削除に関するガイドライン (pkgrm)」を参照してください。この作業の手順については、「ソフトウェアパッケージを削除する方法 (pkgrm)」を参照してください。
ソフトウェアパッケージをシステムに追加します。
# pkgadd -a admin-file -d device-name pkgid ... |
(省略可能) インストール時に pkgadd コマンドが確認する管理ファイルを示します。管理ファイルの使用方法については、「管理ファイルの使用」を参照してください。
ソフトウェアパッケージのあるディレクトリの絶対パスを指定します。device-name には、デバイス、ディレクトリ、またはスプールディレクトリへのパスを指定できます。パッケージのあるパスを指定しないと、pkgadd コマンドはデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) をチェックします。パッケージがそこにない場合、パッケージのインストールは失敗します。
(省略可能) インストールする 1 つまたは複数のパッケージの名前を空白で区切って指定します。省略した場合、pkgadd コマンドは、指定されたデバイス、ディレクトリ、またはスプールディレクトリで利用可能なすべてのパッケージをインストールします。
パッケージのインストール中に pkgadd コマンドによって問題が検出されると、その問題に関連するメッセージに続いて、次のプロンプトが表示されます。
Do you want to continue with this installation? |
このプロンプトには、yes、no、または quit のいずれかで応答します。複数のパッケージを指定した場合は、no と入力して、インストール中のパッケージのインストールを中止してください。ほかのパッケージのインストールが続行されます。インストールを中止するには、quit と入力してください。
指定したパッケージが正常にインストールされていることを確認します。
# pkgchk -v pkgid |
エラーがない場合は、インストールされたファイルのリストが返されます。エラーがある場合は、pkgchk コマンドによってエラーが報告されます。
次の例は、マウント済みの Oracle Solaris 10 CD から SUNWpl5u パッケージをインストールする方法を示しています。また、パッケージファイルが正しくインストールされているかどうかを確認する方法も示します。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product SUNWpl5u . . . Installation of <SUNWpl5u> was successful. # pkgchk -v SUNWpl5u /usr /usr/bin /usr/bin/perl /usr/perl5 /usr/perl5/5.8.4 . . . |
この例は、Solaris 10 10/08 リリース以上を実行していない場合に使用するパスを示しています。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Product SUNWpl5u . . . Installation of <SUNWpl5u> was successful. # pkgchk -v SUNWpl5u /usr /usr/bin /usr/bin/perl /usr/perl5 /usr/perl5/5.8.4 . . . |
インストールするパッケージがリモートシステムから利用できる場合は、そのパッケージが (パッケージ形式で) 格納されているディレクトリを手動でマウントして、ローカルシステムにパッケージをインストールすることができます。
次の例は、リモートシステムからソフトウェアパッケージをインストールする方法を示しています。この例では、package-server というリモートシステムの /latest-packages ディレクトリにソフトウェアパッケージが格納されているものとします。mount コマンドはパッケージをローカルの /mnt 上にマウントします。pkgadd コマンドは SUNWpl5u パッケージをインストールします。
# mount -F nfs -o ro package-server:/latest-packages /mnt # pkgadd -d /mnt SUNWpl5u . . . Installation of <SUNWpl5u> was successful. |
オートマウンタがサイトで実行されている場合は、リモートパッケージサーバーを手動でマウントする必要はありません。代わりに、オートマウンタパス (この場合は /net/package-server/latest-packages) を、-d オプションの引数として使用します。
# pkgadd -d /net/package-server/latest-packages SUNWpl5u . . . Installation of <SUNWpl5u> was successful. |
この例は、前の例に似ていますが、-a オプションを使って noask-pkgadd という管理ファイルを指定している点が異なります。この管理ファイルについては、「パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する (pkgadd)」を参照してください。この例では、noask-pkgadd 管理ファイルがデフォルトの格納場所である /var/sadm/install/admin にあるものとします。
# pkgadd -a noask-pkgadd -d /net/package-server/latest-packages SUNWpl5u . . . Installation of <SUNWpl5u> was successful. |
次の例は、特定の HTTP URL をデバイス名として使ってパッケージをインストールする方法を示しています。指定した URL は、ストリーム形式のパッケージを指している必要があります。
# pkgadd -d http://install/xf86-4.3.0-video.pkg ## Downloading... ..............25%..............50%..............75%..............100% ## Download Complete The following packages are available: 1 SUNWxf86r XFree86 Driver Porting Kit (Root) (i386) 4.3.0,REV=0.2003.02.28 2 SUNWxf86u XFree86 Driver Porting Kit (User) (i386) 4.3.0,REV=0.2003.02.28 . . . |
頻繁にインストールするパッケージをスプールディレクトリにコピーしておくと便利です。パッケージをデフォルトのスプールディレクトリ /var/spool/pkg にコピーする場合、pkgadd コマンドを使用するときに、コピー元のパッケージの位置 (-d device-name 引数) を指定する必要はありません。pkgadd コマンドは、デフォルトで /var/spool/pkg ディレクトリを調べて、コマンド行に指定されたパッケージをすべて見つけます。パッケージをスプールディレクトリにコピーすることと、パッケージをシステム上にインストールすることとは異なることに注意してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
スプール済みのパッケージの中で、追加しようとしているものと同じ名前のものがあれば、すべて削除します。
スプール済みのパッケージを削除する方法については、例 22–19 を参照してください。
ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリに追加します。
# pkgadd -d device-name -s spooldir pkgid ... |
ソフトウェアパッケージのあるディレクトリの絶対パスを指定します。device-name には、デバイス、ディレクトリ、またはスプールディレクトリへのパスを指定できます。
パッケージがスプールされるスプールディレクトリの名前を指定します。spooldir を指定する必要があります。
(省略可能) スプールディレクトリに追加する 1 つまたは複数のパッケージの名前を空白で区切って指定します。この引数を省略すると、使用可能なすべてのパッケージがコピーされます。
指定したパッケージがスプールディレクトリに正常にコピーされていることを確認します。
$ pkginfo -d spooldir | grep pkgid |
pkgid が正常にコピーされた場合、pkginfo コマンドによって、pkgid に関する 1 行の情報が返されます。正常にコピーされなかった場合は、pkginfo コマンドによってシステムプロンプトが返されます。
次の例は、shows how to transfer the SUNWman パッケージをマウント済みの SPARC Oracle Solaris 10 CD からデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) に転送する方法を示しています。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product -s /var/spool/pkg SUNWman Transferring <SUNWman> package instance |
コピーするパッケージがリモートシステムから利用できる場合は、そのパッケージが (パッケージ形式で) 格納されているディレクトリを手動でマウントして、ローカルスプールディレクトリにパッケージをコピーすることができます。
次の例は、そのためのコマンドを示したものです。この例では、package-server というリモートシステムの /latest-packages ディレクトリにソフトウェアパッケージが格納されているものとします。mount コマンドはパッケージディレクトリをローカルの /mnt 上にマウントします。pkgadd コマンドは、SUNWpl5p パッケージを /mnt からデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) にコピーします。
# mount -F nfs -o ro package-server:/latest-packages /mnt # pkgadd -d /mnt -s /var/spool/pkg SUNWpl5p Transferring <SUNWpl5p> package instance |
オートマウンタが実行されている場合は、リモートパッケージサーバーを手動でマウントする必要はありません。代わりに、オートマウンタパス (この場合は、/net/package-server/latest-packages) を、-d オプションの引数として使用してください。
# pkgadd -d /net/package-server/latest-packages -s /var/spool/pkg SUNWpl5p Transferring <SUNWpl5p> package instance |
次の例は、デフォルトのスプールディレクトリから SUNWpl5p パッケージをインストールする方法を示しています。オプションを何も指定しないと、pkgadd コマンドは /var/spool/pkg ディレクトリを検索して名前付きのパッケージを見つけます。
# pkgadd SUNWpl5p . . . Installation of <SUNWpl5p> was successful. |
この例は、システムがスタンドアロンシステム、サーバーのいずれであるかにかかわらず、そのローカルシステム上にインストールされているすべてのパッケージを表示する方法を示しています。基本カテゴリ、パッケージ名、およびパッケージの説明が表示されています。
$ pkginfo system SUNWaccr System Accounting, (Root) system SUNWaccu System Accounting, (Usr) system SUNWadmap System administration applications system SUNWadmc System administration core libraries . . . |
この例は、システム上にインストールされているすべてのパッケージを長形式で表示する方法を示しています。この表示には、指定されたパッケージで利用可能なすべての情報が含まれます。
$ pkginfo -l SUNWcar PKGINST: SUNWcar NAME: Core Architecture, (Root) CATEGORY: system ARCH: sparc.sun4u VERSION: 11.9.0,REV=2002.04.06.15.27 BASEDIR: / VENDOR: Sun Microsystems, Inc. DESC: core software for a specific hardware platform group PSTAMP: leo20031003183400 INSTDATE: Feb 20 2004 16:57 HOTLINE: Please contact your local service provider STATUS: completely installed FILES: 114 installed pathnames 36 shared pathnames 40 directories 57 executables 21469 blocks used (approx) |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
インストール済みのパッケージの状態を調べます。
ファイルの属性または内容を検査するには、次のように入力します。
# pkgchk -a| -c -v pkid ... |
スプールディレクトリの絶対パスを指定するには、次のように入力します。
# pkgchk -d spooldir pkgid ... |
ファイルの属性と内容 (デフォルト) ではなく、ファイルの属性 (アクセス権) だけを検査することを指定します。
ファイルの内容と属性 (デフォルト) ではなく、ファイルの内容だけを検査することを指定します。
冗長モードを指定します。このモードでは、処理されるたびにファイル名が表示されます。
スプールディレクトリへの絶対パスを指定します。
(省略可能) 1 つまたは複数のパッケージの名前を空白で区切って指定します。pkgid を指定しない場合は、システムにインストールされているすべてのソフトウェアパッケージが検査されます。
次の例は、パッケージの内容を検査する方法を示しています。
# pkgchk -c SUNWbash |
エラーがない場合は、システムプロンプトが返されます。エラーがある場合は、pkgck コマンドによってエラーが報告されます。
次の例は、パッケージのファイル属性を検査する方法を示しています。
# pkgchk -a SUNWbash |
エラーがない場合は、システムプロンプトが返されます。エラーがある場合は、pkgck コマンドによってエラーが報告されます。
次の例は、スプールディレクトリ (/export/install/packages) にコピーされたソフトウェアパッケージを検査する方法を示しています。
# pkgchk -d /export/install/packages ## checking spooled package <SUNWadmap> ## checking spooled package <SUNWadmfw> ## checking spooled package <SUNWadmc> ## checking spooled package <SUNWsadml> |
スプールされたパッケージの検査には限界があります。これは、パッケージがインストールされないとすべての情報を検査できないからです。
この手順は、pkgchk コマンドを使ってインストール済みオブジェクトの整合性を検査する方法を示しています。新しい -P オプションを使用すると、部分パスを指定できます。このオプションは、ファイルとパッケージ間のマッピングを支援する目的で追加されました。このオプションを -l オプションと組み合わせると、指定した部分パスを含むファイルの情報が一覧表示されます。インストール済みオブジェクトの整合性を絶対パスを指定して検査するには、-p オプションを使用します。詳細は、pkgchk(1M) のマニュアルページを参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
インストール済みオブジェクトの整合性を検査します。
1 つまたは複数の絶対パス名に対するインストール済みオブジェクトの整合性を検査するには、次のように入力します。
# pkgchk -lp path-name |
1 つまたは複数の部分パス名に対するインストール済みオブジェクトの整合性を検査するには、次のように入力します。
# pkgchk -lP partial-path-name |
指定された 1 つまたは複数のパス名に対する整合性のみを検査します。パスは、1 つまたは複数のパス名をコンマで区切って指定します。ファイルの属性と内容 (デフォルト) ではなく、ファイルの属性 (アクセス権) だけを検査することを指定します。
指定された 1 つまたは複数の部分パス名に対する整合性のみを検査します。部分パスは、1 つまたは複数の部分パス名をコンマで区切って指定します。部分パスに含まれる文字列を含むすべてのパス名に一致します。ファイルの内容と属性 (デフォルト) ではなく、ファイルの内容だけを検査することを指定します。
同一パッケージに属する選択されたファイルに関する情報を表示します。このオプションを、-a、-c、- f、-g、-v の各オプションと同時に使用することはできません。冗長モードを指定します。このモードでは、処理されるたびにファイル名が表示されます。
この例では、pkgchk -lp コマンドで絶対パス名を指定してファイルシステム上の特定のオブジェクトの内容/属性を検査する方法を示しています。-l オプションは、同一パッケージに属する選択されたファイルに関する情報を表示します。
# pkgchk -lp /usr/sbin/pkgadd Pathname: /usr/sbin/pkgadd Type: regular file Expected mode: 0555 Expected owner: root Expected group: sys Expected file size (bytes): 867152 Expected sum(1) of contents: 45580 Expected last modification: Jul 02 02:20:34 2004 Referenced by the following packages: SUNWpkgcmdsu Current status: installed |
この例では、pkgchk -lP コマンドでファイル名やディレクトリ名などの部分パス名を指定してファイルシステム上の特定のオブジェクトの内容/属性を検査する方法を示しています。-l オプションは、同一パッケージに属する選択されたファイルに関する情報を表示します。
# pkgchk -lP /sbin/pkgadd Pathname: /usr/sbin/pkgadd Type: regular file Expected mode: 0555 Expected owner: root Expected group: sys Expected file size (bytes): 867152 Expected sum(1) of contents: 45580 Expected last modification: Jul 02 02:20:34 2004 Referenced by the following packages: SUNWpkgcmdsu Current status: installed Pathname: /usr/sbin/pkgask Type: linked file Source of link: ../../usr/sbin/pkgadd Referenced by the following packages: SUNWpkgcmdsu Current status: installed |
ソフトウェアパッケージを削除 (アンインストール) するには、そのパッケージの追加 (インストール) 時に使用した関連ツールを使用します。たとえば、Oracle Solaris インストール GUI を使ってインストールしたソフトウェアは、Oracle Solaris インストール GUI を使ってアンインストールします。
ソフトウェアパッケージを削除するのに rm コマンドを使用しないでください。それを行なった場合、システム上にインストールされたすべてのパッケージを追跡しているデータベースの整合性がとれなくなります。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
インストール済みのパッケージを削除します。
# pkgrm pkgid ... |
pkgid は、削除する 1 つまたは複数のパッケージの名前 (空白で区切られている) を識別します。この引数を省略すると、使用可能なパッケージがすべて削除されます。
次の例は、パッケージの削除方法を示しています。
# pkgrm SUNWctu The following package is currently installed: SUNWctu Netra ct usr/platform links (64-bit) (sparc.sun4u) 11.9.0,REV=2001.07.24.15.53 Do you want to remove this package? y ## Removing installed package instance <SUNWctu> ## Verifying package dependencies. ## Processing package information. ## Removing pathnames in class <none> . . . |
次の例は、スプールされたパッケージの削除方法を示しています。
# pkgrm -s /export/pkg SUNWaudh The following package is currently spooled: SUNWaudh Audio Header Files (sparc) 11.10.0,REV=2003.08.08.00.03 Do you want to remove this package? y Removing spooled package instance <SUNWaudh> |