Solaris のシステム管理 (基本編)

システムをシャットダウンする場合

次の表に、システム管理作業とそれに伴って必要となるシャットダウン方法の種類を示します。

表 8–1 システムのシャットダウン

システムシャットダウンの理由 

適切な実行レベル 

詳細 

停電のためシステムの電源を切断します。 

実行レベル 0。安全に電源を切れる状態 

第 10 章システムのシャットダウン (手順)

/etc/system ファイル内のカーネルパラメータを変更します。

実行レベル 6 (システムのリブート) 

第 10 章システムのシャットダウン (手順)

ファイルシステムを保守します (システムデータのバックアップや復元など)。 

実行レベル S (シングルユーザーレベル) 

第 10 章システムのシャットダウン (手順)

/etc/system などのシステム構成ファイルを修復します。

「システムをブートする場合」を参照してください

なし 

システムにハードウェアを追加します (または、システムからハードウェアを削除する)。 

再構成ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を切断する) 

『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「システムへ周辺デバイスを追加する」

ブート失敗の原因となっていた重要なシステムファイルを修復します。 

「システムをブートする場合」を参照してください

なし 

カーネルデバッガ (kmdb) をブートして、システムの障害を調査します。

実行レベル 0 (可能な場合) 

第 10 章システムのシャットダウン (手順)

ハング状態から回復させ、クラッシュダンプを強制します. 

「システムをブートする場合」を参照してください

なし 

カーネルデバッガ (kmdb) を使用してシステムをリブートします (実行時にデバッガを読み込めない場合)

実行レベル 6 (システムのリブート) 

「SPARC: カーネルデバッガ (kmdb) を使ってシステムをブートする方法」

「x86: GRUB ブート環境でカーネルデバッガ (kmdb) を使ってシステムをブートする方法」

サーバーまたはスタンドアロンシステムのシャットダウンの例については、第 10 章システムのシャットダウン (手順)を参照してください。