Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedureサーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する方法

NFS version 4 を使用しない場合、この手順を使用します。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. /etc/default/nfs ファイルを編集します。

    たとえば、サーバーが version 3 だけを使用するようにするには、NFS_SERVER_VERSMAX と NFS_SERVER_VERSMIN の値を 3 に設定します。キーワードとその値の一覧については、/etc/default/nfs ファイルのキーワード」を参照してください。


    NFS_SERVER_VERSMAX=value
    NFS_SERVER_VERSMIN=value
    
    value

    バージョン番号を指定します。


    注 –

    これらの行は、デフォルトでコメントになっています。ポンド記号 (#) を削除することも忘れないでください。


  3. SMF パラメータを変更して、NFS のバージョン番号を設定します。

    たとえば、サーバーが version 3 だけを使用するようにするには、次のようにして server_vermaxserver_versmin の両方を 3 に設定します。


    # sharectl set -p server_vermax=3 nfs
    # sharectl set -p server_vermin=3 nfs
    
  4. (省略可能) サーバー委託を無効にする場合、/etc/default/nfs ファイルに次の行を追加します。


    NFS_SERVER_DELEGATION=off
    

    注 –

    NFS version 4 では、サーバー委託は、デフォルトで有効になっています。詳細は、「NFS version 4 における委託」を参照してください。


  5. (省略可能) クライアントとサーバーの共通ドメインを設定する場合は、/etc/default/nfs ファイルに次の行を追加します。


    NFSMAPID_DOMAIN=my.comany.com
    
    my.comany.com

    共通ドメインを指定します

    詳細は、nfsmapid デーモン」を参照してください。

  6. NFS サービスがサーバー上で動作していることを確認します。

    次のコマンドを入力します。


    # svcs network/nfs/server
    

    このコマンドは、NFS サーバーサービスがオンラインか、または無効かをレポートします。

  7. (省略可能) 必要に応じて、NFS サービスを無効にします。

    NFS サービスがオンラインであることを前の手順で検出した場合、次のコマンドを入力して、サービスを無効にします。


    # svcadm disable network/nfs/server
    

    注 –

    NFS サービスを構成する必要がある場合は、「ファイルシステム自動共有を設定する方法」を参照してください。


  8. NFS サービスを有効にします。

    次のコマンドを入力して、サービスを有効にします。


    # svcadm enable network/nfs/server
    
参照

「NFS におけるバージョンのネゴシエーション」