小規模のネットワークにおけるもっとも一般的なメール構成を図 13–2 に示します。1 つのシステムが、メールサーバー、メールホスト、およびリモート接続を行うメールゲートウェイを兼ねています。メールは、メールゲートウェイ上の /etc/mail/aliases ファイルを使って配布されます。ネームサービスは必要ありません。
この構成では、メールクライアントがメールホスト上の /var/mail からメールファイルをマウントすると想定できます。この種類のメール構成を設定するには、次が必要です。
各メールクライアントシステム上に、デフォルトの /etc/mail/sendmail.cf ファイル。このファイルは編集不要です。
メールホストとして指定されたサーバー。NIS または NIS+ を実行している場合に、この指定を行うには、メールホスト上の /etc/hosts ファイルに mailhost. domain-name を追加します。DNS や LDAP など、別のネームサービスを実行している場合は、/etc/hosts ファイルに追加情報を入力します。「メールホストを設定する方法」を参照してください。
NIS や NIS+ 以外のネームサービスを使用している場合は、ローカルメールボックスのあるすべてのシステム上に、対応する /etc/mail/aliases ファイルが必要です。
メールサーバーの /var/mail に、クライアントのメールボックスを格納できるだけの十分な領域。
メールサービスの設定の詳細については、「メールサービスを設定する」を参照してください。メールサービスの設定に関する特定の手順については、「メールサービスの設定 (作業マップ)」を参照してください。