NFS サーバーを起動および停止する
オートマウンタを起動および停止する
異なるバージョンの NFS を選択する
Solaris 10 以降のリリースでは、NFS のデフォルトは version 4 です。
| 作業 | 説明 | 参照先 | 
|---|---|---|
| NFS サーバーを起動します | NFS サービスが自動的に起動されていない場合に、NFS サービスを起動する手順。 | |
| NFS サーバーを停止します | NFS サービスを停止する手順。通常は、サービスを停止する必要はありません。 | |
| オートマウンタを起動します | オートマウンタを起動する手順。オートマウンタマップが変更された場合、この手順が必要です。 | |
| オートマウンタを停止します | オートマウンタを停止する手順。オートマウンタマップが変更された場合、この手順が必要です。 | |
| サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択します | サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する手順。NFS version 4 を使用しない場合、この手順を使用します。 | |
| クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択します | /etc/default/nfs ファイルを変更して、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する手順。NFS version 4 を使用しない場合、この手順を使用します。 | 「/etc/default/nfs ファイルを変更することで、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法」 | 
| コマンド行を使用して、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する代替手順。NFS version 4 を使用しない場合、この代替手順を使用します。 | 
 NFS サービスを起動する方法
NFS サービスを起動する方法スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
サーバー上で NFS サービスを有効にします。
次のコマンドを入力します。
| # svcadm enable network/nfs/server | 
このコマンドを実行すると、NFS サービスが有効になります。
Solaris 9 を起動すると、システムのブート時に NFS サーバーは自動的に起動します。さらに、システムのブート以降は、NFS ファイルシステムを共有すると NFS サービスデーモンが自動的に有効になります。「ファイルシステム自動共有を設定する方法」を参照してください。
 NFS サービスを停止する方法
NFS サービスを停止する方法スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
サーバー上で NFS サービスを無効にします。
次のコマンドを入力します。
| # svcadm disable network/nfs/server | 
 オートマウンタを起動する方法
オートマウンタを起動する方法スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
autofs デーモンを有効にします。
次のコマンドを入力します。
| # svcadm enable system/filesystem/autofs | 
 オートマウンタを停止する方法
オートマウンタを停止する方法スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
autofs デーモンを無効にします。
次のコマンドを入力します。
| # svcadm disable system/filesystem/autofs | 
 サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する方法
サーバー上で異なるバージョンの NFS を選択する方法NFS version 4 を使用しない場合、この手順を使用します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
/etc/default/nfs ファイルを編集します。
たとえば、サーバーが version 3 だけを使用するようにするには、NFS_SERVER_VERSMAX と NFS_SERVER_VERSMIN の値を 3 に設定します。キーワードとその値の一覧については、「/etc/default/nfs ファイルのキーワード」を参照してください。
| NFS_SERVER_VERSMAX=value NFS_SERVER_VERSMIN=value | 
バージョン番号を指定します。
これらの行は、デフォルトでコメントになっています。ポンド記号 (#) を削除することも忘れないでください。
SMF パラメータを変更して、NFS のバージョン番号を設定します。
たとえば、サーバーが version 3 だけを使用するようにするには、次のようにして server_vermax と server_versmin の両方を 3 に設定します。
| # sharectl set -p server_vermax=3 nfs # sharectl set -p server_vermin=3 nfs | 
(省略可能) サーバー委託を無効にする場合、/etc/default/nfs ファイルに次の行を追加します。
| NFS_SERVER_DELEGATION=off | 
NFS version 4 では、サーバー委託は、デフォルトで有効になっています。詳細は、「NFS version 4 における委託」を参照してください。
(省略可能) クライアントとサーバーの共通ドメインを設定する場合は、/etc/default/nfs ファイルに次の行を追加します。
| NFSMAPID_DOMAIN=my.comany.com | 
共通ドメインを指定します
詳細は、「nfsmapid デーモン」を参照してください。
NFS サービスがサーバー上で動作していることを確認します。
次のコマンドを入力します。
| # svcs network/nfs/server | 
このコマンドは、NFS サーバーサービスがオンラインか、または無効かをレポートします。
(省略可能) 必要に応じて、NFS サービスを無効にします。
NFS サービスがオンラインであることを前の手順で検出した場合、次のコマンドを入力して、サービスを無効にします。
| # svcadm disable network/nfs/server | 
NFS サービスを構成する必要がある場合は、「ファイルシステム自動共有を設定する方法」を参照してください。
NFS サービスを有効にします。
次のコマンドを入力して、サービスを有効にします。
| # svcadm enable network/nfs/server | 
 /etc/default/nfs ファイルを変更することで、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法
/etc/default/nfs ファイルを変更することで、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法次の手順は、/etc/default/nfs ファイルを変更して、クライアント上で使用される NFS のバージョンを制御する方法を示しています。コマンド行を使用する場合は、「コマンド行を使用して、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
/etc/default/nfs ファイルを編集します。
たとえば、クライアント上で version 3 だけを使用するようにするには、NFS_CLIENT_VERSMAX と NFS_CLIENT_VERSMIN の値を 3 に設定します。キーワードとその値の一覧については、「/etc/default/nfs ファイルのキーワード」を参照してください。
| NFS_CLIENT_VERSMAX=value NFS_CLIENT_VERSMIN=value | 
バージョン番号を指定します。
これらの行は、デフォルトでコメントになっています。ポンド記号 (#) を削除することも忘れないでください。
クライアント上で NFS をマウントします。
次のコマンドを入力します。
| # mount server-name:/share-point /local-dir | 
サーバーの名前を指定します。
共有するリモートディレクトリのパスを指定します。
ローカルマウントポイントのパスを指定します。
 コマンド行を使用して、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法
コマンド行を使用して、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法次の手順は、コマンド行を使用して、クライアントで特定のマウントに使用される NFS のバージョンを制御する方法を示しています。/etc/default/nfs ファイルを変更する場合は、「/etc/default/nfs ファイルを変更することで、クライアント上で異なるバージョンの NFS を選択する方法」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
クライアント上で、目的のバージョンの NFS をマウントします。
次のコマンドを入力します。
| # mount -o vers=value server-name:/share-point /local-dir | 
バージョン番号を指定します。
サーバーの名前を指定します。
共有するリモートディレクトリのパスを指定します。
ローカルマウントポイントのパスを指定します。
このコマンドは、NFS プロトコルを使用して、リモートディレクトリをマウントし、/etc/default/nfs ファイルのクライアント設定を上書きします。